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自分の可能性は自分が一番信じるべき②

前回、自分で自分の可能性を信じるために、「マイナスに受け止めないモノゴトの捉え方」を書いた。

今回は、続編として「よりプラスに変えるモノゴトの捉え方」を書いていく。

「よりプラスに変えるモノゴトの捉え方」

先日、お客さまからお伺いした話。
そのお客さまが、イギリスのファッションデザイナーであるヴィヴィアン・ウエストウッドと食事をしたときのこと。

お客さま:「あなたにとってのベストコレクションはいつのコレクションですか?」
ヴィヴィアン・ウエストウッド:「何を言っているね?次のコレクションよ」

まだつくってもいない、世の中にお披露目をしてにない次のコレクションが自分にとってのベストだと信じ、常に高みを目指す姿勢。70歳近くの年齢になっても自分の可能性を信じ続けるその姿勢に、「何かを極めることができる人は常に自分自身を高みに引き上げている」んだと、心底、感心した。

この考えはスタンフォード大学心理学教授キャロル・S・ドゥエック氏が提唱している”Growth Mindset”につながる。

図3

”Growth Mindset”は努力次第でできるというモノゴトの捉え方。一方で、”Fixed Mindset”はどうせできないから諦めるという捉え方。対立概念で整理するともちろん”Growth Mindset”の方が望ましいことは自明のこと。

では、どうすれば”Growth Mindset”へと変わることができるのか?
これは思考やモノゴトの捉え方のクセを変えることであるため、私の考えでは以下のプロセスが必要になると思われる。

①前提として、「モノゴトの捉え方を変えてみる」ことを自分で決めること
 (これは、そこまで重い覚悟でなくともいい)
②(やってみる)小さくともいいので「自分の身の丈を超える挑戦」をしてみること
③(振り返る)失敗したとしても、「なぜ失敗したのか、どうすれば失敗しなかったのか」と失敗をちゃんと受け止めること(結果よりもプロセスが大事!)
④(コツをつかむ)自分なりのコツをつかみ、次のチャレンジを画策すること
⑤(小さな成功体験)新たなチャレンジで自分の力で成功をつかむこと
⑥(新たな挑戦)成功体験を自信として次の「自分の身の丈を超える挑戦」をしてみること

この②から⑤はデイヴィッド・コルブ氏の”経験学習モデル”に通ずる。

図4

個人でこのサイクルを回し、結果として”Growth Mindset”を身につけてもらうことができる個人が育つことを切に願っているが、現実はそんな簡単ではない。

「どうせやっても無駄」

と考えて、挑戦しない個人から、どうやったら挑戦を引き出せるかは、上司や職場が、メンバーに失敗を恐れず挑戦する意識を持たせやすい職場の心理的安全性を醸成できるかによると考える。

「職場の心理的安全性とは何か?!」は次回書きたいと思う。


株式会社hakumei CEO 高橋潤

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