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フィンランド流「盛りつけしない」ご飯のススメ。

日本の家庭では、彩り良く器に盛りつけられた料理が食卓に並ぶ。幸福度世界一の国・フィンランドの家庭では、基本盛り付けしないのだ。

(※これは、私が昔ホームステイさせて頂いた、いくつかの家庭での体験を元にした話なので、家庭によって違いはあるかもしれない)

共働き家庭も多い現代。毎日の料理に、ゆっくり時間をかけることは難しい。仕事から帰って、夜ご飯を作って、盛り付けて、片付けて。朝もご飯の準備をして、盛り付けて、片付けて。さらに休みの日は、昼ごはんも作って、盛り付けて、片付けて。家族のお弁当なんてあったら、もっと大変!!

私の母は専業主婦で、父は家事を一切しない人だった。母は、料理も家事も、ほどんど全てを1人で担ってくれていたのだ。心の底から尊敬する。

フィンランドで、お世話になったホストマザーは皆仕事をしている人で、ご飯の「盛り付ける」と「片付ける」の部分が、見事に省略されていた。

夕食は、キッチンのガス台に鍋ごと用意されている。家族はそれぞれ、食べたい分だけお皿に取り分ける。いわば、ビュッフェ方式だ。

じゃがいもが主食の国なので、マッシュポテトや、ふかしいも。メインディッシュは、トナカイや鹿肉の煮込み、チキンのオーブン焼き等。子ども達はサラダ係で、大きなサラダボールに、たくさんの野菜とフルーツをカットして一緒に並べた。

パンは、ライ麦パンや、薄く平たい白いパン、カリカリの乾燥パンなど。バター、チーズ、ハム、サーモンなど、好きなものをのせて食べる。大きな固まりのやわらかいチーズを、スライサーでスライスしてのせると、とっても美味しい!

食事のあとは、各自でお皿の汚れをさっと水で流し、食洗機にセット。食洗機をまわしながら、皆でソファに座り、毎日放送される国民的テレビドラマを見る。

朝食は、時間もバラバラなので、各自で好きなものを出して食べるスタイル。好きなパンにハムとチーズをのせたり、シリアル、ヨーグルト、フルーツだったり。オートミールを温めて、バターを溶かして食べているホストファザーもいた。

お皿は、また各自がさっと水で流して食洗機にセット。最後に食べ終わった人が、食洗機をまわす。

日本では、妻が食事を用意して、綺麗に盛り付け、片付ける、という家庭がまだまだ多い。たまには、フィンランド流「盛り付けしないご飯」を取り入れて、ちょっと楽してみませんか。

あ、できれば「食洗機」も。🤗


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