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仕事の心構え

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会社の方針や、見聞きしていいなと思った考え方を思い立つままに綴っています。 このマガジンの内容はKindle本でも好評発売中です。
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2021年3月の記事一覧

学校

子供が二人います。 長女は今春から大学生。どうやら保健師になるために進学するようです。 長男は農業高校の高2で進路についてはまだ迷い中。 離れて暮らしていることもありますが、これまでも学業については一切口出しはしてきませんでした。 自分が子供の頃、メキシコで4年生まで遊び暮らしていて、いざ日本に帰国して転入すると、突然母親が目覚めてしまい、何も分からないままいわゆる「お受験」に突入。 遊ぶこともなく塾での勉強に明け暮れ、無事に中高一貫校に入学するものの、中2で父親の仕

歌詞を紐解く

小学校高学年くらいから、ずっと洋楽ばかりを聴いてきました。 邦楽に触れるようになったのは、大学生になってカラオケなどに付き合いで行くようになってからでしょうか。 では、洋楽の歌詞が全て分かっているかというと、大抵メロディーやサビの部分ばかりしか覚えていなくて、歌詞の内容などほとんど聴いていなかったりします。 邦楽だって何を言っているか分からない人たちは沢山いますからね。 最近になって、かつて聴いていた歌を聴き返すことが多くなってきました。 家で何となくかけておく音楽は

ビュートゾルフとは

前回、ティール組織について触れました。 本当に優れた組織というのは、有機統合体的な要素をもったひとつの巨大な生き物のようなもの、という話です。 その組織の一例としまして、オランダ最大の訪問看護の会社「ビュートゾルフ」を紹介させていただきました。 日本でも結構名前を聞くようになっています。 既にご存知の方には退屈な説明となってしまうかもしれませんが、今回は私の知っているこの会社の特徴についてお話をさせていただきます。 まず、包括的にケアを実施しているという点。「患者さ

優れた組織体系

「ティール組織」という言葉があります。 本屋さんに行くと、この単語を含んだ経営の本が結構出ています。 モデルとなる実在組織としましては、グーグルのようなIT企業もありますし、私たちの業界と関係するところでは訪問看護の会社なんかもあります。 医療関係の方は、オランダの「ビュートゾルフ」という会社を聞いたことがあるのではないでしょうか。社名は「地域のケア」という意味のオランダ語のようです。 私の勤めるセントケア・グループが最初にこの組織と出会ったのは2014年頃でした。創

最大の気づき

私たちの仕事において「気づき」はとても大切な要素になります。 物事が「大変」な状況になる前に、どれだけ「小変」に気づけるかで防げるリスクは山ほどあります。 例えば、現在のコロナ禍の状況においては、お客様の変化はもとより、ご自身の近しい人たちの小変に気づくことで、その報告を事前事前にまめにしていければ、他の人たちへの感染リスクを軽減することにもつなげられます。 以前、「気づきとは比較によって得られるもの」という話をしました。 正しい状態を知っておくことで、正しくない状態

一倉定先生

これまでもこのコラムにおいて何度かお名前を出しております「日本のドラッカー」と称される先生について。 もうお亡くなりになられていますし、残念ながら直接お会いしたことはありませんが、私の師匠の師匠ですし、遺された動画や音源などで熱を帯びたお声を聴くたびに、背筋が伸びる思いがします。 当社の骨子にもなっていますが、一倉先生のお墓には「顧客第一」「環境整備」「経営計画書」の3つの単語が刻まれています。 これもお墓に刻まれているという「社長コンサルタント」という言葉ですが、その

移動年計とは?

