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ワンオペ育児の辛さ

私は地元から離れた県外で結婚した。
その地域でも少ないけど友達もできた。
付き合ってる期間は長かったけど、結婚生活は短かった。

新居は元旦那(以後男)の実家から車で10分程の一軒家。
男の性格的に、実家から離れての育児は不安だった。
里帰り出産をし1ヶ月後帰宅。
地獄のような忙しい日々が始まった。

職人だったので朝はだいたい4時か5時起き。
お弁当作りから始まり、朝食の用意に洗濯物の用意。
バタバタしてると息子が起きる。
息子にミルクをあげながら続きをやり、気持ち良さそうにギリギリまで寝る男を起こす。
私より睡眠時間長いくせに寝起きも悪い。
結局朝ご飯食べずに行くこともザラにある。
玄関先まで見送り、愛犬たちのハウスの掃除や部屋の掃除、かき集めた洗濯物を回して干す。
作業着と服は別で洗わないといけないし、息子の物も別で洗うから1日に最低3回は洗濯機フル稼働。
私は掃除が下手だからいつも怒られてた。
掃除、雑巾がけ、コロコロ。
毎日隅々綺麗にしてたつもり。
私の中では...

息子の事をやりながら気付けばもうお昼。
男が食べなかった朝ご飯を食べる時もあれば、
パンとかで済ます時もあった。

息子と愛犬を連れ散歩。
1回帰宅して愛犬たちにお留守番してもらい、夜ご飯や日用品の買い物。
洗濯物を取り込んだり、夜ご飯の支度したり、息子と遊んだりあやしたり。

男が帰宅しお風呂に入ってる間に、夜ご飯を完成させできたての食事を出す。

その間は息子をあやしながら洗濯物を畳む。
男の物は全てコロコロしないといけない。
理由は犬の毛がついてるから。
靴下の穴は空いてないかのチェックをし、明日必要な物を揃える。

やっと私と息子のお風呂タイム。
息子は沐浴用のバスタブで待ってもらいダッシュ洗い、ダッシュで着替えて息子をバスタブからあげる。
息子は乾燥肌だったので全身にヒルロイドを塗って服を着せる。
髪の毛を乾かす余裕もないまま男にアレとってコレとってとこき使われる。
呑気にビール飲みながらテレビを見る男。

その間息子をおんぶ紐でおんぶをしながら洗い物と、お弁当の下準備。
だいたいこの時で21時ぐらい。
息子を寝室に連れて行き、寝かしつける。
救いだったのはよく寝る子だった息子。
赤ちゃんの時から、夜寝たら朝まで起きないことの方が多かった。
寝かしつけながら寝落ちしそうに何度もなるがなんとか耐えて、キッチンに戻り家事の続きをする。

男はソファーで気持ち良さそうに寝てる。
絶対2缶目のビールを中途半端に残したまま。
男を起こして寝室に行かせ、愛犬たちもハウスに連れていく。

だいたいこの時で23時は過ぎてる。
半乾きの髪の毛を乾かし、明日の出し忘れがないかチェックをし就寝につくのは早くて0時過ぎ。

そしてまた朝4時5時に起きるルーティンだ。

これは何も問題のない日のルーティン。

息子は小さな頃から体が弱く風邪をよくひいていた。
赤ちゃんだから、辛さを泣くことでしか表現できない。
週3は病院に行ってるんじゃないか
と思うぐらいよく風邪をひいた。

