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LINE Fukuoka主催ハッカソンで最優秀賞を獲得した学生が語る、ハッカソンの魅力と学びとは?

初めまして、HAIT Labライターの吉岡莞汰です。

ハッカソンとは「ハック」と「マラソン」を組み合わせた造語で、短期で集中してプロダクトを開発するイベントのことです。昨今、巷では多くのハッカソンが開催されていますが、敷居が高いと感じて、参加できていない人たちも多いのではないでしょうか。また、ハッカソンに参加する中で、どうプロダクトを定義し、開発を進めていけばいいのか迷う人たちも多いと思います。

今回は、LINE Fukuoka主催ハッカソンで最優秀賞を受賞した新井孝氏にハッカソンで最優秀賞に至るまでの経緯やプロダクトの作り方について、お話をうかがいました。

ハッカソンに参加するか迷っている方がいたら、ぜひこの記事を読んで、検討してみてくださいね。

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新井孝
九州大学経済学部経済工学科
HAIT Lab1期生で、2019年8月からプログラミングを始める。約2か月の学習で今回最優秀賞を獲得した。現在、株式会社STANDARDでメンター業務も請け負っている。


ー今回どのような経緯でLINE Fukuoka主催のLINE SMART CITY FOR FUKUOKA ハッカソンに出場されたのですか?

HAIT Labのslackチャンネルで知りました。

HAIT Labのメンバーがこのハッカソンのことをslackチャンネルで宣伝していたので、興味を持ちました。これまでも学生対象のハッカソンに出場したことはあったのですが、今回は社会人も参加可能ということで、より興味を惹かれて参加してみました。

実際、参加者のほとんどが社会人の方でした。エンジニアはもちろん、デザイナーやスナックのママまでいました。

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ーハッカソンはどのような日程、内容でしたか?

ハッカソンは2日間で開催されました。1日目はアイデアソンから始まり、1人2つアイデアを出して投票をおこないました。投票により選出されたアイデアから選択し、その場でチームを決定しました。その後、各チームに分かれて、開発をはじめました。この時点で1日目の夕方ぐらいです。ホテルに移動した後、夜を明かして開発は続きました。2日目も開発は続き、最終プレゼンがあった後、懇親会という流れでした。 

  ―即席のチームということですが、どのように仕事を分担して開発を進められたのですか?

最低限の機能を定義した後、システムごとに分担していきました。

システム構成図を描いたことで分担しやすくなりました。このおかげで、メンバー全員が最終目標をイメージできたと思います。また、自身のやるべきことや、システム同士のつながりがイメージしやすかったです。

今回はサーバーサイド、フロントサイドなどで役割を分担するのではなく、各機能ごとに仕事を分担しました。 私はデータベースを管理するシステムを担当しました。これまで、そのような開発経験はなく、難しい面も多かったですが、新しいことを実装できる楽しさの方が大きかったです。

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2日目の朝をデッドラインと決めて、分担した仕事を各自で進めていきました。特別にミーティングの時間をとることもなく、確認事があればその都度slackで連絡を取り合い、開発を進めていきました。
1泊2日のハッカソンの場合は結構あるあるですが、とにかく時間がなく夜も寝られませんでした...。

―開発を進めていくうえで、どのような視点を大切にしていますか?

ユーザーの視点を大切にしています。 ユーザーが実際に操作する過程を想像して、最低限の機能を定義していきました。今回の開発では時間が余り、機能を追加することになりました。その際は、実装できそうなことではなく、ユーザーの視点から追加機能をあぶりだしました。

ユーザーの視点を徹底的に考え抜いたことが、受賞に結び付いたと感じています。

―開発後の最終プレゼンは、どのように準備して臨みましたか?

ユーザーの視点を重視したプレゼンを準備しました。

具体的には、実装した機能を羅列するだけでなく、実際のユーザーの操作に則った順番で機能について説明していきました。また、プロダクトによるユーザーのメリットやUXをわかりやすく示しました。これらは事前の社員の方による面談でも強く指摘されていた点であり、改善して最終プレゼンに臨めたと思います。

プレゼンの準備は2日目の朝から行いました。メンバーの1人がシステムの統合をおこなっている間に、他のメンバーで準備しました。持参したiPadでロゴを書いてくれたメンバーもいて、プロダクトの質が上がったと思います。やはり、できることや使えるツールは多いほうがいいと感じました。

―今回のハッカソンで楽しかったことは何ですか?

社会人の方たちと接することです。

普段の学生生活では、なかなか接することがないので、どのお話もとても興味深かったです。また、社会人エンジニアのレベルの高さには驚きました。実際に機能を実装する時には、経験値による差を感じました。

未経験のことに挑戦することも楽しかったです。新しい知識を吸収して、すぐにそれを実装していくことに喜びを感じました。個々のシステムを統合し、プロダクトが完成したとき、そして評価されたときの達成感は凄まじかったです。

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―ハッカソン出場後何か変化はありましたか?

IT技術に対する姿勢や分析力が変化しました。

まず、モチベーションが高まりました。世の中には驚くような技術や実装方法を持った人がたくさんいて、自分の能力の足りなさを実感しました。さまざまな場に飛び込むことで、多くの刺激を得ることができ、コミュニティも広がりました。この時のメンバーとは今でも連絡を取り合っており、イベントを教え合っています。
  
また、今回サービス化を見越したプロダクトを作成することにより、システム構成を考えられるようになり、作りたいシステムに必要な機能を分割することができるようになりました。また、技術を見越して勉強に取り組むようになりました。

この変化は、ハッカソンへの参加を決めなければ、起きなかった事だと思います。つまり、一歩踏み出して、知らない場所に飛び込むことが大切であるということを強く実感しました。

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