今回は移動年計という考え方について。 ひょっとしたら、私たちの業界においてはあまりポピュラーではないかもしれませんので、初めて聞いた方からすると今回の話はこれまでで一番難解かもしれません。 ネットで調べてみますと下記のような説明となります。 「移動年計とは、『その月の売上に過去11ヵ月分の売上を加算した直近1年分の合計額』をいい、それをグラフ化したものが移動年計グラフです。 」 一つの目盛りの中に、12ヶ月分の要素が含まれています。 つまり、たとえば決算月である「2

問題を解決するには

以前、脳の目的は「情報処理のプログラムを作ること」と述べました。 そう考えると、その人のとった言動は、脳のプログラムによる出力でしかありません。 良い出力を得るには、良いプログラムを作ることが大切であり、良いプログラムとは良い思想や良い価値観によって構成されていくのだと思います。 自分の中に新たな思想や価値観、つまりは新たな基準となるプログラムを構成するためには、「自分のこれが問題なんだ」という気づきが不可欠です。 問題というのは、「これが問題なのです」と特定できなけ

理想と目的と目標の違い

今回のテーマは「理想・目的・目標」について。 それぞれ違った意味合いの単語ですが、いざ言葉にして説明をしようとすると、その違いを明確にするのはなかなか難しいものがあるかもしれません。 これらの単語は、一括りで言ってしまうと「未来に対しての意志」ということになります。 その上で、きちんとした順番があります。 まず理想とは何か。たとえば「理想像」という言葉があります。 「こうなりたい」「こうありたい」とイメージする最高の自分の姿です。 一生追いかけ続けて、それでも辿り着け

企業に大切なのは「思想・価値観」

🍜【はじめに】 先日、Netflixの創業者が書いた本、「NO RULES」を読みました。 飛躍的に急成長して世界展開をしている大企業ですが、そこで掲げている方針が「自由と責任」。 一見ルールが全くないようなタイトルと方針ですが、よく読んでみると何よりも「企業文化」を大切にしていることが分かります。 かのピーター・ドラッカーも、「企業文化は戦略に勝る」という有名な言葉を残しています。 私が27年間勤めている今の組織も、規模の小さな時から一緒に歩んできましたが、ずっと大

主体性と自主性の違い

日本語って似たような感じの単語が多くて紛らわしいですよね。 それでも、よく考えてみると似たような単語にもそれぞれの意味合いと違いがあります。 今回は主体性と自主性について。上手く説明できるでしょうか。 たとえば、「挨拶をしましょう」というルールがあった場合、主体的な人も自主的な人も自ら挨拶します。 ところが、全員が挨拶をしていない時に、相手への働きかけが変わってきます。 自主性だけの人だと、大切なのは自分がその決まりごとを守れているかどうかです。 主体的な人だと、

「ずるい」の意味

自分自身がそこまで美しく正しい日本語を使えているわけではありませんが、人よりも読書量が多いこともあるからか、気になることはあります。 以前から気になっているのは、「ずるい」の使い方。 辞書を調べてみると、ずるいの意味は「人を出し抜いて自分が得をするような、正しくないやりかた。悪賢い。こすい。」とあります。 ところが、子供たちの「ずるい」の使い方は上記の意味合いとは若干違うことに気づきます。 「〇〇ちゃんだけ、アレを持っていてずるい」 「〇〇ちゃんだけ、いい思いをしてず

「叱る」と「怒る」の違い

リーダーになると、時には部下を叱らないといけない場面も出てきます。 ただ、そういった場面になった際に、叱るのが上手い人とそうでない人がいます。 では、その差はどこにあるのでしょうか。 一番良くないパターンが感情的になること。 感情的にならないためには、叱る目的が何かを明確にしておく必要があります。 一番いいのは叱る基準を決めておくことだと思います。 ルール、方針、枠組みからの逸脱というのが叱る対象となります。 会社の基準としては、「経営方針」を明文化しておくこと。こ

恋バナ

知り合いに、ずっーと婚活・恋活をし続けているにもかかわらず、なかなかお付き合いに至らなかったり、いざお付き合いが始まっても長続きしなかったりで、愚痴ばかり言っている人がいます。 詳しく話を聞いてみると、こういう人に限って、結構相手の好みが細かかったりします。 容姿、身長、年齢。 髪はないとイヤだ。身長は最低でも何センチ以上。年上とは絶対に合わない。 せっかくあちらがこっちのことを良いと思ってくださっていても、上記の自分の条件に見合わなければ、お断りをしているようでもあ