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仕事の心構え

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会社の方針や、見聞きしていいなと思った考え方を思い立つままに綴っています。 このマガジンの内容はKindle本でも好評発売中です。
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2021年9月の記事一覧

オードリー・タンさんの話 その2

先日に引き続き、感銘を受けたオードリーさんのお話です。 新たなアイデアをどんどん広げるために「3つのFの要素」が必要だと話されていました。 Fast(速さ) - 人々は素早くその周りに集まり、新しい突然の変化やバリエーションを示唆することができます。 Fair(公平さ) - 共通の利益を達成していることを意味し、価値を引き出す代わりに価値を増幅していきます。 Fun(楽しさ) - 興味のあるハッシュタグやムーブメントに参加したりリミックスしたりで満足すること。参加する

オードリー・タンさんの話 その1

先日、「気になったことを放置しない」をテーマに、調べることの習慣化、その積み重ねによる知識の量の差について触れました。 ところが、知識として読んだり見聞きしたりした内容を、きちんと自分のものとして蓄積できるかどうか、また記憶できるかどうかは、インプットの質や量ではなく、いかにしてアウトプットをしていくかにかかっているのではないかと考えています。 ドラえもんの登場人物の出木杉くんが博識なのは、「知っていたかどうか」ではなく、尋ねられるたびに相手に分かりやすいように何度も何度

インプットの取捨選択

コロナ禍が始まって早1年と8ヶ月。 このコラムも200回近く書き綴ってまいりました。 まだ、自分の中の全てを出し尽くしたというわけではありませんが、どうしてもネタとしてアウトプットされがちなのは、最近あった出来事や、自分の中の表層面にある想いばかり。 そういった意味では、インプットも大切なわけですが、何を新たに自分の中に取り入れていくか。 かつて年間250冊読んでいた名残りというのは今もあって、実際家族のいる福岡の家には未読の蔵書が約1,000冊。 今ひとり暮らしを

情報発信のありかた

世界中での自粛期間が始まって、1年半以上が経過しました。 これまで当たり前のように出向けていた訪問営業も、取引先の状況によってはなかなか顔を出しづらくなり、営業の在り方や手法も少しずつ情勢にあわせて変化してまいりました。 会社においてまず実施したのは、これまで取引をさせていただいた方々の情報整理から。 ご本人に確認をして許可を得て、メールのリストを作成し、毎週月曜日にメールマガジンを配信することに決めました。 時事ネタや当社のイベントの案内、それに加えてスタッフの食レ

マウントをとろうとしてくる部下への向き合い方

マウントをとる。 この言葉って、一体いつから一般化したのでしょうね。 「マウンティング」という表現は、随分と昔から動物の習性を表す言葉として使用されている気もします。 動物同士の争いや格闘技のように、物理的に相手の上に馬乗りになるような行為も「マウントをとる」と言えますが、現在では、お互いの関係性において社会的または心理的な態度にまつわる言葉として使用されています。 意味合いとしては、 仕事をする中で、相手からこういった威圧的な態度をとられるケースがいくつか想定され

推敲(すいこう)と校正の違い

先日のコラムで、書いているうちに別のテーマが湧き出てくることがあると触れましたが、今回はまさにその時に湧き出てきたテーマについて。 これまで多くの文章に触れてきたこともありますが、話すのと同じくらいの感覚で文章を綴ることは自分にとっては自然な営みになっています。 別にわざわざ自慢することではありませんが、これはある意味長所だと思っています。 ところが、話すことと違うのは、文章は後にも残ってしまうということ。 話したことは相手に響けば、相手の中には残るでしょうが、適当に

目的を定めると脳が働き出す

これまでもこのコラムでは、「何のために」の目的を持つ大切さについて触れてまいりました。 理想や目的は、思い描いた未来の姿であり、到達したい場所。 行き先が明確になれば、あとはどのようにそこに辿り着けばいいかを具体的に考えて実行に落とし込んでいけばいいです。 やる気がでなかったり、動けなかったり、動かなかったりするのは、目指す場所が定まっていないから。 そもそも「やる気」については、動き始めないと活性化しないという脳の仕組みもありますし。 目指す場所を定めたら、ひとま

