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「地域おこし×カフェを通じて自分のやりたいに素直に生きる女子大生の物語」イベントレポート

社会の常識や周りから良いとされてる人生の”レール”ではなく、「自分」のレールを歩む決断をし、本気で人生を生きるLIFE DESIGN SCHOOL生の物語に迫る『新時代を生き抜くトークライブ』。

4回目のゲストは地域おこし×カフェを通じて自分のやりたいに素直に生きるめいめいこと大林芽生。家族や周りからの反対があった中、自身の歩む道を曲げず内定辞退と休学を決断し、やりたいことに没頭するまでの物語を語ったトークライブ。

自分の人生の物語を生きたいと願う人にとって、ヒントになりそうな箇所を一部抜粋しお届けします。



「自分の本当にやりたいこと」で生きる仲間を探して

たじさん:さっそくめいめいから自己紹介をお願いします。

めいめい:立命館大学4年生の大林めいです。今やっているのは地域おこし協力隊で滋賀県の愛荘町でコミュニティカフェ兼ブックカフェを建てるために活動しています。趣味は全然違うんですけどヨガとかカフェ巡りとか、好きです。そうそう、読書も好きです。本のアカウント作るくらい。

たじさん:めいめいがライフデザインスクールに通ってたのはいつだっけ。

めいめい:去年(2021年)の11月から始まって3月まで、5か月です。ちょうど一年前くらいですね。大学3年生のときです。

たじさん:めいめいがライフデザインスクールにはいったきっかけっていうのは?

めいめい:LDS入る前がちょうど大学3年のときで、就活にむけて自己分析とか他己分析とかやってたんですけど、私それ全然やりたくなくて。今思うと、みんな個性あるのにスーツ着て黒髪にして、それが嫌だったんだなって思います。それで、就活やりたくないって周りの人に言ってたら、こういうスクールあるよって教えてもらえて。それがLDSだったんですよ。それでLDSについて調べてみたら、「自分らしく生きる」ってフレーズがその時に私にまっすぐ刺さって。ここだって思ってそのまま入りました。

たじさん:ちなみに、当時はライフデザインスクールにどんなことを期待して入ったの?

めいめい:二つあって、一つは自分が何がやりたいのか、何ができるのかを確かめたかったこと、二つ目は仲間が欲しかったってことです。大学にいると周りの子は就活!って感じで私は蚊帳の外だったんですけど、LDSなら自分と同じような想いを持った子が集まってくるだろうなって、その仲間が欲しかった。その二つですね。

たじさん:同じ想いっていってたけど、めいめいはどんな想いを持った仲間が欲しかったの?

めいめい:自分の本当にやりたいことで生きている人です。

たじさん:実際、それで始まって、最初のめいめいはどんな感じだったの?

めいめい:やりたいことが分からなかったので、思いついたことを手当たり次第やってました。人の話を聞くのが好きだったのでオンラインでスナックのママやったりとか、文章書くのが好きだったのでエッセイ出したりとか、今の活動にも繋がってるカフェやったりとか、ラジオ出したりとか…興味があることをどんどんやってました。

たじさん:文章とかラジオとか、その興味あることはもともと昔からやってみたかったの?

めいめい:そうですね。自分の文章は手帳によく書いてました。人に見せるまでのものじゃないって思いながら、でもちょっと見てもらいたい欲もあって、だからエッセイ出版したりとか。ラジオももともとかっこいいなって思ってたけど、なかなかやる機会なかったからこの機会にやったりとか、自分の欲を満たすためだけにやってました。

LIFE DESIGN SCHOOLオンライン17期合宿での集合写真

私の「好き」は、価値になる

たじさん:もともとめいめいのなかで趣味程度にやってたものがあったんだね。今、街づくり×カフェみたいなところで、一つのお仕事としてやっていきたいっていう気持ちがめいめいのなかにあると思うんだけど、好きを仕事に繋げていけたのはどうしてなの?

