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「他者への想像力が足りない」と言われた日から

7年前、図書館のイベントに参加した時、同い年くらい人と話してて、

・この社会は他者への想像力が足りない
・この世は生きづらい
・年間3万人もいる自殺者が他人事とは思えない

と言われた。


恐らく、彼はものすごく感受性が強くて、
私は、絶望的なくらい、鈍感だった。


私は、その人の言うことが何一つわからなかった。

・え?他者への想像力ってなに!?
・「つらい」ことはあるけど「生きづらい」と思ったことはない
・自殺する人なんて、他人事でしょ!?

みたいな感じ。


でも、その時の「わからない」っていうことが「知りたい」っていう方向に私を駆り立てた。


その頃私は家電メーカーに勤めていて、同僚や同期など周りの人に聞いてみたけど、誰もわからない。

そんな中、青年海外協力隊時代の友達に、同じ話をしたら

「そんなこともわからないの?」

と言われた。


その子は、小さい頃から生きづらさを抱えてきたらしい。

自分からそんなことを発信することはなかっただけで。

その子が教えてくれたこと↓

・自分が大事だと思うこと(なぜ生きるのかとかどう生きるのかとか)が、周りの人には大事ではなくて、理解されなくて辛かった。

・若い頃は何度も死のうと思った。

・中学校の時の美術の先生が、美術館に連れて行ってくれて、そこで芸術作品を見て、初めて、同じ感覚の人がいたんだって知って嬉しかった。

・芸術家と呼ばれる人は、大事なことを、そのまま伝えても伝わらないから、絵画や映像や文学や歌などで表現する。



そうか、身近にそういう存在がいたのか。

その子にも影響されて、本とか映画とか歌とかに表現されている作者の思いを読み解く中で、湧き上がってきたのは、

「私は、今まで、知らないっていうことで、無自覚に人を傷つけてきたことがいっぱいあった」

という反省と後悔。

その思いが、今日も私を「知りたい」という行動に駆り立てる。

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