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点字ブロックは点字ではなく

点字ブロック。名前は「点字」ですが、点字ではないんですよね。
言い得て妙なネーミング。

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皆さんもよく見かけるであろう「点字ブロック」。
私たちは略して「てんブロ」と言ったりしますが、
正式には「視覚障害者誘導用ブロック」と言うそうです。

もしかしたら、「点字ブロックには点字が書いてある」と思っている方も
いるかも知れませんが、あの点々は点字ではありません

靴越しにわかるような突起が、デザインされているのです。

さて、ブロックには二種類あります。
直進用のブロック(写真左)と、停止用の(注意を促す)ブロック(写真右)です。

<線デザインの直進用点字ブロック、点デザインの注意用点字ブロックの写真>

以前は、自治体や業者ごとに違いがあったそうですが、
2001年にJIS規格が制定されたので、
現在では新しいものに切り替えられているようです。
最近は、特定の点字ブロックの上に立つと音声案内が流れるシステムもあるのだとか。

大きなデコボコにつまづいて危ない、という意見もあるようですし、
黄色い色が派手すぎる、という意見もあるようです。

でも実は、点字ブロックを使うのは、視力が無い人だけではないのです。
弱視(ロービジョン)の人にとっては、道しるべとして、目立つ色が有難いのです。
つまり、点字ブロックが街の景観に溶け込んでしまうと、困る人もいる…ということですね。

北海道のように、積雪がある地域で、点字ブロックの上に雪が積もってしまうのも課題です。
デコボコも派手色も、全て雪の下…。

by ミソドレラ


※こちらは過去にssブログ(2013-06-05 13:00)に掲載されていた記事です。再掲にあたり、一部修正致しました。