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運用なんてしなくていい。ただ自己表現するだけ

何かを作る人は、ほとんどが自己満足に留まらず「自己表現」をしたくなるのだろう。

今や一大ブームになった作品「ちいかわ」にも、作ることが大好きなキャラクターがいる。

※公式サイトのキャラ画像がうまく取得できなかったためグッズ画像

ちいかわやハチワレ、うさぎといった「ちいかわ族」に対し、労働を斡旋したり食事の提供をしたりする「鎧さん」という人たちがいる。

なかでも通称「ポシェットの鎧さん」は、自作のファンシーなポシェットやパジャマなどをちいかわ族用に売る、現代でいうハンドメイド作家だ。

彼は仲間とのピクニックにもピンクのくまさんのキャラ弁を持参する光景が見られる。
その徹底ぶりに、ほかの鎧さんは「お前、『作るの』好きなんだな…」と一言もらすほどだ。

料理でもハンドメイドでも創作でも、何かを作るのはまず工程が楽しい。
だけどやっぱり、親に描いた絵や折り紙を見せる幼い子どものように、作ったものを誰かに見せて反応をもらいたい気持ちも持ち合わせている。
その上喜んでもらえたら万々歳。
ポシェットの鎧さんに親近感を持つ人はすくなくないはずだ。

話は変わるが、数ヵ月休んでいたインスタグラムを再開した。

流行し始めた頃は自分の趣味や日常を写真に収めて発信する場の印象が強かったが、今やすっかりライフハックやビジネス用途の「運用」が増えている。
過去記事で批判めいたことを書いたが、何せメーカーやお店がうまく利用しているのだから、運用を否定する訳にはいかない。

しかし、個人の運用について調べると、何だかげんなりした。
そんなに色々やらなきゃいけないの?
面倒くさいというより、過剰なのだ。

noteで検索してみても、運用のための記事は多い。
うんざりしていたところ、こちらの記事を見つけたので引用する。

私は前みたいに自分の好きだと思う写真を
好きな時間に好きなようにアップして
写真をもう一度楽しみたい。

そういう場所を自ら無くしてはいけないなと。
それが私のストレス解消法だと気づいたんです。

上記記事より引用

拝読して、「ああ、運用なんてしなくていいんだ」と安心した。
ただ自分の好きなことを、やりたいように表現すればいいのだと。
もちろんある程度の技術や工夫は必要だし、見てほしいのなら自分から誰かに働きかけないといけない場ではあるが。

私はシールや紙もの、マスキングテープで手帳やノートを飾り付けする「手帳デコ」「コラージュ」が好きで長年親しんでいる。
これらの制作過程を動画で発信する人たちが年々増えており、私も撮影用のアームを買い昨年の下半期からすこしずつ作り始めた。

動画撮影や編集はやってこなかったため、文章を書くようにスッと作業に入れなかった。
だが、こういうのはとにかく練習を兼ねて作る。数をこなすのだ。
幸い、コラージュは楽しいし動画編集もだんだん慣れてきた。出来上がると繰り返し見てしまう。

夫にも「はじめはYouTubeよりそっち(noteやインスタ)のほうが向いているかもね」と言われた。

運用とか、小難しいことを考えて手が止まるくらいなら、そんな概念は取っ払ってしまおう。

ただ何かを形にして、誰かに見てもらいたい。
欲求はもっと単純で、楽しいものがいい。


※ヘッダー画像はみんなのフォトギャラリーからお借りしました。ありがとうございます。

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