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YouTubeでライブ配信

こんにちは!CG部のNです。

なかなかコロナの状況が落ち着きませんね。
ピークを過ぎたとはいえ、いまだに東京の一日の感染者数は2,000人越え。
残念ながら、子どものサッカー大会も無観客試合になってしまいました。。そんな中、サッカーチームからこんな問い合わせが。

「保護者様の中に、YouTubeでライブ配信できる方は、いらっしゃいませんか?」

よくドラマなどで(飛行機の中のシチュエーションで)、
「お客様の中にお医者様はいらっしゃいませんか?」
というのがありますが、それと似てますね。
(お医者様ではないですが、一度は言われてみたい!)
無観客なので、せめてライブ配信して、自宅からみんなで応援しましょう、ということです。

さて。
我々CG部は、普段から撮影には帯同します。
が、メインの撮影はしません。撮影するのはCG用の環境撮影です。
(しかも特殊な機材を使って。)

じゃあ、「ライブ配信は、やったことある?」というと、
バーチャルプロダクションのテストで、近しいことはやりましたが・・・。

近からずも遠からず。。
全くの畑違いではありませんが、「あー、あれね!」って言うほど専門分野ではありません。

しかし、これを乗り越えれば、きっと勉強になることでしょう。
誰もいないのであれば、手持ちの機材でやってやろうじゃありませんか!
CG部、ナメんなよ!!(誰もナメてはいない。)

というわけで、恐る恐る手を上げまして、いつも通り地道に調べるところから始めます

まずYouTubeですが、配信アカウントに1000人以上のチャンネル登録者がいないと、直接配信は出来ないようです。

グハッ!いきなりダメか・・・。

いやいや。よくよく調べてみると、「アプリを通せば」、登録者1000人未満でも配信出来るとか。とりあえず一つ目の山は越えました。
次はアプリ選びですね。

アプリにはライブ配信用のモノが沢山ありますが、「サッカー中継」なので得点や経過時間なんかも表示したいなーと思います。そうなってくると数は限られてきます。Androidアプリを使用することにしました。

YouTubeのライブ配信は事前申請が必要でして、最初に配信できるまでの審査に24時間かかりますが、それが通るとあとはわりと簡単。
「Androidでアプリを使って、ライブ配信」
というところまでは、難なくクリア出来ました。

図1:三脚にAndroidを取り付けたところ

ただね、これ、
試合中に画面をタッチして、ズームを指で操作しながら撮影するの??
と。
ただでさえボールがあっちこっち飛ぶのに、追いかけるだけで大変じゃない??
何よりAndroidがメッチャ熱くなりますけど。。

そこで、
撮影は一眼レフカメラ、
配信はAndroidアプリ、
と分業させることにしました。
一眼レフのカメラならレンズも選べて、ズームも簡単!

あれ、待てよ、、カメラとAndroidはどうやってつなぐんだ??

ここでようやく登場です。
バーチャルプロダクションで得た知識&機材!
きゃ・ぷ・ちゃー・ど・ん・ぐ・るー!!

図2:バーチャルプロダクションのテストでも使ったキャプチャドングル

これを使って
カメラ(OUT :HDMI) →「キャプチャドングル」→ Android(IN:USB-C)とつなげば、カメラの映像がスマホに渡るんです!!

図3:今回使用した撮影セット

いやー、見た目もなんかそれっぽい!!
人生無駄なものはありません!
やってて良かった、バーチャルプロダクション!!!

そんなわけで、なんとか無事、YouTubeライブ配信という前代未聞のミッションはクリアできました。かなり冷や汗をかきましたが。

ちなみに、Wi-Fiがキモでして、外で配信をするならテザリングではなく、ちゃんとした通信環境が必要です。
※今回は3キャリア自動切換えが出来るモバイルルーターをレンタル。

図4:練習試合でのテスト撮影風景(※レンズを変えてテスト中)

これからも、「無観客試合によるライブ配信」以上の難しいオーダーがあるかもしれません。
しかーし、CG部たるもの、デジタルの高波は自力で超えて行きます!!!

そうそう。
博報堂プロダクツのCG部では、もっとちゃんとした機材でバーチャルプロダクションもやってますからね!
お気軽にお声がけくださーい!

では、また。

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