めいめい:もともとは、ただ自分のやりたいことをやってただけなんですけど、やっていくうちに自分の出したサービスで誰かに幸せを届けられる瞬間があって。例えば、エッセイを出して、友達が読んでくれて、「めっちゃこれよかった」「ここがすごくよかった」って言ってくれたりとか。ただやりたいだけじゃなくて、その先に相手の喜びが見出せるようになってから、熱が入っていって仕事になっていきました。

たじさん:めいめいが自分の興味あることに対して行動していけるタイプっていうのは知ってたけど、でも、そのただ興味のあることをやっていくだけじゃなくて、提供するなかで提供する喜びとか、相手の喜びとかを感じられるような変化があったのかな。今までも飛び込んでいくことは多かったと思うんだけど、LDSを通して与える喜びを感じられるようになった背景とか、あったりする?

めいめい:2回目の合宿のとき、マルシェ(※1)をやる機会があって、そのときに私エッセイを出したんですよ。そのときにぐっちさん(はぐくむファシリテーター)が買ってくれたんです。今まではただの自己満というか、自分の作品を相手に伝えるだけだったんですけど、その瞬間に貨幣(※2)になったんですよ。その瞬間がめっちゃうれしくて。自分のサービスがお金になって価値になって返ってきたっていうのが自分のなかで大きくて、それまでは自分のサービスが仕事になるなんて夢物語だったんですけど、その瞬間に「本当にこっちの道を目指していいんだ」って思いました。

たじさん:提供することの喜びを感じられるようになったんだなって伝わってきました。僕らはよく、働くの語源は「傍を楽にする」ことで、誰かにお役立ちすることが働くってことなんだよとお伝えしてます。なので自分の好きなことを提供することで喜びを感じられることがやりがいだと思ってるので、めいめい自身も体感覚として感じれたんだなと思いました。

※1 自分の興味のあるサービスを実際にやってみるワークショップ。
※2 LDS内ではmiiという地域通貨を使用。感謝や応援のメッセージを添えられる仕組みになっている。

合宿で行ったマーケット

飛び出して、やってみて、「好き」は形になる

たじさん:めいめいはカフェとかエッセイとかいろいろやってたってお話だったけど、アフリカにもいったんだよね?なんでだっけ?

めいめい:アフリカはもともと行きたかったってことと、カフェをするためのコーヒーの勉強しなきゃと思ってみてきました。

たじさん:そこもめいめいの行動力だね。そこから帰ってきてからカフェもやったんだよね。どうだった?

めいめい:もともとカフェやりたいっていうのは夢だったので、すごく楽しかったと同時に難しさも見えてきて、やり続けるための持続力とか経営力学ばないといけないなって思いました。もっとコーヒーの勉強しなくちゃいけないなとか。楽しい部分もあったけど、厳しい部分もありました。

カフェのコーヒーの勉強のためにアフリカへ

たじさん:僕も就活生と面談しててカフェやりたいって話をよく聞くんですけど、最初にコーヒーの勉強するって子もいれば、経営のスキルとか知識を学んでからやってみたいって子もいるんですけど、めいめいみたいに実際にやってみることで具体的な課題とか次のアクションが見えてくるっていうのもメリットだと思うので、実際にやってみるっていうのはすごく大事なことだなと思って聞いてました。めいめいはカフェはそれからも続けていったんだよね?

めいめい:はい。やってました。

たじさん:はぐくむ湖畔っていう、僕たちが運営してるカフェでもめいめいは一日店長とかやってくれたね。あと、神戸のマルシェとかもやったのかな?今はどうしてるの?

めいめい:神戸のマルシェもやりました。今はちょっと課題がいっぱいあってそれ以降自分のカフェとかは出せてないんですけど、4月からは滋賀の地域おこし協力隊で本格的にカフェの立ち上げをする予定なので、そこに向けての勉強をしてます。

実際にカフェの運営もチャレンジ

たじさん:カフェはたくさんやってたと思うんだけど、そこから地域協力隊とか地域おこしの方向に繋がっていったのはどういう背景があったの?

