TOEIC公式最新教材・最速レビュー
みなさん、こんにちは!
セカンドTOEICパートナーのくにしーです。
今回は、2023年8月30日に発売されたばかりの
『公式TOEIC Listening & Reading 650+』の
どこよりも早いレビューです。
2022年8月に発売された『公式TOEIC Listening & Reading 500+』との違いを解説しながらレビューしていきます。
「600点前後で停滞している」という方は、
是非参考にしてください!
こんな方におススメ【500+との違い】
TOEIC公式のホームページを見ると、本書は以下のような方におススメと記されています。
2022年8月に発売された『500+』が初級者向けとすると、『650+』は中級者向けとなります。
冒頭の「はじめに」を比較してみると、『650+』の位置付けがよく分かります。
『650+』では、595-644点が最多というところから、この壁を越えられるような内容になっていることが分かります。
Section 1 パート別 出題の傾向
『650+』は、3部構成です。
Section 1では、TOEIC L&RのPart 1~7について、
出題の傾向と解法のポイントを、例題とともに見ていきます。
☆500+との違い
『500+』では、基本的な問題の解き方が中心だったのに対して、
『650+』では、動詞の態や引っかけ問題への対処法などより踏み込んだ内容になっています。
Section 2 で、各パート毎の詳細の違いを見ていきましょう。
Section 2
Section 2 は、Part 1~7の必答問題140問の演習になっています。
『500+』が、基本問題70問の演習だったのに比べてボリュームが倍になっています。
パートごとの問題のタイプや特徴をご紹介していきます。
Part 1
『650+』では、風景写真の問題や、
The man is entering a waiting area.
男性は待合エリアに入っていくところである。
というような動きを想像する問題の演習が中心になっています。
また、風景写真によく登場するものの一覧が Section 1 で紹介されているので、参考になります。
※下記に分かりやすくまとめておきました。
こうした問題はアビメの①の項目になります。
『500+』では、人物の写真で、見て分かる問題の演習が中心でした。
One of the woman is standing in front of a desk.
女性の一人が机の前に立っています。
これは、アビメの③の項目です。
※アビメの詳細はこちら
Part 2
『650+』では、間接的な応答をする問題の演習が多く載っています。
例えば、
Q:When is my article going to be published? (記事はいつ出版されますか?)
A:Your editor is out of town this week. (編集者は今週、町にいません。)
といった問題です(アビメの①)。
また、
Q:The workshop participants are arriving in 30 minutes. (ワークショップの参加者は30分で到着します。)
A:I'll put out the name cards. (ネームカードを置いておきます。)
といった最初の発言の意図を汲み取って応答するタイプの問題も掲載されています(アビメの⑤)。
これは難問なので、全て正解するのは難しいですが、半分くらいは正解したいところです。
『500+』では、直接的な回答(直接応答)の問題が中心です(アビメの③)。
Q:How often does the train stop here? (どれくらいの頻度で電車はここに停車しますか?)
A: Every half hour. (30分おきです。)
Part 3/4
『650+』では、
1. 会話から推測する問題
2. 具体的な情報から推測する問題
3. 発言の意図を問う問題
の演習問題が載っています。
1.の会話から推測する問題は、初級者・中級者の方が、正答率が低くなりやすい項目です(アビメの②)。
例)
Where does the man work?
男性はどこで働いていますか?
2.は、具体的な情報から推測する問題です(アビメの④)。
確実に正答したい問題です。
例)
What does the man say he will do next week?
男性は来週何をすると言っていますか?
What does the woman ask the man to do?
女性は男性に何を頼んでいますか?
