函館視力障害センター

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函館視力障害センターです。[コメントへの返信はしておりません。ご容赦ください。]SNSの運用方針はこちら(ページ下部にあります)→http://www.rehab.go.jp/hakodate/snss.php

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はじめまして、ちょっと自己紹介

はじめまして。 北海道函館市にある「函館視力障害センター」です。 正式名称は「国立障害者リハビリテーションセンター自立支援局函館視力障害センター」といいます。長いですね。 当センターは、見えない方、見えづらい方の自立を支援しています。 ここでは、当センターにかかわることを中心に、いろいろな事を書いていきます。 過去ログ(別のブログ…現在非公開…に掲載していたもの)も、ご紹介していく予定です。 どうぞよろしくお願いします。

    • スポーツ交流会の「ボッチャ」

      今日は、センター内のスポーツ交流会でおこなわれた「ボッチャ」についてレポートします。 開会式、競技についての説明の後、全員でストレッチ。 続いて、ボッチャのリーグ戦がスタートです。 ボッチャはパラリンピックの正式種目ですが、 センターのスポーツ交流会でおこなったのは、この時が初めてでした。 ボッチャでは、テニスボールくらいの球を使います。 握ると固いですが、表面は少しフワッとした触り心地で、あまり弾みません。 転がる距離も、テニスボールなどとは違って、短かめです。 2

      • 点字の数字(2)ついたち・ふつか編

        前回、「ひとつ・ふたつ編」の最後に、 「日付と日数で、書き方にちょっと違いが出てきます。」 と書きました。 今回はそのお話です。 注:以下、点字の五十音を「仮名」と表現します。   数字等と区別をつけるため、便宜上です。ご承知おきください。 <点字の数字(2)ついたち・ふつか編> 「1日」と書いてある時、皆さんは何と読みますか? ついたち? いちにち? 恐らく、前後の文章で判断しますよね。 「1月1日」と書いてあったら「ついたち」。 「1日中」と書いてあったら「いちに

        • 点字の数字(1)ひとつ・ふたつ編

          点字の「下がり数字」や「点字つきカレンダー」の話で、 点字の数字について、簡単に触れてきましたが、 改めて、点字の数字のことを書きます。 点字の数字は、「数符」という記号と、あいうえお・らりるれろ の組み合わせで表現します。 ただし、「あいうえおらりるれろ」の順ではないので、ご注意を。 数符+あ=1 数符+い=2 数符+う=3 数符+る=4 数符+ら=5 数符+え=6 数符+れ=7 数符+り=8 数符+お=9 数符+ろ=0 数符+あろ=10  数符+あろろ=100 普通

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        はじめまして、ちょっと自己紹介

          点字つきカレンダー(2)

          点字つきカレンダーの続きです。 (1)はこちら↓ 今日は、まず点字の数字の書き方について書きます。 点字の数字は、数字本体の前に、「数符」という記号をつけます。 一けたの数字なら2マス、二けたの数字なら3マス使います。 カレンダーで、このルール通りに書くと、けっこうなスペースが必要になり、「小型サイズのカレンダー」は無理かも…? 点字には、「小さいサイズの文字」は無いのです。 そこで、カレンダーなど、特殊な状況では、特殊な書き方をすることがあります。 注:以下は、教

          点字つきカレンダー(2)

          点字つきカレンダー(1)

          カレンダーのお話です。 「ユニバーサルカレンダー」をご存じでしょうか? 正確に言うなら「ユニバーサルデザイン・カレンダー」でしょうか。 このカレンダーは、壁にかけて使うもので、一辺35センチくらいです。 弱視の方の中には、「黒い背景に白文字」が見やすい、という方が多いので、このような仕様のものが人気です。 (機会があれば、改めてご紹介しますね) もっと小型のカレンダーもあります。 二つ折りタイプで、幅20センチくらい。 上部にはきれいな写真、下部のカレンダー(数字)部

          点字つきカレンダー(1)

          点字用郵便のこと

          郵政民営化の際に、少し変更された制度があります。 一定のルールを守りさえすれば、普通(速達などを除く)の郵便物が 無料で送れる、という制度です。 (『一定のルール』の具体例は省略します。) まず、名称が「盲人用郵便」から「点字用郵便」に変わりました。 また、送れる物が明記されました。 私は少し心配になりました。 約款には、 「点字のみを掲げたものを内容とする郵便物は、無料で送ることができる」 とあります。 つまり、「点字オンリーならば無料」という事です。  注:海外行き

          お花見といえば、ジンギスカン

          この記事が出る頃には、恐らく桜は盛りを過ぎてしまっていると思いますが、お花見について書きます。 北海道のお花見といえば、ジンギスカンです。 最近は、鉄板焼きやバーベキューなどを楽しむ方もいますが、とにかく「火を使うもの」。 更に「盛大に煙が出る」という特徴を加えても良いかもしれません。 お花見弁当でもお団子でもなく、とにかく皆で火を囲みます。 近年、公園で火を使うことが禁止の風潮にあるとはいえ、 「この区画ならOK」 という所も多いようで、コロナ禍で一時見かけなくなってい

