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仕事の心構え

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会社の方針や、見聞きしていいなと思った考え方を思い立つままに綴っています。 このマガジンの内容はKindle本でも好評発売中です。
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#note

営業活動にかえて

コロナ禍の中、いつものような訪問営業もなかなか行きづらくなりまして、これまでのやり方、考え方、価値観を変えて対応していかないといけなくなってまいりました。 今回のコラムも、そんな営業の一環として始めさせていただきました。 事業経営とは、お客様の要求に合わせて混乱し、その混乱の中から新たなサービス体制が生まれるものなのだと学んできました。 今回の混乱においても、ここから新たな取り組みが生まれて、今後のスタンダードになっていくのだろうなと感じています。 また、在宅介護とい

自分に求められている話し方を知る

会議などにおいて、言いたいことは良く分かるのですけれども、「ちょっとその表現は不適切なのでは」というような言い回しをしてしまい、結局言いたかったことよりも不適切な表現の方の印象をその場にいる人たちに強く残してしまい、場合によってはそのこと自体を叱責されてしまうというような場面にたまに出くわすことがあります。 よくニュースなどで世間を騒がせてしまう政治家の不用意発言などもこれに該当しますよね。 でも、本当に「不用意」で済ませてしまっていいのでしょうか。 多くの場合、こうし

社内でドッジボールをしたがる人

皆さん、キャッチボールとドッジボールの違いは分かりますよね。 まずは競技の違いというか、その目的が違います。 キャッチボールは、お互いが取りやすい球を投げ合って、その球筋の感触を確かめ合うもの。 投げ合いながら、お互いの調子も確かめ合いますし、何なら会話を重ねることで、関係性も積み上げていくことでしょう。 対してドッジボールは、敵味方に分かれて敵の陣地から相手メンバーを一掃することが目的です。 投げる方は仕留めるという明確な意図をもって球を投げますし、投げられた方は

読書

父親からの影響か、昔からとても多くの本を読みます。 小学生の時に岩波少年文庫のドリトル先生や水滸伝を与えられ、中学の時には池波正太郎や司馬遼太郎を読み漁っていました。 社会人になってからもジャンル問わずに読み続け、ついには読破するスピードが購入する頻度に追いつかずに、家の中が未読の「積読本」ばかりになりました。 多い時には年に250冊ほど読んでおり、上司から読書禁止令を出された経験もあります。 その時に言われたのが、「あなたの読書はテレビと同じになってしまっている」と

年頭挨拶にかえて

明けましておめでとうございます。 とは言ってみたものの、年明けから未曽有の災害や事故が発生しており、大変な中で新年を迎えることになっております。 被災地域の皆様の安全が確保されること、また1日も早い復旧・復興を心よりお祈り申し上げます。 当社においては、本部から離れたところのバックアップオフィスとして金沢市内に小さな事務所を構えており、そちらにスタッフ5名ほどが常駐しておりました。 幸いなことに社内の関係者の被害はありませんでしたが、個人的には福岡に帰省していたため帰

目的を明確にすることで得たい結果はついてくる

これまでも同じようなテーマを扱ってきましたが、今回も介護事業所のスタッフの定着率と心理的安全性の関係性について。 あいも変わらず採用が厳しい業界ですが、せっかく採用できたとしても、辞めてしまう人たちの流出を止められなければ、いつまで経ってもイタチごっこで人材不足の状態は変わりませんし終わりません。 ある程度の福利厚生が組織として整っていることを前提とすると、所属するスタッフさんたちにとってあと必要なのは居心地の良い職場環境であり、その環境を創り出す要因となるのはそこの所属

相手にイライラしてしまうのはなぜ

プロの作家ではありませんので、いえ、むしろプロの作家ではないからこそ、沢山書いているとある日突然何も書くネタが無くなってしまいピタッと筆が止まってしまうことがあります。 そうした時に助かる(?)のが問題発生だったり悩みの相談だったりします。 身近で起こった問題や近しい人からの悩み事をほいほいこういうところでリークしてしまっていいのかという別の問題もありますが、そもそも私がお喋りなのは近しい人たちなら皆知っている事実であり、だからこそ口止めされていないことは、まあ話しちゃっ

