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【不登校体験談】Part1 高校時代、1年間の不登校を経て同じ学校に復学した経緯 ~高校1年生編~

こんにちは。はいいろペンギンです!

皆様今日はどうお過ごしでしょうか?
私は大学のテストがほとんど終わりました。やっと気が休まります!

今回から、波乱万丈だった私の高校時代についてお話したいと思います。
よろしければ見ていってください。
私の経験が少しでも皆さんのお役に立てれば幸いです。

高校時代のマイヒストリー


高1:4月から、部活も勉強もめちゃくちゃ頑張る。その結果8月末から10月中旬まで1か月半ほど休んでしまい、そのあとからおかしくなる。
高2:始業式とその次の日に行っただけで、あとは学校に行けなかった。
高2(2回目):1学年下の子たちにまじって、時々休みながらも1年間通うことが出来た。
高3:文化祭準備や周りの受験ムードで精神が疲労し相当きつかったが、何とか卒業できた。また、ラッキーなことに志望校にも受かることが出来た。

なぜ不登校になったのか


不登校になってしまった理由は、精神的なエネルギーが尽きてしまったことです。自分を追い込みすぎた結果、心がぶっ壊れてしまいました。そしてその状態のまま精神をすり減らしながら学校や部活を続けた結果、心身が限界を迎えて学校に行けなくなりました。
教師とそりが合わなかった、人間関係に悩んだ、という原因ではなかったです。

当時の生活


元々真面目な性格で、中学時代も勉強と部活の両立をし、毎日頑張っていました。勉強も一生懸命にした結果、志望校に受かることができ、「高校ではもっとクラブと勉強を頑張ろう!」と大変意気込んでいました。

勉強面では「授業中1秒も寝ない」ことを自分に課したり、行き帰りのバス内では大学受験を見据えて英単語を覚えたり、毎朝5時半に起きて30分くらい勉強、6時半には家を出て、学校に着いたら授業が始まるまでまた勉強、という生活を繰り返していました。

また部活動は運動部で、近畿大会出場を目標にしている部活でした。実際に先輩方は近畿大会出場の戦績も持っていました。その部活に入りたいという思いで高校を選んだと言っても過言ではなく、「自分も3年間全力で頑張って、近畿大会に出る!」という強い想いで取り組んでいました。「絶対に妥協しない。絶対に勝つんだ!」と自分に言い聞かせ、練習していました。同期の中でも、モチベーションはトップレベルだったと思います。


また、自分が物事を器用に身につけられるタイプでないことを自覚していたので、「人と同じかそれ以上になるためには、周りの何倍も頑張らないとダメ。周りが音楽を聞いたりリラックスしている時間をこっちは勉強に充てる。それでやっと人並みだ。」という考えを持って、上記のようなスケジュールで動いていました。
やる気と根性さえあれば、つらくても無限にエネルギーがわいてくると信じて疑っていなかったのです。
一切の娯楽を犠牲にし、ひたすら勉強と部活にエネルギーを注ぎました。
今考えると、ちょっとやりすぎだと分かるのですが、その時は多少苦しくても3年間くらい頑張れるだろう、と思っていました。(笑)

高1夏


夏休みになり、部活の合宿に行きました。試合もいくつかこなしました。
そのあたりまでは良かったのですが、お盆の手前からついに、少しずつ異変が起きてきました。
あんなに「勝ちたい!!」と思っていたのに、「勝ちたい」と思う気持ちがなくなりかけていたのです。練習しながら、「あれ?勝ちたいと思えない...?」という感情に気づいたのです。さらに、勉強へのやる気もどう頑張ってもわいてこない状況になりました。

それまでは課題は必ず早く終わらせるタイプであったにも関わらず、夏休みの宿題もお盆休み前後から全く手を付けられませんでした。「あと1週間あるからまだ終わらせられる」、「あと3日しかないけど、まだ何とかなる」、「あと1日しかないけど、徹夜したら終わらせられる」というこれまでにない気持ちでズルズルと夏休みの終わりを迎えました。頭では分かっているのに、どうしても心と体がついてきてくれないという状態の始まりでした。

高1夏休み明け


登校日の朝。
その日は宿題テストがあると分かっており、親にもそう伝えていましたが、学校に行く気力が起こりませんでした。「もう動きたくない」と思いました。親が「もう行く時間やで、起きや!」と起こしに来ましたが、申し訳ないと思いつつも、「休む」と言いました。「テストやろ?行かなあかんのちゃうの?」と言われましたが、どうしても行く気になれませんでした。心が拒否している感覚です。体調が悪いのかと聞かれましたが、体調は悪くないと言うと、母は余計に意味が分からない様子でした。そりゃあそうでしょう。
だけど、自分でも状を言葉に出来なくて、自分の気持ちをうまく伝えられなかったのが実情です。心が病むと、頭が回らず言葉が出てこなくなります。質問されても、「あ…」くらいしか答えられないんです。

