見出し画像

③身体が教えてくれたこと〜弱さをだしたかった〜

こんにちは、Gakuです。
現在僕は坐骨神経痛と椎間板ヘルニアの痛みに悩みながら日常を過ごしています。似たような状況にいらっしゃる方の何かの役に立てればと思い、体験談やそこからの学びをシェアさせていただきますね。

状況はこちらに記載しています。

現在は少しずつ亀の歩みで良くなってきています。
4、5月中が一番しんどかったので、その時に学んだ弱い自分のままで人とつながり見えてきたことのお話をさせてください。

先が見えないトンネルの中をさまよう

4月から5月まで整形外科は4つほど受診しました。いただいた薬を朝、昼、晩と4種類飲み続け、湿布薬を腰や太ももに貼り、ブロック注射も2種類ほど打ちました。でもですね、なかなか痛みがなくならなかったんです。

症状が楽な日もあれば痛みが出る日もある、という感じで毎日明日どうなるかわからない不安とともにいました。特に天気が悪い日は気圧が下がり痛みが強くて、一日ダウンしていることもありました。

これまで健康体で丈夫な身体だった分、治りが遅すぎて、「本当に良くなるのだろうか?」、「もう治らないんじゃないか?」と落ち込んだり、、
よくなっている気がせず、あらゆる治療を試しても劇的に効果があるものがなく、前に進んでいる感覚がありませんでした。山登りで例えると、霧の中で頂上を目指して登っても登っても迷ってまた同じ場所にたどり着くような感じ。

あきらめたくない。あきらめそうだ、もうダメかも。いや、大丈夫だなんとかなる、今できることをやればきっと良くなる。だから今できることを頑張ろう、と自分を鼓舞することの繰り返し。そしてダメだ、またうまくいかない、とまるで暗く長いトンネルの中で出口を探しているかのようでした。

こういう時に精神的に不安に思ってしまったり、過剰に気にしすぎない方が良い。と頭ではわかっているんだけど、当事者になってしまい痛みとともにいると不安になって過剰に心配したりネットで治る方法をひたすら調べたりしちゃうんです。しかも痛みに同化しちゃうと、不安でその痛みを勝手に倍増させてしまったり、負のスパイラルに陥ってしまうんですよね。
孤独でした。

トンネルの先からかすかな光が見える

でも、そういう時って助けてくれる、寄り添ってくださる方がいるんですよね。

4つ目の整形外科に行った時のことでした。
初めての病院で、人気のため毎日外には長蛇の列ができるほど。
その先生に見てもらった時に、

「ヘルニアは9割の人が薬飲んで治っています。だから薬をのみ続けてください。気圧が下がると腰の痛みが強くなるけどそれは気圧のせいだから気にしないで。猫背をしない。痛みが出ないようにウォーキング、筋トレ、ストレッチをしてください。痛みが出たらすぐ休むこと。それで必ず良くなります。」と言われました。

内容の真偽は置いといて、この言葉に救われたんです。
暗くて長いトンネルの先の光が見えた感じ。

何をやっても効果が出ないしダメだと思っていた絶望感に包まれていたところから、「治っている人がいるんだ、そういうデータがあるんだ。」と気が楽になり、身体が軽くなった気がしました。

先生は僕に未来を見せて安心を与え、具体的な指示でやることを明確にし、行動するエネルギーを湧かせたんです。

光の先に見えたものは

今回身体を痛めたことで、家族、友人、学びのコミュニティ、医学や身体の専門家の方々にたくさんたくさん助けられました。

これまで僕は弱いところを人に見せたくなく、できることはなるべく自分でこなしてしまっていました。そのせいか人にあまり頼ることができず、つらい時やしんどい時に弱音を吐いたりすることができませんでした。本当は助けてほしい、今の気持ちを聞いてほしいって思ってたけど、できなかったんです。その根底には「弱い自分は人に受け入れられない」という価値観があったのかもしれません。

でも今回は強制的に人に頼らざるを得なくなりました。
病気になったことで、家族に今の不安な気持ち、もうダメかもと思っていること、現状が情けなくて悔しいと感じている自分を全部出しました。

そうしたら、家族はただただ自分の気持ちを聞いてくれ、ともにいてくれました。そっと寄り添って話を聞いてくれ、あたたかい言葉をかけてくれたことが何よりも力になりました。友達にも、たくさん頼りました。話を聞いてもらい、助けてもらいました。

改めて当事者になってしまうと、症状にどっぷり浸かってしまい痛みが続き良くならないと「このまま治らないんじゃないか」と思ってしまいます。周りが見えなくなってしまうのはある意味自然なことです。

そんな時に今回僕がしてもらったように、労り、心遣いができる言葉をかけられる人でありたい。

そしていろんな方に助けられたように、助け合いの循環の輪の中に自分もいます。自分がまず弱いところを出すことで何かが変わるのかもしれない、そう思いながら、僕は周りのみんなに何ができているだろう?という問いとともに感謝の気持ちを伝えていきたいと思います。


この記事が参加している募集

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?