ちゃんと部下を見ているか

ある日突然、管理職に任命されることもあるかと思います。 拠点長ということであれば、いわば一国一城の主です。 業績面で上手くいかなければ、外野がごちゃごちゃと言ってくることもあるかと思いますが、ことお客様との関係性やスタッフとの関係性、もっと言えば営業所のおかれている環境については、拠点長の在り方に左右されます。 拠点長に就任するまで、ケアの提供にやり甲斐を感じていた方であれば、お客様や関係機関とのやり取りについては、これまでの経験が活かされますし、ある意味これまでの延長

方針を、うるさく、細かく、しつこく

会社の考え方を記した「経営方針書」を日々の朝礼時に複数ページ必ず朗読しています。 これは本部においても拠点においても決め事となっていますが、読み上げること自体が目的なのではありません。 守るべきルールは何なのか、「ものさし」を立場や社歴問わずに全スタッフの中に置くことが目的で、仕事上で生じる様々な事象と自分の中に置いた「ものさし」とを照らし合わせた際に、皆が同じような判断が出来るようになります。 ルールがないことが自由なのではないと考えています。 ルールがないことは「

気になったのに調べていないこと

以前のコラム「気になったことを放置しない」の中で、気になる事象の例として下記の5項目を挙げさせていただきました。 ・ 夕方の決まった時刻になったらビルの上にカラスが沢山集まるのはなぜ。 ・ なぜ銀行だけトップのことを「頭取」と呼ぶのか。 ・ 老眼鏡とハズキルーペって何が違うの。 ・ 「おにぎり」と「おむすび」の違いは何。 ・ 「戦ぐ」「希う」「論う」これって何て読むの。 読まれているわけですから、それこそご自身でお調べになればいいのに、「あれは実際どうなのか」といくつかお

調べるには知恵がいる

先日のコラムでは、「気になったことを放置しない」というテーマを掲げさせていただきましたが、今回は、ではどうやって情報を得ていくかということについて。 会社の部下たちと話していて気づいたのですが、「ネットで検索する」という能力にも個人差があるのだなということ。 「検索力」とでも言えばいいのでしょうか。 欲しい情報を得るには知識と知恵が必要となります。 表現の仕方にも工夫が要りますし、語彙力も要ります。類似語を捻り出すこともあるかと思います。ここは知識でしょうか。 そし

気になったことを放置しない

ドラえもんに出てくる完璧な登場人物として出木杉英才(できすぎひでとし)くんがいますが、おそらくは彼だってもともと博識であったわけではないはずです。 知識豊富な人を羨ましがる人がいますが、差がついてしまうのは積み重ねてきた習慣によるものだと思っています。 普通に暮らしていて、生活の中の場面場面でふとした疑問が湧いたり、気になることが起こったりした際にどのような行動をとってきたか、その違いです。 例えば、本を読んでいて知らない単語が出てきた時に、そのまま放置して読み進めてい

メモを取る習慣

社内の研修をしていて最近思うことが、「メモをとる人が少なくなったな」ということ。 まあ、講義内容的にメモをとる必要があまりないというのもあるとは思いますが、そもそもノートやペンなどの筆記用具さえ用意せずに研修に臨んでいる人もいます。 面白いのは、「これだけはメモをして欲しいのですが」と言った時と、お客様からのクレームの話をした後に、皆一斉にペンを持ってメモをし始めるという点。 前述したクレームの話というのは、「理不尽なクレームについては、社長が判断する」という項目につい

自分本位な人の特徴

これまで会社で、経営する上で、また生きていく上で「考え方」がとても大切と学んできました。 考え方とは言い換えれば、「思想」や「価値観」。 この思想とか価値観は人それぞれですので、これが正解とか、それは違うということはありませんが、正否よりも次元の違いはあります。 物事を相手本位に考えられるか、それとも自分本位にしか考えられないかの違いということですよね。 人間ですから、多くの人はその両方の要素を自分の中に持っていますが、やはりバランスが肝心なのだと思います。 やはり