あなたを支配できる人は、この世に誰もいない

パワハラ騒動に見る毒親家庭との類似点


毒親の特徴の一つに「汚い言葉で子どもを支配する」がある。

子どもをひとりの人間として認めず、
自分の都合のいいように使うのを目的に、
生涯自分のしもべとして手元に置くため、
毒親はさまざまな方法を使って心を支配する。

なんでこんなことを書いてるかというと……、
追手門学院の職員達が人格否定を伴う
退職強要をされたというニュースを見たから。
これって、毒親家庭では日常だよねと思ったから。

リストラのターゲットとなった職員は、
狭い研修室に閉じ込められ、
「腐ったみかん」だの「あなたはチャンスがもうない」だのと、
否定的な言葉を5日間に渡って浴びさせられた。
結果、その言葉を浴びた方々は、メンタルに支障をきたしたという。
これはまさに「言葉による支配」である。

高齢の毒親の「言葉の支配」に屈しないで


人は中長期的に人格否定されると、
自己肯定感の低い人間になる。
そしてその言葉を投げつける人に心を支配され、
強く出ることができなくなる。
何を言っても「また否定される」とあきらめてしまう。

毒親がいる家庭では追手門学院と同じことが
家庭の中で起こっている。
それも日常的に。

あんたは何をやってもダメ。
選ぶ男にろくなのがいないのは、あんたが悪いから。
あんたは優しくない、思いやりがない。
あんたは一生幸せになれない。

こんな否定的な言葉をシャワーのように
日々浴びていたら、どうがんばっても自分を肯定できなくなる。
しかし何らかのきっかけで、毒親の言葉が自分を支配するものと
気づくことができると、初めてそこで悪状況から「逃げよう」と思う。
察知のいい毒親は、子どもが逃げようとすると全力で妨害する。

妨害に使うのは、「否定的な言葉による支配」
年齢を重ねた毒親は、そこに加齢による
カラダの不調や孤独を加え、子どもの同情に訴える。
そして「親なんだから」とやたら立場を主張してくる。
幼い頃から支配されてきた人は、ここで一瞬心が揺らぐ。
だがそこで屈してしまったら、一生支配から逃げることはできない。
自分の人生を棒にふることになる。

稼ぐ手立てを知らない子どもだったら嫌でも屈するしかない。
だが大人になり、自活できる術があるのなら、
毒親の支配をとっとと断ち切ったほうがいい。
あなたを支配できる人は、この世に誰もいないのだから。

また不安になったら、今回のパワハラ事件を思い出すといい。
世間において、汚い言葉で人格否定し、人を思うがままに
動かそうとする行為は犯罪同然なのだと。
あなたは無垢の子どもの頃から、
ずっとそれを受けてきたんだということを。

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