見出し画像

【2023年06月】読書記録と思考記録

アンラーニングとは「新たな視点の獲得」である


ビジネス書にしては表紙が特徴的で気になっていた『冒険の書 AI時代のアンラーニング』を読んで、「アンラーニング」という言葉の認識が大きく変わった。

  • 新たな知識・技術を獲得することは、真の意味での「アンラーニング」ではない

  • 真の「アンラーニング」とは、これまでに身につけたものの見方(視点)を捨て、新たな視点を獲得することである

  • 既存の視点を自ら捨てることは難しいため、他者との関わりを通して新たな視点を獲得していく必要がある

新たな視点で世界を見た時に生まれた「問い」を探究し、その過程で生まれた別の「問い」を解決するためにまたアンラーニングし、、、
このサイクルを内発的動機にもとづいて実行し続けることが「学び」の本義であり、そこには「遊び」との区別も専門性も必要無い。
それが結果的に世界を変えてしまったならば、それこそが「イノベーション」であり「発明」であり「芸術」である。
本書の要点はおおよそこんな感じである。

  • 世界を変えるために自分が変わる

  • 新たな視点で世界をとらえ直す

  • 新たな視点は他者との関わりを通して獲得される

この3点は特に、生成AIの利用があたり前になるであろうこの先の未来において、「人間の価値・役割はどこにあるのか」を考える重要なヒントであるように思う。
そんな時代だからこそ、人間として充実した生を送っていくためには、主体的・能動的に学ぶ姿勢がますます重要になってくると感じた。

6月の読了書籍


『冒険の書 AI時代のアンラーニング』

自分が変わり、世界を変えるために人は学ぶ

『後世への最大遺物・デンマルク国の話』

信念を貫いて生きる姿勢こそ、後世への最大遺物である

『あなたの「言語化」で部下が自ら動き出す  「紙1枚!」マネジメント』

働く目的と自己の成長過程を部下に示し続けることで部下は変わる

『女性部下や後輩をもつ人のための1on1の教科書』

無意識バイアスをかけていないかこまめに振り返ること

『現代語抄訳 二宮翁夜話』

天理は絶対と心得つつ、勤・倹・譲に努めよ

『どうする? 日本企業』

「やりたい仕事」で世界を変える創業経営者の育成を

『リ・インベンション』

リ・インベンションの鍵は「こだわり」「顧客洞察」「少数精鋭チーム」

『ストーリーとしての競争戦略』

「なぜ?」を突き詰めた先に面白いストーリー = 経営戦略がある


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?