不便を知り、ゆたかさを知る
10年来お世話になっている横浜の眼鏡屋さんがあります。とても品の良いご夫妻が定年後にオープンしたお店で、人柄も雰囲気も置いてある眼鏡も素敵なお店です。
そんなオーナーのご主人が仰るのが
「不便がいい。便利になりすぎちゃいけない。」
すごく耳に残るフレーズであり、心に留めて自分なりに解釈して日々の生活に取り込んでいます。
ゆたか=足るを知ること
今回、noteに募集があって、ふと思い出したのが、前述の眼鏡屋さんのご主人のフレーズであり、こういう時世で制限が加わって苦労はあっても、慣れればそこまで悪いものでもないなと感じています。
それは、今までも不便だから。
思えば、子供が産まれると分かってから、住むところから始まって、子供を育てる、共働きをするなど、以降のライフスタイルに大きな影響を与える決断が多く発生しました。
その都度、全ての条件が満たされることはありません。必ず何かの条件が外れます。ですが、不便(足りないこと)を前提にした上で、自ら決めて、受け入れていることで、事前に覚悟や対処を考える余裕が生まれたと思っています。
今あるもの、出来ることの中で最良を得る。出来ないことは、出来ないと割り切って代替手段を考えるか受け入れる。出来ることが増えたら幸運だくらいに考えると、精神的には豊かになるなと感じています。
…とは言え、何もしない訳ではない
もちろん現状維持で満足しているわけではありません。自分の仕事も子供の成長も外部環境も日々変化しています。その段階に応じて、求められるものも必要なものも変わっていきます。
自分に家族に生活環境に何が必要で、何は不便で(捨てて)も良いか、そのために新たにどんな資産やスキルが必要で、どこに投資するのか。自分のことは自己責任で少しリスクを取り、子供のことは親の責務として最善を尽くす。少しでもより良くなるように努力しています。
こうやって考えて生きていられる余裕があることが、豊かなことなんだろうなと…しみじみ感じています。良い機会をいただきありがとうございました。
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