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『発達障害を生きる』NHKスペシャル取材班

2017年に放送されたNHKスペシャル『発達障害 解明される未知の世界』の為に、番組スタッフ達が取材した膨大な資料をまとめた本書。

担当プロデューサーは「この本で発達障害の全て語り尽くされるわけではない。そして、特性に当てはまらない発達障害者も存在する。取材した当事者の声を埋もれさせることなく、多くの人々に知ってもらう一助になれば、と願いを込めて本書は作られました」と前置きしている。

感覚過敏、当事者座談会、二次障害、働き方。
いくつかの章に分けて、当事者インタビュー、当事者の家族の話が記載されている。
語られるのは、障害があるうえでの困難、克服の仕方、合わせようとしても無理が出る辛さ。

当事者の言葉は、あるある、と頷きたくなる出来事が多かった。

また、就業するにあたり、発達障害をカミングアウトするかしないかの分かれ道。
カミングアウトした人、絶対しない人。
自分の特性や経験に基づいた選択であり正解はない。
障害を隠しているから浴びせられる言葉、障害を知ったうえで浴びせられる言葉。
どちらを選んでも生きていく以上は、辛い思いから逃れられることはないのかな、と感じた。

でも、『一見普通』の発達障害者が抱えている問題に真摯に向き合ってくれた本書に勇気づけられた。

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