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目的と手段

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定義付け

今回のテーマで大事な手段と目的という二つの言葉を私は以下のように捉えて団体や人の間で起きる認識違いについて僕の思考をまとめていきます。
私は、目的は我々に対する行動指針で手段とはその指針に従って生まれるものだと考えています。

この記事に結論は無く、僕の思考をまとめたものになりますが、
会議が滞っている時や自分の物事が中々進まない時の一つの視点になれば幸いです。

目的と手段の混同

水が上流から下流に流れるように物事も抽象から具体に流れていると思っています。そして私たちにとって目的というのは最も抽象的なものであり、手段というのは目的を最も具体化したものです
職場でも管理・維持工程を上流、実際の制作工程を下流と表現するのと同じだと思います。

そして、目的と手段の混合は目的のすり替え抽象度の違い主な原因だと考えています。
目的のすり替えはコミュニケーション学科を専攻する中では有名な題名だと思いますが、ここでは混乱を防ぐために抽象度の違いに絞って書きます

抽象と具体は相対的なものです。
その為、話し合っている者同士の中で見えている抽象度が違うと目的が手段として、手段が目的として話し合われてお互いの言っていることが中々噛み合わないことになってしまいます。
そんな話し合いを避けるには互いが見えている景色を確かめることで抽象度を合わせることが大事です。私はより上流の景色が見えている場合、初めは自分の思考背景を共有した後下流の景色に合わせて話を進めて話すようにしています。

社会的な混合現象

比較的抽象的に目的と手段に対する自分の思考をまとめました。
この項目では具的な例を踏まえてより解像度を上げたいと思います。
サマーキャンプなどの中長期のワークショップイベントの実施に関するお問い合わせをいただくことがあるのでそこに絞ります。

ワークショップで最も見かけるものは三つで起業家教育、リーダーシップ育成、多様性学習です。ここで大事なことは第一に楽しめること、第二に教育目標の達成と手段という前提で進めていきます。

ワークキャンプでは様々な背景を持った方が参加されるので基本楽しいですし、大事な思い出になります。問題は教育目標とその手段です。起業の方法に関して相談されることが多いので起業家教育についての例を挙げます。
広くまとめると、特的の人物像を育てることが目的であり、そのテーマとして起業があり、マインドや方法論を教えることが手段になってきます。

一部審査やプレゼンを通してのみ参加できる起業家教育イベントは除きますが、一般に公募されているものに関しては特定のテーマを持たず、起業を目的に参加される方が割合として多いです。
そして、この点に置いてイベントと参加者の中での抽象度の違いが生まれ目的と手段の混合が起きます。
参加者の抽象度は何かをするところまでまだたどり着くことができていません。起業することが最も抽象的な状態です。学校では常に絶対的な答えが用意それているように起業における絶対的な道筋すなわち答えが用意されていると思い、求めている状態です。
その為参加者の特定の人物像を育てるという目的と参加者の起業するという目的で抽象度の違いがずれ、マインドや方法論を学ぶという具体的な手段の具体性、上流から下流の中の立ち位置が変わってきます。

こういった例が日頃の会議に始まり、様々な身近なところにありふれ結果的に物事が中々進まないという場面を生み出しています。

結論

抽象から具体に物事が流れるように目的から手段に物事が細分化されていきます。目的が行動指針で指針の産物が手段です。
目的と手段の混同は抽象度の違いにより生まれ結果的に話す内容や行動内容を曖昧化しやすくします。
その為、目的の抽象度のすり合わせが大事になってくるという結論になります。

後続記事

  • 目的を達成する過程をどう表現するのか

  • 報連相の勘違い

  • ネガティブキャンペーンを促してくれる人たち

ワークキャンプに対する目的や手段の混合の解決や実際のすり合わせ方などは別のテーマだと考えましたので本記事には記載していますせんが、コメントで質問していただければコメントで回答させていただきます。
読んでいただきありがとうございました。


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