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薄楽俊
2023年1月16日 15:12
山頭火は「草木塔」に歯を詠んだものを3句収めている。 ほろりとぬけた歯ではある 冬がまた来てまた歯がぬけることも 噛みしめる味も抜けさうな歯で日記を見ても歯医者にかかった形跡はない。だから、治療などせず、歯痛に呻き苦しみながら、自然に「ほろり」とぬけるのを待っしかなかった。もちろん入れ歯を買う金もない。このような彼の歯との格闘は昭和7年、51歳の時か