翅城灰子

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オカルト系バーチャルYouTuberです。https://lit.link/HaikoShijyo

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  • 視聴者投稿怪談

    視聴者の方よりご投稿頂いた実話・創作怪談 イラスト©︎maGmel

最近の記事

視聴者投稿実話怪談『時間を超えた話』

これは、私の怪談を扱う配信に、視聴者の方より投稿されたお話です。 非常に地味で、オチも何もないことご容赦ください。 仕事が忙しく、電車で通勤できない時間になるために車を使っている時期がありました。 片道50kmくらいで、だいたいの所要時間は行き(朝)は1時間半、帰り(夜)は1時間。 朝は7:00頃に家を出て8:30頃に職場に着く。夜は1:30頃に職場を出て2:30頃に家に着く。それがいつものパターンでした。 ですが、とある日の夜、家に着いたのが2:00頃。 交通ルールを

    • 視聴者投稿実話怪談『自分の中に隠れている誰か』

      これは、私の怪談を扱う配信に、視聴者の方より投稿されたお話です。 こんにちは 嘘だと思うかもしれませんが僕は今までの16年の内3回ほど僕も知らない謎の時間があり、 一回目は僕が小学校の5年生の時に放課後クラスメイトの男子(A君とB君)2人に呼ばれたのですがなんだろうと考えているとA君は僕に僕がB君のことをいじめてるんだろと怒りながら言いました でも僕は不思議に思いましたなぜなら僕はB君と当時そんなに喋っていませんでしたし、そもそも他のグループの男子と仲良くしていたので僕がB

      • 視聴者投稿実話怪談『収容所跡にて』

        これは、私の怪談を扱う配信に、視聴者の方より投稿されたお話です。 元々はSCPにフィクションとして投稿していた実話になります。昔の話ですが楽しんでいただければ幸いです。 私がまだロシアで働いていたころの話です。 当時、私は某半国営企業に勤めていて、ソビエト崩壊時のごたごたで公式記録から消え去った施設や政府の資産を探しだして国に再登録したり、登録された施設がきちんと管理されているか監査したりしていました。 といっても、まだその頃は新人で、諸々の研修を終えて初めてのフィール

        • 視聴者投稿実話怪談『大水害の話』

          これは、私の怪談を扱う配信に、視聴者の方より投稿されたお話です。 何年か前にどこかのスレに投下した話。 知り合いのお婆さんが、昔ある男性から聞いたという話です。 その男性は当時30代後半ぐらいで、私が生まれるよりずっと前にこの町に住んでました。 男には妻がいましたが、娘を産む際に命を落としてしまったそうです。 妻の葬儀の後、お坊さんが彼にこっそり何か話しかけてきたかと思うと、 「奥さん亡くした後に言うのもなんだが…」と前置きした後、とんでもないことを言いました。 「貴方

        視聴者投稿実話怪談『時間を超えた話』

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        • 視聴者投稿怪談
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          視聴者投稿実話怪談『自己責任系の配信のあと』

          これは、私の怪談を扱う配信に、視聴者の方より投稿されたお話です。 これは先日(8/19)の自己責任系の配信のあとに違和感を感じて思い返したことです。 自分が「んーーーー」を聞いたことがあるのは小学生か中学生の頃なのですが、当時自分がインターネットにふれる機会があったのは学校の授業や放課後のクラブ活動程度のものでした。授業中は指示されていないことを検索する等の勝手なことをすれば先生はわかるので目を盗むなどのこともできません。なのでチャンスがあるとすれば放課後になるのですが…こ

          視聴者投稿実話怪談『自己責任系の配信のあと』

          視聴者投稿創作怪談『観察日記』

          これは、私の怪談を扱う配信に、視聴者の方より投稿されたお話です。 5月2日 骨董屋で壺を買ったのだが、壺の中に種のようなものを見つけた。何の種か分からないが、捨てるのも違うなと思い鉢植えに植えてみる。どんな花が咲くか楽しみだ。 5月4日 一昨日植えた種から芽が出た。まだ小さな双葉だが、ここからどう育つのだろうか。部屋で育てようと思っていたのだが、スペースがあるところが日光があまり入らないのでベランダに移した。 5月6日 鉢植えを見ると、葉の数が4枚に増えている。しっかり

          視聴者投稿創作怪談『観察日記』

          視聴者投稿創作怪談『目立つ桜』

          これは、私の怪談を扱う配信に、視聴者の方より投稿されたお話です。 高校2年の3月の中旬 この時期になると楽しみがある 学校の校庭に桜が9本ある 特殊な並びで、真ん中に大きな桜があり、 その桜を囲むように埋めてある それだけだと、珍しい並びだと思う 注目するのは、その真ん中の桜だ その桜の花は、淡いピンク色ではなく、 赤に近い色の花が咲く その桜の花を見るのが毎年の楽しみだ だが、4月に移る前に校庭の整理で桜の切除が決まった 抗議をやりたくても時は、遅かった 知った時には、

          視聴者投稿創作怪談『目立つ桜』

          視聴者投稿創作怪談『夢で見た怖い「アレ」』

          これは、私の怪談を扱う配信に、視聴者の方より投稿されたお話です。 これは自分が中学2年生のときの話です。ある日の夜の夢のことです。内容は首を絞め殺す人を見る夢でした。その夢が怖くすぐにめがさめてそのまま朝を迎えました。そして学校に登校中影からこちらをそーっと除く影がありました。ゆーっくり見てみるとその人は夢で見たあの首を絞め殺す人にそっくりでした。怖くなりその日は走って学校に向かいました。その後同じことが何週間か続きある日を堺にピタリと途絶えました。そして忘れた頃に一通の手