3.の発言の意図を問う問題は、
ほとんどの受験者にとって、最も正答率の低いとりわけ難しい項目です(アビメの⑤)。
650点越えを達成するために、全問正解はできないまでも50%くらいは正答できるようにしたいところです。
リスニングにおいて、TOEIC初級者の方は、アビメの④からスコアが伸びていく傾向があります。
本書では、アビメの④をある程度伸ばした方が、
650点越えを達成するために、アビメの②や⑤の演習も行うようになっています。
『500+』では、アビメの④の項目が演習問題の中心になっています。
Part 5
『650+』では、品詞問題や語彙問題などに中級者の方が知っているか知らないかといった単語が出てきます。Part5の最終盤に出てくるような難しい単語はありませんが、これらの単語を知っていれば、111~120あたりの問題も数多く解けるはずです。
『500+』でも、品詞問題や語彙問題が出題されていますが、基本的な単語が使われれています。リーディングの101~110あたりに出題されるような問題です。これらは確実に正答しておきたいところです。
『650+』『500+』いずれもアビメの④と⑤の項目です。
Part 6
『650+』では、文を挿入する問題の演習が多くなっています。
これは、アビメの③に当たります。
また、単語を穴埋めする問題も、『500+』より少し難しい単語が多くなっています。これらは、アビメの④⑤に該当します。
『500+』でも、文を挿入する問題や、単語の穴埋めの演習を行います。
全体的に分かりやすい単語や表現が使われているので、しっかりと抑えていきたいところです。
Part 7
『650+』では、以下のタイプの設問の演習が数多く収録されています。
1. 概要を問う問題
2. 複数情報を関連付ける問題
3. 発言の意図を問う問題
1.の概要を問う問題は、アビメの①の項目です。
What is the purpose of the email?
Eメールの目的は何ですか?
というような各題の1問目にくることの多い問題です。
2.の複数情報を関連付ける問題は、アビメの③の項目です。
ダブルパッセージやトリプルパッセンジャーのように、複数の文書をまたぐ場合と、シングルパッセージで1題4問出題されるような長めの文書で段落をまたいで根拠を探す必要がある場合があります。
また、In which of the positons marked [1], [2], [3]… のように、文章を挿入する問題や質問文にNOTが含まれる問題もこれに当たります。
いずれも難問ですが、650点越えを目指すには半分くらいは正解しておきたいところです。
3.の発言の意図を問う問題は、概要を問う問題と同様アビメの①の項目です。
What does Mr. ○○ most likely mean when he writes ""?
""という発言で、~さんは何を意図していると考えられますか?
こちらも難問となりますが、半分くらい正解したいところです。
『500+』では、アビメの②に当たる詳細を問う問題の演習が中心になっています。初級者の方がPart7で最もスコアを取りやすい項目なので、確実に抑えておきたいところです。
Section 3
Section 3 の本番形式テストは、
TOEICテスト本番や公式問題集と同じ形式で、
Listening 100問、Reading 100問が出題されています。
公式問題集と同程度かやや難しいくらいの難易度でした。
参考までに私のスコアです。
Listening 92/100
Part1 6/6
Part2 24/25
Part3 34/39
Part4 28/30
Reading 95/100
Part5 27/30
Part6 14/16
Part7 S 29/29
Part7 D 10/10
Part7 T 15/15
正答数から得点に換算できる表もついているので、
本番同様2時間を使って解いて、学習の成果を測ってみましょう。
Column
『650+』では、各Sectionの合間に Column があります。
Columnでは、英語力をアップさせる学習方法を説明しています。
『500+』では、各パート毎の学習法を紹介する Review と、
『聞く・話す・読む・書く』の4技能を包括的に学習する方法を紹介する Column がありました。
いずれも、『650+』と比べて基礎的な内容で、正答率の高い問題を確実に取れるようにという点を重視している印象です。
TOEIC公式は音読推し!?
本書の目次にもあるように、『650+』では、リスニング・リーディングのスコアアップに音読が有効と述べています。
具体的な内容は割愛しますが、リスニング・リーディングいずれにおいても、このスコア帯の方は音読をすることでスコアアップに繋がると考えているようです。
おわりに
本書の登場でTOEIC公式のスコア別解法書が『500+』『650+』『800+』の3冊になりました。
『500+』初級者 ⇒『650+』中級者 ⇒『800+』上級者
と順を追って公式教材で学ぶことができます。
公式スコア別解法書シリーズを駆使してスコアアップを達成しましょう!
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自己紹介
7年前の今頃はボロボロでした。月300時間労働月給20万、学生時代に
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最初に学習法を徹底的に調べました。時間もお金もない中、最短で結果を
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した。外資系企業に転職し、半分の労働時間で倍以上の年収になりました。英語と何より支えてくれた妻に本当に感謝しています。一人では挫折する
のが英語学習。当時の僕と同じ状況の人に正しい学習法と目標達成までやり切ることを伝え、伴走していきたい、今度は僕が誰かの支えになりたいと
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