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勉強のやり方がわからない(後編 その1)

以前発信した『勉強のやり方がわからない』シリーズ(前編・中編)の続きである後編を、この度リリースさせていただきたいと思います。
長い間、大変お待たせいたしまして誠に恐縮です。


では、勉強のやり方に関する考え方について、今回は数学を例に取って述べてみたいと思います。

数学の問題の解き方は固定されている訳ではなく、色々なアプローチ法があります。
しかしながら、大学入試センター試験などの穴埋め方式の問題は、解法の道が固定されており、一つの解き方を自ずと強要していました。

大学入試センターによると、最もポピュラーな解法を用いて、筋道を立てて問題を誘導しているとのことでした。
でも中には、序論がかなりカットされていきなり本論から入るような乱暴な問題も、過去には結構あったと記憶しています。
特に、次の新課程へ移行する前の2~3年が、そのような傾向が露骨に表れていたと思います。
そうすることで、意図的に問題の難易度を吊り上げているように思えました。

これに対応するには、やはり過去問演習による対策が必須です。
結局、各年度間の本試や追試にはある程度のスパンで何らかの繋がりがあり、当然出題者側は複数年に及ぶ出題に対する意図的なテーマを掲げて作問していたと思われます。

そもそもこの穴埋めという問題形式は、個人の自由な発想による解法を却下するものなので、当時没個性化の助長につながるとよく叩かれていました。
国語の問題も選択肢がある以上、当然同一路線をひた走っていました。
「正に思想統制につながるのではないか」という酷評も、度々耳にしました。

それでも大学入試センター試験があれだけ長い間続いたのは、50万人を超える受験生に短時間で一斉に実施しかつ短期間で採点して二次個別試験への出願まで連動していたので、理に適ったやり方として一部の高評価を引き出していたからでしょう。

その弊害を是正するために、この度いよいよ新テストである大学入学共通テストが2021年から開始されました。
受験生の皆さんもご存じの通りいきなりの座礁が文部科学省から発表されましたが、この新テストが今後はどう改善されて素晴らしい試験方式となっていくのか、取り敢えずはその動向を注視しましょう。


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