はじめ先生

京都大学医学部卒。 福岡で個人プロ家庭教師をしています。 趣味はルアーフィッシングとス…

はじめ先生

京都大学医学部卒。 福岡で個人プロ家庭教師をしています。 趣味はルアーフィッシングとスウェーデン製のアンティークABUリールの蒐集。 プロ家庭教師福岡 Enriched Academy【エンリッチト アカデミー】代表 https://igakubujuken-pro.com/

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勉強のやり方がわからない(前編)

受験生の時、どのように勉強をされていたのですか?と、よく質問されます。 とある生徒の話によると、学校の先生方から『予習をして授業を受けると、実際の授業を受けたときが復習になるのだから、予習だけしておけばいいぞ』と言われたり、『今日習ったことは、その日のうちに復習して忘れないようにしろ』と言われたりしたそうです。 そしてその生徒は、どちらももっともだと考えました。しかし、 「明日、授業がある科目を全て予習をしよう!」と思うと、今日習った科目を復習する時間がない。今日習った解

    • 勉強のやり方がわからない(後編 その3)

      前回(後編 その2)は、数学の問題に関してのイマジネーションについてお話しました。 今回は、解法の糸口を発見した場合の具体的な切り口(計算方法)についてお話します。 実際に、数学の問題を解く計算方法は様々あります。 例えば、ベクトル,複素数平面,数列,微分法,積分法,三角関数,指数関数,対数関数など、どれを適用するかで解法は変わります。 誰でも問題に対峙した時に、その選択を無意識にもしくは意識的にやっていると思います。 そして、一つの解法が頓挫すれば別の解法を模索するはずで

      • 勉強のやり方がわからない(後編 その2)

        閑話休題。 本来の数学の問題の解き方の議論から、随分話が脱線してしまいました。 ここでは、解法の多様性を『本』を例に取って説明したいと思います。 一般に、本は六面体で「表表紙・裏表紙・背表紙・天・地・小口」の6つで構成されています。 普通はカバーも付いているので、各面を真正面から見た場合、一応天と地以外は全て見分けがつきます。 さらに、面・線・点に焦点を合わせて360度ぐるりと見渡せば、各々の外観はそれぞれが固有の表情をしています。 つまり、一冊の本でも見る角度によって別

        • 勉強のやり方がわからない(後編 その1)

          以前発信した『勉強のやり方がわからない』シリーズ(前編・中編)の続きである後編を、この度リリースさせていただきたいと思います。 長い間、大変お待たせいたしまして誠に恐縮です。 では、勉強のやり方に関する考え方について、今回は数学を例に取って述べてみたいと思います。 数学の問題の解き方は固定されている訳ではなく、色々なアプローチ法があります。 しかしながら、大学入試センター試験などの穴埋め方式の問題は、解法の道が固定されており、一つの解き方を自ずと強要していました。 大学

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        勉強のやり方がわからない(前編)

          敢えて再び今、大学全入時代到来を考える! 〈3/3〉

          医療系学部を志望する生徒は、大学の意図を十分理解して入試に望んで欲しい。 本来入試は、入学後の授業に十分ついていける者の選別という側面を持つ。 そのために入試科目があり、それらの習熟度を試して少なからずも入学前の素養の診断に利用されている。 エンリッチトアカデミーでは、大学入試のみならず大学入学後も留年やドロップアウトを防ぐための学業フォローを、各人のご要望に応じて出来る限り実施している。 大学全入時代突入にあたり、今後の争点は、もういかに入学出来るかよりいかに卒業出来るか

          敢えて再び今、大学全入時代到来を考える! 〈3/3〉

          敢えて再び今、大学全入時代到来を考える! 〈2/3〉

          特に医療関係学部では、近年顕著に卒業要件がハイレベル化したように思う。 尤も、卒業が国家試験受験資格と連動しているため、実力上国家試験合格の見込みのない者は卒業させても大学の国家試験合格率の名折れにつながるので卒業させないという大学側の見解である。 この考えは、国家試験の合格率を重視する私立大学で、特に最重要課題と伝え聞く。 もちろんその中でも医学部は入学するのが難しいが、卒業するのも大変困難である。 それなのに、現在未だに医療系学部は高人気を維持している。 しかしながら、

          敢えて再び今、大学全入時代到来を考える! 〈2/3〉

          敢えて再び今、大学全入時代到来を考える! 〈1/3〉

          『大学全入時代とは、2024年入試時までに日本の大学への入学希望者総数が入学定員総数を下回る状況を迎えるとされる状況を指す言葉で、日本の文部科学省もこの単語を用いている。 大学教育の質の低下、定員割れ、さらにその結果として引き起こされる大学崩壊などが連鎖すると考えられている。 産経新聞は2022年を大学全入と定義している。 河合塾教育研究開発本部主席研究員の近藤治も大学全入を2022年と定義している。 日本経済新聞は2023年4月に大学全入の可能性があると考えている。 「全入

          敢えて再び今、大学全入時代到来を考える! 〈1/3〉

          ミトコンドリアの基質について

          ミトコンドリアの構造ミトコンドリアの膜には外膜と内膜の2つがあり、内膜に囲まれた領域をマトリックスと呼びます。 内膜は内境界膜とクリステ膜の領域に分類されます。 外膜と並行になっている箇所が内境界膜で、マトリックス内に陥入している箇所がクリステ膜です。 さらに、外膜と内境界膜で囲まれた領域を膜間腔、陥入したクリステ膜に囲まれた領域をクリステ内腔と呼びます。 では、ミトコンドリアの基質とは一体どこを指すのでしょうか? 一般的にはマトリックスが有名ですが、膜間腔やクリステ内腔

          ミトコンドリアの基質について

          勉強のやり方がわからない(中編)

          こんにちは。今回は前編の続きを書いていきたいと思います。まだ前編を読んでない方は、まずは下記から読んでみてくださいね。 勉強のやり方がわからない(前編)|はじめ先生 #note https://note.com/hajimesensei/n/n4394d4486db2 英単語や古文単語の覚え方 *英語の単語は…机に座って、暗記するために単語を書き続ける…。思い出せば、小学生時代に漢字を覚えるために、練習帳に何度も書く宿題が出されていました。その流れで、英単語も何度も書く

          勉強のやり方がわからない(中編)

          数学って、ひらめきが必要なんですか?

          数学って、 解ける人と解けない人って分かれますよね。これって、どれだけ問題を解いて解法パターンを理解し、記憶のストックを蓄積しているかの違いにつながっている気がします。この解法パターンを習得して記憶に残していくことで、難解な問題も解けていくきっかけになると思われます。難解な問題はいくつかのそのような解法パターンが複雑に組み合わさっており、それぞれを引き出して、いかにつなげていくかに成否がかかっていると思います。 なので、数学のひらめきとは、過去の問題演習を通じて習得したもの

          数学って、ひらめきが必要なんですか?