          お花見といえば、ジンギスカン

          多分、セキレイ

          函館は、例年より早く開花宣言が出ました。 センターの中庭の桜も、咲き始めています。 いつも中庭の芝生の上をタタターっと走って、 「あっ!」 と思ったら飛び立ってしまって、全然撮影できないセキレイが、 枝にとまっているじゃあーありませんか。 止まっていたら撮れます! やったー。 これは多分、ハクセキレイ…でしょうか。 以前、鳥に詳しい方が、 「センターの中庭には、キセキレイとセグロセキレイが来る」 と言っていましたが、目のあたりの感じが、ハクセキレイの特徴と一致します。

          点字で「ひやけどめ」

          身近な点字シリーズです。 ファーストフード店のドリンクのカップの点字、 清涼飲料水のビンの点字に続き…。 ***** 函館でも、日傘を使う方を見かけるようになってきました。 全盲の方の場合、白杖と日傘を同時に持つのはなかなか難しいようです。 そうなると、強い味方は、帽子と日焼け止めです。 最近はコンビニエンスストアでも日焼け止めが買えて便利です。 スプレー式の日焼け止めを購入して… ん? 棚の同じ並びに、消臭スプレーや制汗剤など、似たようなスプレー缶が 並んでいる

          点字で「ひやけどめ」

          続・点字のメメメ

          以前、「点字のメメメ」という記事を書きました。 今日はその補足です。 前の記事の中で私は、通称「メで消す」「メの字消し」をご紹介しました。 例えば「せんメメメたー」という修正の仕方です。 > 点字で「せんメメメたー」と書いてあれば、「せんたー」と読むわけです。 > 墨字(普通文字)も、文字の上から二本線が引いてあれば、 > その部分を読みませんよね。それと同じです。 ただ、そもそも「メメメ」は正式ルールではないのですから、 「こうしなければ」という決まりもありません。

          4月になりました。

          中庭の彫刻、『生棒(せいぼう)』の冬囲いが外されて、春を迎える準備が始まりました。 真冬には雪が少なく、3月になって埋め合わせのように雪が積もり、挨拶がわりに 「函館らしくないねー」 と言い交わす日々が続いていましたよね。 間もなく、この中庭も緑にあふれて、しっかり春が来ることでしょう。 そして、函館らしいといえば、春の風物詩、『バフン風』が… いや、もうバフンは無いか…。 それにしても、ここ数年、もはやどんな気候が函館らしいのか、わからなくなってきた気がします。 私の

          点字校正器が無くな…った…?

          以前、「点字校正器」のことを書きました。 校正器って何?という方はこちら↓ こういう道具です。↓ 改めて調べたところ、もう、売っていないんですね。 日本点字図書館の用具部では既に発売終了でした。 数年前まで「在庫限り」で販売しているサイトはあったのですが…。 (補足:2024年3月現在、既に在庫も無くなっています。) そもそも、点字印刷といえば、薄い金属や塩化ビニールの板を二つ折りにして、その(二つ折りの)板に、特殊な機械で点字を刻印しておいて、 二枚の間に点字用紙を挟

          点字校正器が無くな…った…?

          点字用具・本来の用途ではないけれど

          上の写真は… お店で洋服や靴下などを買うと、値札やタグが、 細いプラスチック製の輪でつけられている事がありますよね。 あれです。 この細い紐には、タグファスナー、ループピン、 スナップロック、アンビタッチ…など、様々な呼び名があるようです。 (一般名詞なのか、商品名なのかわからないのですが…。) 冒頭の写真は、まだ輪にしていない時のものです。 細い紐の片方が、筒状になっているのがわかるでしょうか? そこに反対側の先端を差し込むと、カチッとロックされて、外れなくなります。

          点字用具・本来の用途ではないけれど

          点字では「つーち」です。

          身近な点字シリーズです。 少し前の話ですが、マイナンバーの通知書に点字が書かれていました。 点字をよく知らない方の中には、 「通知は、つーちではなく、つうちでしょう?」 …と、不思議に思われる方も、いらっしゃるかもしれません。 これは、点字には、「う」が長音で書かれる時があるという、独特の決まりがあるからです。 (全ての「う」を長音で書くのではなく、一定のルールがあります。) さて、通知に点字が書いてある事は、総務省のホームページでも紹介されていました。 『「まいなんば

          点字では「つーち」です。

          点字の「へふむ」?

          点字器を持っている方は、へふむ と書いてみてください。 ほら、何か見えてきませんか…? ***** いわゆる「ローカル・ルール」の点字をご紹介しましょう。 それは「へふむ」です。 ただし、当センター独自の超・超ローカルだと思いますので、使用時にはご注意を。 試験の出題形式に、「穴埋め問題」というものがあります。 墨字(普通字)では、かっこや四角い空欄で表現します。 例えば、「しりょく何々」の「何々にあてはまるのは?」という場合、 点字であれば、 しりょく(ア) …と書

          点字の「へふむ」?