めいめい:まずカフェでいうと、ただのカフェじゃなくてコミュニティカフェを作りたいなって思ってて、だれかの居場所になれるようなカフェを作りたいなってもともと思ってました。あと、アフリカにいったとき、それまでは日本より海外の方が好きだったんですけど、アフリカに行ったときはずっと日本に帰りたくて。そのときに私ずっと海外に目をむけてたけど、日本のこと大好きなんだって気づいたんです。それから日本の伝統文化とか街に興味が移っていって、それまでは青年海外協力隊とか海外のお仕事に興味を持ってたんですけど今は日本でまちおこししてみたいんだなって気づきました。そのなかで滋賀県の愛荘町って地域でカフェを立ち上げてくれる人を探してますっていうのを見つけて、「これだ!」って思いました。それからは地域活性化を図りながらカフェをするためのステップを学んでます。


自分の「好き」を信じて

たじさん:LDS入る前は就活嫌だなってところから、今はいろいろサービス提供したりとかカフェ持ったりとか、自分の好きなことを仕事にしようとしてると思うんだけど、周りの子は就活ちゃんとやってる子が多いわけじゃん。そういう周りの環境と自分のやりたいことに対する葛藤はなかったの?

めいめい:めちゃくちゃありました。帰るたびに親に「就職先どこなん?」「来年どこいくの?」って聞かれて、それに答えられない自分がやりたいことを模索してて誇らしくもあり、恥ずかしくもあり、みたいな。でも、自分の周りで尊敬できるのはやりたいことをやってる人たちだから、親や世間体のことも分かるけど、でも私は自分のやりたいことをやる人間になりたいと思いました。葛藤しながらも自分で自分の人生を作っていきたいと思っていろんな道を選んできました。

たじさん:うん、すごく葛藤があったんだなっていうのが伝わってきました。めいめいがその葛藤を乗り越えられたり、周りに引きずられてやっぱり就活やろうってなったこともあると思うけど、それでもカフェの方向に向かえたのはどうして?

めいめい:なんか…直感が教えてくれるんですよ。一回就活もやったんですけど、どれだけやってもしっくりこなくて、面接官と価値観がマッチしないってことがあって。私、こっちじゃないんだなって。今は地域協力隊の方と話す機会があるんですけどそれは就活みたいにやろうと思ってやったことじゃなくて、全部やりたいこと話してたらご縁で繋がった人たちなんですよ。だから、たぶん大手の会社の方とかは自分がやろうと思っていってもご縁じゃない感じがして、「なんか違う」みたいなのを排除していったら今の道にたどり着いた、みたいな感じです。

たじさん:ぼくが聞いてて思ったのは、「類は友を呼ぶ」ってことかな。自分の興味関心とか軸を大事に行動してると、同じことをやってる人たちとか大事にしてる人たちが集まってくる。そういうコミュニティとか関係があるとまた広がっていくこともあるよね。それがご縁で繋がっているってことなのかなと聞いていて思ったかな。やりたいことで仕事をするって茨の道ではあるけど、でもそのなかでご縁があったりとか見えない繋がりとかがたくさんあるよね。めいめいはこれからどんな未来を描いていきたいと思っているの?

めいめい:直近だと四月からの愛荘町の地域おこし×コミュニティカフェが今からでもわくわくしてる事業で、きっと難しいところもたくさんあると思うんですけど、「自分の好き」を信じて未来を作っていけたらいいなと思ってます。

編集後記

生まれたときから、一つのレールの上をみんなで歩いてきた。同じタイミングで制服を着て、同じタイミングでスーツを着て髪を黒く染める。同じレールをずっと歩いてきたから、それぞれ好きなことが違うのも、得意なことが違うのも知っている。それでも、みんな一様に同じレールの上を歩いている。

あの子は、歩くより泳ぐ方が得意なのに。
あの子は、この道よりあの花畑に興味があるのに。
あの子は、進むより歌う方が好きなのに。

そして私は、このレールに沿って歩くより、あの大空を飛んでみたい。自分の思うがまま、好きなところに羽ばたいてみたい。

でも、誰もそんなことしていない。普通は歩いて進んでいくんだよという。空には怖い鳥がいるかもしれないよと留める。そもそも飛べもしないくせにと嘲笑する。

それでも…それでも、私は飛んでみた。だって私は自由に羽ばたいてみたかったから。
そうしたら、空にはたくさん、飛んでいる人がいた。
地上からは分からなかったけれど、飛んでみたら同じような人がたくさんいて、飛び方を教えてくれた。風にのせてくれた。

やってみないと分からない。でも、やってみたら、きっと同じことをしている人がいる。私たちの見ている世界はきっと狭い。
私は、飛んでいくのだ。風という縁に結ばれながら。


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[執筆] 大平 珠世

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