土地家屋調査士 松本悟

大阪市の土地家屋調査士です。 土地家屋調査士は法務省管轄の国家資格で不動産の法律、測量…

土地家屋調査士 松本悟

大阪市の土地家屋調査士です。 土地家屋調査士は法務省管轄の国家資格で不動産の法律、測量の専門家です。 境界確定、測量、登記、建築規制の自分用備忘録として記載します。

最近の記事

土地の境界 どこまで明確にすればいいのか?

大阪市の土地家屋調査士 松本です。 一般、プロ問わず、お問い合わせの多い「土地の境界 どこまですればいいのか?」についてです。 私は土地家屋調査士という仕事をしていますので、土地についての多くの相談があります。「お隣の工事で境界が紛失した」「お隣との境界を明確にしたい」「土地を売却したい」「越境物がある」と相談内容は様々です。場所も都市部もあれば畑や山林もあります。 土地家屋調査士としては出来る限り明確にする事が職責であり、どの土地であっても最大工程である地積更正等の登

    • 「筆界特定制度」について

      今回は「筆界特定制度」についてご説明します。 「筆界特定制度」は平成17年に成立、公布され、平成18年から不動産登記法第131条の条文を基に各地の筆界特定室(法務局内)にて運用されております。 特に一般の方は土地の境界を決めてくれる制度と勘違いされているケースが多いですが、実際には元々ある筆界(原始筆界)を明らかにする手続きです。逆に境界確定訴訟は境界を作って決める(創設的)な手続きで、大きな違いがあります。 簡単に言うと「筆界確定制度」は土地の所有状況に関わらず、元々

      • どうする!? 境界確認の立会依頼

        私は現在法務局で筆界特定室で相談員をしています。 ちなみに筆界特定室は法務局の中で筆界特定制度を運営している部署です。 筆界特定制度については記事が一つ書けるので、また後日記載します。 今、概要を知りたい方は ↓コチラ 筆界特定室に一般の方からの質問で多いのが「隣地から境界確認の立会依頼」についてです。立会して納得できない、境界問題がある等の相談も多いですが、そもそも、「どうしたらいいの?」という相談が大多数です。 土地を一杯持ってる地主さん、銀行関係、不動産関係の

        • 境界確定費用の差(相見積もり注意!)

          大阪市の土地家屋調査士の松本です。 先日、「境界確定費用って高い!?」って記事を掲載し、予想以上の反響がありましたので、続編を書きます。 そもそも、土地家屋調査士の費用は平成13年まで法律で報酬規程が決まっており、公共料金と同じように一律のものでした。その後、平成13年の報酬自由化により、調査士毎に費用が異なるようになりました。 その流れもあって、弊社にもたまに相見積もりのご依頼を受けることがあります。弊社の費用は大阪調査士会の報酬規程を基に作成しており、価格帯でいうと

        土地の境界 どこまで明確にすればいいのか?

          境界確定費用って高い!?

          土地の境界を決める手続き、「境界確定」の費用ってご存じですか? 例として 住宅地で150㎡前後、市道に面しており、市との官民境界と隣接地が3件 現地は高低差なく、測量の難易度も資料との整合性、隣接地権者と依頼主の関係性も良好なケースです。(条件良すぎますが・・) 相場としては50万前後です。 一般的な感覚からすると少し高いと思います。私もこの世界に入ったのは親戚が土地の境界確定した際の費用をみて、儲かる!!!と思ったからなんです。 ちなみに私の師匠も同じく、家を買った

          境界確定費用って高い!?

          土地家屋調査士という資格

          自分のプロフィール紹介と合わせて土地家屋調査士という資格をご紹介します。 プロフィール私は生まれてから今まで大阪市在住ですが、兵庫県の大学を卒業し、卒業後は京都府の大手電機メーカーに入社しました。法人営業を経験後、本社本部室へ移動し、需要予測、生産管理、業務改善を経験しました。(実はその経験を活かして、経営コンサルタントとしても活動しています。) 実家隣地との境界確定の際に土地家屋調査士という資格に出会い、在職中に猛勉強し、資格を取得しました。 資格取得後は大手の土地家

          土地家屋調査士という資格