視聴者投稿実話怪談『廃キャンプ場にて』

これは、私の怪談を扱う配信に、視聴者の方より投稿されたお話です。

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少し前の話です。
神奈川県の厚木市の廃キャンプ場で神隠しを体験できると聞いて行ってみた時の話です。
このキャンプ場は隣接した天神トンネルと呼ばれる明りのないトンネルと合わせて神奈川県の有名な心霊スポットなのですが、なんでも

奇妙な道に迷い込んで帰れなくなる。
何かの集団に連れ去られる。

などという話がありどういう怪奇現象が起こるのか体験の為に何度か訪れておりました。

特に廃キャンプ場、今はキャンプ場の面影もなく延々と草がぼうぼうに生えた野原のような場所になっているのですが。この場所に定点カメラとテントを設置して、実際に何か出ないかと心霊検証をしておりました。

辺りにはあまり灯りはないだだっぴろい、自分の用意した微かな明りと空一面に広がる満天の星空を交互に眺めながら何かが出ないかとコーヒーを片手に時間をつぶしていた時でした。おおよそ深夜1時から2時の境目ごろだったと思います、

視界の端に人影が写りました。
肝試しでもそうそう人が訪れない場所なので珍しいなあと眺めていたところ、これがどうにも奇妙な人影でして、もう丑三つ時にもなるというのに懐中電灯の一つも持たず山歩きの装備もキャンプ道具もなく軽装の女性がゆらゆらと歩いてくるのです。

お、ついに神隠しに連れていくなにかでてくれたかな？とポリタンクで入れてきた聖水を引っ張ってきて様子を見るとなにやら50ｍ位離れたところ止まり、こちらをじっと眺めるように揺れている。

灯りが乏しいにもかかわらず何故か女性と分かるその人影は（服装も前進の姿もきちんと見えていないのになぜか女性だなと感じたあたり、何か奇妙なものなのは間違いなかったのですが）

暫く女性のような影はゆらゆらと揺れていたのですが、急に片手をあげたかと思うとどこか暗闇を急に指さしました。なんだ？と思ってそっちを照らしても何もない。

なんだよ、せっかく幽霊が出たのにと視界を女性に戻すと女性もいない。
あの女性、何を伝えたかったのかと首をかしげながら聖水をテントの周りにまいて寝ることになりました。

あの女性、いったい何を伝えたかったのでしょうか？
そしてあの指さした先、実際に向かってみたらナニカその神隠しの正体を知ることができたのでしょうか？

結局それ以上何も起きず、カメラには何も残っていなかったためしょぼんとなった心霊体験でした。

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ペンネーム：karkaroff
2023/12/9配信　https://youtube.com/live/Q9KdpuEu_Os?feature=share
恐怖のご提供フォーム　https://forms.gle/moSxg7vgMFYqx7r37
※ご投稿内容に改行や誤字脱字修正等の加筆をしていることがあります。