例え話にも性差は出るのか

昔から文字を読み始めると、ものすごく集中してしまう傾向があります。 つい先日、会議前にロの字に設置された机についてパソコンでニュースの記事を読んでいたのですが、配線の関係で何度か机を動かされたものの、まったく動じずに記事を読み続けていたところを同僚に指摘されて思い出しました。 その時も話したのですが、小さな頃から本を貪るように読んでおり、日頃は意識していると大丈夫なのですが集中し出すといわゆるガチャ目になりがちで、母親からは「また片目で読んでいる」とよく注意をされていたの

学校

子供が二人います。 長女は今春から大学生。どうやら保健師になるために進学するようです。 長男は農業高校の高2で進路についてはまだ迷い中。 離れて暮らしていることもありますが、これまでも学業については一切口出しはしてきませんでした。 自分が子供の頃、メキシコで4年生まで遊び暮らしていて、いざ日本に帰国して転入すると、突然母親が目覚めてしまい、何も分からないままいわゆる「お受験」に突入。 遊ぶこともなく塾での勉強に明け暮れ、無事に中高一貫校に入学するものの、中2で父親の仕

作業をどこまで取り除けるか

エクセルで資料を作るのが苦手です。 苦手というか、こうやってワードなどで文章を作成していることと比較してみると「何かを創造している」という気持ちには何故かなりにくいです。 もっと言うと、仕事をしているというよりも作業をしている感覚に陥ります。 話は変わりますが、先日ソフトバンク・グループの社外向けの基調講演で孫正義さんが「生成AIをまだ使っていない人は、人生を悔い改めた方がいい」と話されていました。 また、生成AIやその先にあるAGI(汎用人工知能)を便利に使っていか

食べ方をどう正すか

「人は見た目が9割」という本がありましたね。 見た目で第一印象は左右されるということを分かりやすく解説していました。 「環境は心のあらわれ」ですから、結局見た目というのはその人自身の姿勢のあらわれでもあるのですよね。 そして、第一印象を無事にクリアできたとしても、第二印象とでもいう再び相手に判断されてしまうタイミングがあります。 それは、食事の摂り方。 大袈裟かもしれませんが、「人は食べ方が4割」くらいの割合での判断はされてしまうのではないでしょうか。 実は先日あ

注意や指摘は前向きな言葉で

以前にも触れましたが、当社においては「サービスの質を重視し、信頼を高める」ための具体的な方策のひとつとして「クレーム対応の徹底」という方針があります。 クレームとは、「あんたたちのところは、こういうところをもっとこうした方がいい」と私たちの現状の姿を第三者に教えられるものであり、目を背けたり耳を塞いだりせずに、正面から素直に受け止め受け入れることが一番成長に繋がる近道となります。 ですから、日々多くの問題が発生したとしても、企業にとって「問題はなくてはならないもの」なので

ワンマン経営の本当の意味

皆さんは、「ワンマン経営」という言葉を聞いてどのようなイメージを思い浮かべますでしょうか。 ネットでサッと調べても出てくるように、大体は上記のようなイメージを思い浮かべるのではないでしょうか。 何度も述べてきていますが、私がこれまで述べてきたことの多くは私が所属する組織の創業者から学んできたことであり、その創業者の師匠であるのが「日本のドラッカー」と言われる晩年まで約1万社の社長のみの経営指導を実践されてきた一倉定先生になります。 一倉先生は「社長の『正しい姿勢』こそ『

問題解決とセンスの関係性

コロナ禍が始まって以来、例年集まっていた幹部の合宿が久しぶりにありました。 普段遠方にいて会えない仲間たちと久しぶりに宿泊先で温泉に浸りながら想いを語り合うという裸の付き合いが出来るのは、やはり良いものです。 そして、こちらも久しぶりに良い刺激を受けられることとなる創業者による研修。 手前味噌かもしれませんが、成功者による自らの思想・価値観の研修ですから、社外向けに開講すれば物凄い価値のあるものだと思っています。 今回は、その内容の一部を拾ってみました。 研修合宿を