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「ただでは開かない扉」〜課題のブレイクスルーのしくみ

映画やアニメ、ゲームなどで、たびたび「ただでは開かない扉」に遭遇することがあります。体当たりをして「だめだ、びくともしない」と地団駄を踏む光景は、一度でも目にしたことがあるはずです。

この厄介な扉は、私たちの生活でもよく登場します。

就職や試験、学校・職場・家庭での悩みといった、自分ではコントロールできない要素が絡むものはまた別の話として、今回は『なんとかしたいけれど、単純な方法では解決できない』私的な課題として定義します。

このような扉(課題)を突破するには、開く方法を考え続け、試行錯誤を重ねなければいけません。

結論だけ述べるとごく当たり前のことですが、思考を止めてしまうと、扉は開くはずがありません。よくアイデアやひらめきを「降りてきた」と形容しますが、それらは神の啓示のように突然もたらされるわけではなく、常に思考し、課題に取り組んできた結果です。

では、課題についてどのように思考を重ねたらよいのでしょうか。

関連事項(フック)から外堀を埋める

ど忘れした言葉を思い出そうと頭を働かせているうちに、思い出せることがあります。こういった時、脳がどのように動いているかというと、課題に関連する事項(フック)を探しています

例えば『青天の霹靂』が思い出せないとします。この場合、「確か難しい漢字が入ってるんだよな…(字面)」「思いがけないことが起こった時に言う言葉なんだよな(言葉の意味)」と、言葉自体は思い出せなくても紐づいている事項から答えを導き出そうとします。「ASIAN KUNG-FU GENERATIONの『君という花』にそんな歌詞があったような…」というように、特定の分野からも想起されます。

このように、関連事項から外堀を埋めることで、芋づる式に答えへと辿り着きやすくなるのです。

課題実例:noteが書けない

上記の思考理論を踏まえて、私の課題実例を挙げ突破までの過程を述べます。

仮に、課題を「noteの記事が書けない」とします。具体的には「自分が伝えたいことに沿った、有益な記事を書けない」。この扉を突破します。

①「有益な記事」とは何かを調べる

これまで読んできた本を再読したり、ネットの情報を調べて、「有益な記事」の定義を改めて明確にします。絶対的な正解はないので、自分の納得のいくものが見つかれば答えになります。

今回はこちらのブログの記事がしっくりきたので、リンクを貼ります。

②そもそも「有益な記事」でないといけないのか?

必ずしもそうとはいえませんが、誰もが当たり前に知っていることを投稿しても面白味はありません。プラスアルファとして、共感やより深く知識を得られる内容を目指したいところです。

③どのアプローチ(ジャンル)で書きたいのか

noteに記事を投稿しているのであれば、ある程度決まった話題について書かれている方がほとんどのはずです。

私の場合、書き留めてあるネタで「これを書きたい!」という気分になれるものがなく、指標のひとつである「何かに挑んでいる人」に向けて新たにネタを考えることにしました。

④フックとなる事項を考えていく

アプローチが決まったので、それに関連するフックを考えます。

③で定めた「何かに挑んでいる人」から連想していきます。

特別考える時間を設けるわけではなく、ほかのことに注意を払う必要がなければ常に頭の中で考えます。とりわけ、散歩や入浴、単純作業時など、複雑な思考を要さない行動時に考えることでリソースを多く回せます。

私の場合は、挑む→スポーツ→ラグビーの五郎丸歩選手の引退ニュース→昨年のラグビーW杯→タックル→開かない扉をぶち破るイメージが浮かびました。

⑤キャッチコピー、構成、メッセージを固める

④の時点で課題の半分以上を突破しましたが、記事にする過程が残っています。

キャッチコピーは記事作成後に本文から拾うことが多いのですが、今回はイメージが先行したので、表題の「ただでは開かない扉」がすぐ浮かびました。

そこから課題について考え続け、突破する過程にどのようなしくみがあるのかを含めた構成を組み、最終的なメッセージをまとめました。

こうして、課題のブレイクスルーまでを記事用に組み立て、自分が伝えたいことに沿った記事を書けました。

おわりに

「ただでは開かない扉」の突破口を見出すには、課題に沿った関連事項(フック)を探すことで外堀を埋め、答えを導き出すというしくみがありました。

考え続けるという行為は、根気を必要とし、脳も疲労しますが、扉が開けた時には確実に、それまで試行錯誤した分自信や新たな視点を得られます。

何より、単純にブレイクスルーの瞬間は気持ちいいものですよね。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。


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