私は預けれる人がいない。

家事も育児も全て1人でやらなければいけない。

可愛いけど正直私も疲れてた。
睡眠が欲しい。
1人の時間がほしい。
息子が寝てる時は天使に見えた。

更にこれにモラハラの日が加わると最悪だ。
いつも仕事から帰宅する時に
「今から帰る」
の電話が必ずある。
その電話で機嫌がいいか悪いか分かるんだ。

電話口で機嫌が悪い時は帰宅後、部屋中を見渡し粗探しをする。
1つでも見つかるとそこから何時間でも責められる。
1つ言い返せば10、20倍にもなって返ってくる。

「ごめんなさい」
と謝れば
「何に対して謝ってるのか」
と聞かれ、謝らなければ
「反省してない。悪いと思ってないだろ」
と責められる。

どちらを選択しても男が満足するまで詰められる。

休みたいと思ってもお義母さんには
「私は預かるとかできないから」
と言われていたために頼れなかった。

「実家に帰りたい」
と言っても
「犬2匹誰が世話するの」
「自分のご飯とか洗濯はどうするの」
と言われ大型連休に一緒に帰郷する以外は帰れなかった。

友達と遊びに行くのも、男が帰ってくるまでに帰らないといけない。

今でこそ
″ワンオペ育児″
って言葉があり色々助けるようなところができてるけど、10年前の私は一人で抱え込でいた。

9ヶ月の時に息子が急性胃腸炎で入院した。
男は見舞いに来るなり
「早く帰ってこいよ。家の中ぐちゃぐちゃ」
と言い放った。
私は息子が点滴を引き抜いてしまうから、ご飯を買いに行く時間もない、トイレも走っていっていた。
お義母さんは1万円を包み
「好きな物買って」
と渡してきた。
″交代″
なんてそんなものはない。
私はお金より少しだけでいいから交代してもらって、時間が欲しかった。

息子は可愛いけど、私はノイローゼになってたと思う。
じょじょに自分の感情が無になり始め
いつも電話で愚痴ってた姉にも連絡しなくなり
ただロボットのように動いた。
感情があると男に怒られる時に過呼吸になる。
過呼吸になると
「気持ち悪い」
「早く黙れ」
と言われる。
自分の手で口を圧迫して息を止めようと必死だった。

当時無を選ばず感情があったら息子を自分の手で...

今思うと怖い。

生きてることが奇跡なのかと思う日もある。

母親として最低だ。
そんなことを考えたことあるんだから。
虐待のニュースを見ると、もしかして次は私が...とか考える時もあった。
恐ろしい母親だった。

暴力があったり、モラハラで寝かしてもらえなかったり、限界を超えて姉に助けを求めた日。

「帰っておいで」

と姉は優しかった。
犬2匹と息子を連れて、1人では新幹線乗ったりできないので姉が新幹線でかけつけてくれた。

夜逃げ。
男が仕事中に逃げたから昼逃げか...
追ってこないか、バレないか怖くて怖くて新幹線の中で震えていた。

結婚生活2年7ヶ月。
交際期間約6年。

息子が産まれてから男がやった育児は数えれるほど。
オムツ交換2、3回
お風呂1回
休みの日に家族ででかける
以上だ。

ワンオペ育児なんてオシャレな言葉だけど
中身は相当酷い内容で、心も身体も壊れる。

子供を産んだのは自分の意思。
1人の人を育てるんだから簡単な事じゃない。
当たり前だけど育児本通りにはいかない。

人を育てるのは、1人では絶対無理だ。
このnoteを読んでくれた方の中に、1人で育児してる方がいたらどこでもいいから頼れるところに頼って欲しいと心から思う。
相談しても門前払い、たらい回し、どこに相談しても無駄とか思わないで...
私もそう思ってた。
必ずどこかの誰かが助けてくれる。
たらい回しで疲れても、必ず助けが見つかるから手当り次第にSOSを発信してほしい。

今はSNSやこうしたnoteでSOSも出しやすい。

一人で悩まないでほしいな。

世の中のお父さん、お母さん
毎日お疲れ様です。

保育士さん、学校の先生
いつもありがとうございます。
お疲れ様です。

たくさんの行政さん。
いつもお疲れ様です。
いつもありがとうございます。

育児はみんなでしていきたいですね。

子供たちの笑顔や幸せのために...
もちろんお母さんやお父さんの幸せも...
みんなが幸せだと思えるように...

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