          視聴者投稿創作怪談『夢で見た怖い「アレ」』

          視聴者投稿創作怪談『海へ』

          これは、私の怪談を扱う配信に、視聴者の方より投稿されたお話です。  命の起源が海からやって来たのなら、それらは海に回帰していくのが自然の定めなのだろうか。  私はある日、私が住んでいる町の浜辺に遺体が打ち上がっていたのを見つけた。  腐敗と損傷が酷く、私は最初それが人の遺体である事に気がつけなかった。  後で聞いた話だと、その人はこの町に住む会社員であり、入水自殺したのではないかと言われている。  遺書は無く、妻子を遺して亡くなった事から、様々な噂が囁かれた。  

          視聴者投稿創作怪談『海へ』

          視聴者投稿実話怪談『埋葬の報せ』

          これは、私の怪談を扱う配信に、視聴者の方より投稿されたお話です。 この話は実話怪談であり、SCPの埋葬の報せとして投稿した話の元の話となります。 これは東欧で仕事をしていた時の話です。 当時、私は旧ソビエトが崩壊した時に記録から漏れた色んな設備や倉庫、避難所などを改めて再発見して登録する仕事をしておりまして、古い帳簿や地図をもとに大まかな位置を絞っては現地に飛んであれこれ見つけるというトレジャーハンターみたいな事をしていました。 この体験をしたときは、その大まかな位置を絞

          視聴者投稿実話怪談『埋葬の報せ』

          視聴者投稿創作怪談『廃旅館』

          これは、私の怪談を扱う配信に、視聴者の方より投稿されたお話です。 今回お話しするのは俺が中学3年生の時に故郷の村で起こった不可解な出来事が起こった。 俺の故郷は人口千人ぐらいの山の中にある小さな村だ。 山間の田園風景が広がっていてコンビニが村に一軒しかないようなそんな場所だった。そして俺の生活圏の中に一つの廃墟があった。 その廃墟は元々は旅館として営業していたが、俺が小学校ににあがる前には廃業してしまったらしい。 その旅館は俺が中学に上がった頃にはすでに廃墟になり果

          視聴者投稿創作怪談『廃旅館』

          視聴者投稿実話怪談『廃キャンプ場にて』

          これは、私の怪談を扱う配信に、視聴者の方より投稿されたお話です。 少し前の話です。 神奈川県の厚木市の廃キャンプ場で神隠しを体験できると聞いて行ってみた時の話です。 このキャンプ場は隣接した天神トンネルと呼ばれる明りのないトンネルと合わせて神奈川県の有名な心霊スポットなのですが、なんでも 奇妙な道に迷い込んで帰れなくなる。 何かの集団に連れ去られる。 などという話がありどういう怪奇現象が起こるのか体験の為に何度か訪れておりました。 特に廃キャンプ場、今はキャンプ場の面

          視聴者投稿実話怪談『廃キャンプ場にて』

          視聴者投稿創作怪談『呪いの人形』

          これは、私の怪談を扱う配信に、視聴者の方より投稿されたお話です。 これは10年くらい前に私が遭遇した不思議な話です 当時私はオークションサイトを見るのが1つの趣味みたいになっており 適当なワードを検索欄に打ち込んでみたり、トップページにある 「超高額商品厳選」や「掘り出し物低価格厳選」等をダラダラ商品を見たりするのが 日々の日課になっており、多い日には1日5回以上サイトを閲覧して回っていました そんなある日私は先ほど挙げた「掘り出し物専門の低価格品」を 巡っていた所、タイ

          視聴者投稿創作怪談『呪いの人形』

          視聴者投稿実話怪談『窓の話』

          これは、私の怪談を扱う配信に、視聴者の方より投稿されたお話です。 友人から聞いた話です。 友人は工場で働いているのですが、つい先日、普通にいつもどおり作業をしている時。 夏なので暑く、機械を作動させている間に手が空く時間が出来て、飲み物を飲もうと水筒の置いてある場所に行って飲み物を飲んで一服をしていると、ふと、ちょっと離れたところにある窓のほうに目が行ったそう。 そこには何故か窓の外に専務が立っていて、外から友人に向かって 「今日はわりと涼しいねぇ」 なんて言って

          視聴者投稿実話怪談『窓の話』

          視聴者投稿実話怪談『びっくりするほどユートピアで撃退された幽霊』

          これは、私の怪談を扱う配信に、視聴者の方より投稿されたお話です。 もう10年以上前になります。昔、日本で大学生をしていた頃の話です。 当時私はちょっとした心霊スポットに巡るのが趣味で、そういう趣味の仲間たちと幽霊が出るとか神隠しに会うとかそういうスポットに行っては冷やかしたりレポートを書いたりあれこれ趣味の範囲で楽しんでいました。 大抵の場合は酒の肴にもならない他愛のないあれこれで終わるが、たまに”あたり”を引くことがあった。そういう目にあった時の話です。 その日、私は

          視聴者投稿実話怪談『びっくりするほどユートピアで撃退された幽霊』

          視聴者投稿創作怪談『虚蝉(うつせみ)』

          これは、私の怪談を扱う配信に、視聴者の方より投稿されたお話です。  いつの間にか、蝉が鳴いていた。  自室の机に頬杖をつき、少し遅い時間の朝日を浴びながら、ぼーっとその声を聞く。情緒のかけらもない大人になってしまった今では「やかましいなあ」としか思えなくなったわけだが、小さい子供の頃は蝉の声が聞こえ始めると胸が高鳴ったものだ。いかにも「これから夏が始まるんだ」といった雰囲気で好きだった。あの頃から二十年近くが経ってしまい、子供の夏休みの記憶なんて大部分を忘れてしまい、断片

          視聴者投稿創作怪談『虚蝉(うつせみ)』