【無料note】BMIは指標として問題があるのか
こんにちは。
はじめましての方ははじめまして。
パーソナルトレーナーの萩原智之です。
今週はキャンセルが多く少し暇になってしまったので
気になったこの話題について思うことをまとめてみます。
BMIとは
そもそものお話ですが。
皆さんはBMIという指標はご存知でしょうか。
私は身長が168㎝で現在体重が59㎏程度ですので
59(㎏)÷(1.68(m)×1.68(m))=20.9 となり
おおよそ標準の値と分かりますね。
皆さんも計算してみて下さい。
筋トレ界隈に起こる議論
私のような貧弱な体型の運動指導者には
縁がないお話ではありますが…
筋肉量が多すぎるために体重が増加し
体脂肪量がそう多くないにも関わらず
BMIが25を超えて肥満認定されてしまう方がいらっしゃいます。
例えば私の後輩君は現在BMIが26あるそうで。
もちろん筋肉量が多いことでの結果ですが
仮にこれで健康診断にひっかかるのであれば
少し可哀そうな気もしますね。
ということもあり、「BMIなんて欠陥指標だから気にするな!」
という考えを持つ方をSNSにて見かけることもあります。
BMIの指標としての問題点
計算式や上記のお話を聞くとご理解頂けるかと思いますが
BMIは身長と体重で計算する指標ですので
体脂肪量を無視したものです。
この指標で肥満かどうかを判断するのは
無理があるのではないかという主張が成り立ちますね。
なぜこのような問題点を持つ古い指標が
未だに使われているのでしょうか。
BMIはあくまでも簡易的な指標である
BMIに限った話ではありませんが
簡易的な指標において求められていることは
以下の2点だと思います。
相関性が高い指標ほど計算式はより複雑になりますし
複数の指標を用いることでより正確に判断することが可能となりますが…
それをすべての人に当てはめようとすると
面倒ではありませんか?
つまり簡易的な指標によって引っかかった方を
別の指標にてチェックする方が楽なわけです。
先ほど筋肉量が多すぎてBMIが25を超えてしまった方の例を出しましたが…そのような方が全人口の何%存在するでしょうか。
さきほど『1972年に体脂肪率との相関の高さが明らかになった』
と書きましたが…
相関性が高いという表現は
言い換えれば
『おおよその人が当てはまる』『もちろん例外もある』
ということ。
筋肉量によってBMIが肥満に当てはまるような方は
この通り例外に当てはまるもので
それを簡易的な指標であるBMIで判断するのが間違っているのです。
要は指標を扱う人間に問題があるということですね。
BMIに罪はありません笑
女性に多い「BMIと体型評価の差」
ここからは女性向けにお話をしようと思います。
まずは以下のツイートをご確認ください。
BMIにおいては「痩せ」「標準」に分類させるような方でも
「太っている」と感じている方が多いように思われます。
太っている(BMI25以上)という基準が健康上の基準であり
見た目の基準とズレているというのもありますが…
これって体重を減らすだけで解決することなのでしょうか。
パーソナルトレーナーとして13年ほど活動しての
経験則ではありますが…
体重に問題がないにもかかわらず
体型に不満を抱えている方は
以下のようなパターンが多いように感じています。
①隠れ肥満
・栄養摂取のバランスが乱れている
→糖質やタンパク質量が少なく脂質が多い
→そもそも摂取エネルギーが不足している
・運動、活動量の不足
などから起こります。
体重には問題ないですが筋肉量が少なく体脂肪量が多い状態ですね。
バストサイズによって変わるかと思いますが
体重に問題がないのに体脂肪率が30%を超えている方は
隠れ肥満とよばれることが多いです。
食べて運動して寝る!
を心掛けることが大切ですね。
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②骨格的な問題
私は日頃より呼吸と骨格について発信しておりますが…
カラダの厚みやゴツさを感じている方ほど肩や胸で呼吸をしています。
背骨周りや肩回りが緊張している
→肩や胸でしか息を吸えない
→肋骨が開きっぱなし&肩がすくみっぱなし
→カラダが分厚く見えてしまう
こういった方は闇雲にトレーニングを行うと
その特徴がより強調されていきます。
ほぐしやストレッチから始める必要がありますね。
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以上の2つに当てはまるような方は
ただ痩せようとするだけでは体型に変化が出ないことが多く
ダイエット迷子になっていくことが多いと感じています。
痩せることは体型を変えるための方法の1つであって
全てではないと理解できると良いですね。
また、肥満が健康に悪い!というイメージはあるかと思いますが
痩せすぎも心身の健康を害す可能性を高める要因になります。
それもしっかりと理解しておきましょう。
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最後に
マネー・ボールやセイバーメトリクスという言葉を
聞いたことがありますか?
アメリカのメジャーリーグにおいて
資金力に乏しいチームが限られた資金の中で
目立たなくとも実は優秀な選手を獲得し
球団を勝利に導こうといった実話をもとにしたお話です。
そこで用いられたのが
数々の統計的な指標(セイバーメトリクス)なわけですが…
現在セイバーメトリクスの観点で一番有名な指標は
OPSという指標です。
OPSがなぜここまで広まったかというと
計算が楽で得点との相関が非常に高いからだったりします。
BMIもそれに近いものがあるので
他に良い指標が表れない限りは
なんやかんやで今後も使われるんじゃないかなと思っています。
それだけ計算が楽で相関性が高いというのは
簡易的な指標として大切なことですからね。
では、また。
パーソナルトレーニングジムbreeze(ブリーズ)西新宿
東京都新宿区西新宿8丁目19−1 小林ビル 811
萩原智之
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