「不安だから」とがんばってしまうあなたへ


回遊魚タイプの人は不安症が多い


がんばりやさんの多くは、心のどこかに不安を抱えている。

かくゆう私もその一人。
いつも不安を抱えているので、何かをみつけて始終動いている。
「もっとゆっくりすればいいのに」と思うのだが、何もしていないとその不安に押しつぶされるような気がして、さらに不安が増す。
周囲の友人らからは「回遊魚みたい」とよく言われるが、止まってしまったら確かに心が死んでしまうだろう。
「不安」という目には見えない怪物に心を押しつぶされて。

そんな話を仕事仲間でもある友人にすると、こんな返事が返ってきた。

「そんなんじゃ疲れちゃう。終わりのない、底のない、穴の開いたバケツみたいになっちゃう」

ああ、確かにそうだよなぁ。
今の私はまさに「穴の開いたバケツ」状態で、不安を埋める手段として勉強したり、資格を取得したりしている。
でも一向に満足できない。
それは何故か?
何度もここで書いているように「自分で自分を認め切れていないから」だ。
これは自己肯定感の低さも関係している。

不安の対象は「自分が作り出している見えない怪物」


不安と恐怖はよくごっちゃにされるのだけれど、明確な違いがある。
それは「対象とするものや人の有無」だ。
恐怖は「高所恐怖症」や「閉所恐怖症」のように、怖いと思う明確な対象がある。
しかし不安には確固たる対象がない。
つまり不安の対象は「自分の思考が作り出した空想」でしかない。

心理学においてコップに半分入った水に対し、どういう考えを持つかという実験があるのだが、不安だからとがんばってしまう人は「もう半分しかない」と思う。
そしてさらにコップの水が空になったことを想定し、せっせと水をストックしてしまうのだ。
一方、不安をあまり抱かない人は「まだ半分ある」と考える。
もしコップの水が空になっても、「何とかなる」と気楽に考えているのでストレスも少ない。

私の場合、物に対する不安や執着が少ないせいか、コップの水については「まだ半分ある」と思う。
しかし仕事については全く逆で、常に失職不安がつきまとう。
こういう方の特徴として、人生における仕事の占める割合が多く、それによって自己肯定感を保っていることが多い。
私はまさにそれに当てはまる。

ゆがんだ認知を「書く」ことで修正していこう


だがいい加減、このゆがんだ認知を修正していかないと、いつまでも車輪で回り続けるマウスのように動き続けなくてはいけなくなる。
もう少し自分を信じてやらないと、あまりにも自分がかわいそうだ。

現在、認知を修正していく1つの方法として、自分がやってきた仕事を書き起こしている。
仕事の経歴を書き起こすと、小さいながらも自分の実績が可視化でき、少しずつだが自分を信じることができるようになる。
肯定もできる。
「これだけやってきたんだから大丈夫」と。
また経歴を書き起こすことによって、頭の中が整理されるので、無駄打ちもしなくて済む。
不安はそうすぐにはなくならないが、認知を修正していくことで、徐々に軽減していく。

実は自分をしんどくさせているのは「自分」の思考。
まだ起こりえもしないことを勝手に不安視し、それにとらわれてがんじがらめになっていることに気づいて欲しい。
(自戒も込めて)

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