【作品の物語】若きケット・シー
アイルランドのある村の男が、
満月の夜橋の上に猫たちが集まっていたので好奇心からこっそり様子を伺ってみたところ、猫たち人間の言葉で
しゃべっていた。
聞こえたのは「猫の王様が死んだ」
という話。
その不思議な体験を翌日妻にその話をしていたところ、暖炉のそばで眠り込んでいた飼い猫が飛び起きて、
「何だって!?
それならぼくが次の王様だ!!」
と言い、
煙突から風のように外に飛び出して行き、二度と帰ってはこなかった。
というアイルランド民話から…
妖精猫のケット・シーは二本脚で歩き王制で生活しているそうですが、こちらの作品は急遽王座に着き、まだ猫らしさが残るケット・シーをイメージし描きました。
マントも羽織らず、さっきまでふみふみして遊んでいました。
お付きのネズミは、まだ猫っぽさの残るケット・シーが恐ろしく机の下から様子を伺っています。
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