布団から出られず、頭では「行かないといけない」と分かっているのに行けないという現実を自分でも受け入れられませんでした。
これまでは気合を出せば無限に頑張れると思っていたのに、気合が湧いてこない状態でした。心の充電切れです。
何日か休んで、母に「ごめん、しばらく行けないわ。」と伝えてました。理解のある親で助かりました。
その後は、昼まで寝て、ご飯を食べて、また寝る、という生活をしていました。夜はあまり寝られませんでした。

9月になり、担任から親込みでの面談をしようと言われて、コソコソと行きました。クラスメイトや部活の友達に見られるのが怖くて仕方なかったです。(共感者いますかね?)
充電切れの話をしました。そして、あとどのくらいなら休めるとか、2年には進級できるのか、といった話もしました。

高1秋 学校に復帰


10月中旬の定期テストが終わった後から、少しずつ学校に行きはじめました。さすがに、熱望して入った高校を中退にはなりたくなくて。
だけど、もう夏休み前までの自分には戻れなくて、週に3回行けたらグッド、くらいの体力と精神力に落ちてしまっていました。11時くらいからの授業から参加するときが多かったです。心を病むと、朝から登校して1日授業を受けるのは、ハードルがめちゃ高くなります。本当です。
しかも授業内容も進んでいてサッパリ分からないので、虚無の状態でひたすら黒板を写すだけになりました。授業の予習復習なんて出来る余裕はありませんでした。
でも、学校に行ったらなんやかんや笑顔を作れるんですよね。なぜでしょうか。(がんばり屋さんあるあるかもしれませんね。)

部活はすぐには再開しませんでした。部活の先輩や同期、顧問の先生にどう思われているかも全く分からなかったので、戻るのが怖いとも思いました。
そんな状態で心もおかしくなっているし、「勝ちたい」と思える状況ではなかったけど、部活に戻らないと、という義務感を感じていたのが本音です。

部活にも復帰


そして11月の中旬か後半ごろに部活にも戻りました。今考えると、良くない精神状態の中よくやってましたよ。
練習自体は嫌いじゃなかったんですよね。試合に興味がなくなっただけで。でも筋トレは頑張らないといけないものなので、心のエネルギーを消耗してました。

そんな感じで何とか学校と部活に食らいつき、1年生が終わり、2年生に進級できることが決まりました。


苦しかった3月


そして3月は、高校の授業がないのでひたすら部活をやっていました。もちろん宿題はたくさん出ます。
実はこの3月が、次の1年間の不登校に繋がった大きな要因でした。
最初に書いたように私の所属していた部活は近畿大会出場を目指していたので、春休みもガッツリ練習がありました。また、4月に後輩が入ってくるということもあり、より高い意識で練習に臨むこと、勝つ気をもっと見せること、技術の向上などを先輩や顧問の先生から求められました。
まあ、そりゃそうですよね。

元々この練習環境やモチベーションの高さを求めて入部してきたのに、何で気持ちがついて行かないんだよ、って自分を責めていました。入学当初の自分であれば、大喜びの環境なはずなのに。

しかし私は心を壊してしまっていたため、勝ちたいという気持ちを抱くことが出来ませんでした。でも、頑張って部活に復帰して数か月経っていたので、私の精神状態はもう普通に戻ったんだと先輩や顧問の先生は思っている様子でした。
春休みのあいだ、練習時間は1日4時間で、オフはほとんどありませんでした。練習試合も週に1回はありました。



この練習試合が鬼門でしたね。「勝つ気」を見せないといけないですからね。しかも同期では一番上手な位置づけにおり、次のチームの主力になることを期待されていたので、適当にプレーするわけにもいかず、しんどいと言い出すことも出来ませんでした。部活の時間だけ、必死でエネルギーを絞り出して「勝ちたい風」を作り上げ、何とかその日その日を乗り切っていました。
しかし家に帰ると全く動けず、宿題に手を触れることも一切出来ませんでした。練習試合の当日の朝も、心と体がしんどくて、「休めるもんなら休みたい」と思うけど、休むわけにいかないからとギリギリまで葛藤していたりもしました。

高2の4月、力尽きた


そして4月に入り、夏休みの再演ですよ。
「休みは終わりに近づいているけど、宿題は出来てない。毎日部活にエネルギーを振り絞っているけど、2年生をやれる気がしない。後輩を育てる余裕なんて残ってない。予習復習、部活、試合、合宿。そんなスケジュールに耐えられる未来が見えない。でも学校に来ないとダメなんだ。もう無理なのに。」という精神状態でした。心も体も、疲弊しきっていたと思います。


そして2年の始業式。始業式は授業がないし、宿題の提出もなかったため、何とか登校できました。その次の日も離任式と新入生歓迎会だったので、行くことが出来ました。

その次の日。授業が始まる日。
行けませんでした。身体が動きませんでした。
もう無理だと思いました。高1の夏よりもっとひどい気分でした。全てがどうでもよくなりました。現実を見ることをやめました。
そして、結果的に1年間学校を休み続けたわけです。
(つづく…)


さて、高校1年生編はいかがでしたか?
徐々に暗闇に近づいていく様子が伝わったでしょうか?(笑)

この続きの高校2年生編は、Part2で書こうと思います。
楽しみにしていて下さいね♪

最後までご覧いただきありがとうございました!

2022年1月26日






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