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ストレス

ストレス

21世紀は、ストレス社会とも言える。

 AI(人工知能)、コンピュータ サイエンス、情報化社会、合成生物学、ナノ テクノロジー、脳科学、その他、全ての面で進歩が激しい。

生身の人間は、急激な変化に追いつけない場合が多く、ストレスが蔓延している社会になってしまった。

時代の流れに乗り遅れそうになると、 どの人も心配になり、不安にさいなまされる。 

その結果、感情が不安定になり、 身体全体がストレスに晒されてしまう場合が多い。

米国の首都近郊に、長年仕事の関係で住んでいたが、 夫婦共々、何とか中流の生活維持のため、あくせくと身を粉にして働きまくった。  

自分がストレスに長年晒されていたことさえ、気づく余裕もないほど、社会から落ちこぼれないよう全力投球していた。

運良く、根が楽観的であったためか、 75歳まで自由業を続けて、 生活費の足しにと、素人下宿屋もどきも、10年近く続けていた。

夫が60歳で、 家庭医から認知症と診断され、 ジョン ホップキン医学大学で、再度認知症の診断結果が出た時ほど、ストレスに晒された時はなかったと思う。

「お先が真っ暗になった。」と思ってしまい、身体中が緊張してしまった。

何とか山あり谷ありの15年が過ぎて、 夫は施設で亡くなった。 

徐々に悪化する認知症であるから、 私も十二分に時間をかけて、「老後のおひとり様生活を何処で、どのように過ごしたいか。」を、自問自答する時間があった。

夫の死後、 かねてから徐々に家を売るため、家の中を整理し、修理も重ねていたので、不動産屋に家の売り出しをお願いすると、一年後その家は売れた。

「寒さに弱い。」と、自己判断をしていたので、 気温の温暖なホノルルを、最後の住処として選択、実行に移した。

長い人生で、 多くのストレスを抱えていた時期も多々あったが、 今はストレスを感じるような問題点もなく、心地よい日々を過ごしている。

人生はいつ何時、再度ストレスに晒されるかは本人もわからない。

でも、心配する事もストレスの元であるから、今現在、ストレスが無いと言う事に感謝しながら、海風を楽しんでいたい。  

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