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白雪姫?①

【登場人物、相関】

ヴィランズ后=宝石・金・欲・争いに心を奪われた地球人

しゃべる鏡=この世の仕組み

姫の生き返り=輪廻転生

王子様=すべての中心にある意識

お花に水=人と水の関係

7人のこびと=チャクラ

狩人=ガイド




「鏡よ鏡、この世で最も美しいのはだ~~れ?」

「それは、白雪姫です」

「んナニを~~!以前は私であったのに!キーっ!!!すぐに白雪姫を殺せ!!」


この日から、ヴィランズ后は鏡を見るたび、自分の醜い”心の中”が見えるようになった。それでも后は、自分が闇で埋もれた柵の中に在ることに気づかぬばかりか、愚かなことに地上へも柵を増やし続けるのだった―――――。



「おのれ!白雪姫を殺せば、この鏡は元のように私を美しいと語るであろう。はやく白雪姫を!」

「お呼びでしょうか?お后様、白雪姫まいりました」

「グサっ」

「キャーっ」

「鏡よ鏡、この世で最も美しいのはだ~~れ?」

「それは、おりません。ですが、敢えていうならば、”この世すべて”です」

「ど、、Do、、どーいうイミよ!!」

「今まで秘密にしておりましたが、お后様も白雪姫も王子様も、実は同じ存在なのです」

「え”??」

「同じ存在が分かれて、違う存在のつもりで世界を見ているだけなのです」

「ど、、Do、、どーいうイミよ!!」

「ですから、相手に文句を言えば自分自身に言ってるのと同義、人を殺せば自分自身を殺したのと同義、それでいて本来は何をやってもいい世界なのです。でも同じ存在と分かっていれば、自らが痛むのに自らである相手をナイフで刺すなんて通常はしませんよね。さらにこの現象世界は、相手のほうから何かを伝えようとして自らにそれが起きてくる仕組みなのです。その現象というのは実は”愛”そのものですから、本来はすべてに感謝してもいいくらいです。たとえ憎らしいと思える相手だとしても、その相手は嫌な役をかって出てくれてるわけですから」

「ど、、Do、、どーいうイミよ!!」

「あっはっは!イミが知りたくば白雪姫と同じところへ逝ってください。まぁ、実際は逝くのではなく、家に還るだけなのですが」

「ど、、Do、、どーいうイミよ!!」

「その家の中心には、本当のあなた自身がいます。あれ?気づきませんでしたか?中心に戻るようにこの世界ができていることに。中心からとてつもなく大きな愛が出ていることに。何もない場所へヌイグルミは突然現れませんよね。まず、空間がありこの世界があり、最後にお后様たち人間が生まれたのです。と、いうことは全ては、空間の中心から始まったと考えられませんか?家を建てる時に柱となる中心を考えずに建てる者はおりません。軸がなければ駒は廻りません。この現象宇宙の太陽系は回転しています。その駒の上にこの世界が出来たのですから、回転する有から回転する有が生まれた。つまり、すべての人は”規則性のある場”の上に在るのです」

「うむむ~。言ってることがNo理解よ」

「あっはっは!それですよ。No、つまり脳で理解しようとするから分からないのです。脳・思考は道具のようなものであり、本当のあなたではありません。先ほども私が申しましたでしょう?すべては中心からだと。さぁ、あなたの中心はどこでしょうか?さぁ、さぁ、さぁさぁさぁ!!

「く~~!悔しいわ!!まさか鏡にMr.ハンザワのセリフで責められるなんて!!!」

「あなたの中心、太陽系の中心、宇宙の中心。今あなたはどの星に在りますか?地球ですよね。地球がある太陽系の中心はどこでしょうか?コアを抜かれた月ですか?それとも火星ですか?はい、そうです。太陽です」

「太陽が中心だとなんだって言うのよ!」

「先ほども申しましたが、規則性のある場に在るのですよね。シンクロニシティー。宇宙にシンクロした銀河系、銀河系にシンクロした太陽系、太陽系にシンクロした地球、なのになぜあなた方はシンクロしないのでしょうか?なぜ、はるか昔にはなかった病気が発生しているのでしょう?」

「知らないわよ!私は医者じゃありません!!」

「空間ですよ。あなた方は地球に在る以上は地球の一部です。それなのに、あたかも自分たちが中心かのように、家を建て、ビルを建て、自然を壊す。自然との完全調和を欠いたヒトり善がりな環境を作り上げ、挙句の果てには病気を患い苦しんでいる。その原因が調和を欠いたからという事にすら気づかぬまま。地球の細胞として在るのに細胞だけがヒトり歩き。細胞同士でいがみ合う。そこに潤いがあるでしょうか?それは永遠に続きますか?このままでは、あなたがた人間は”お・し・ま・い・DEATH!!”

「く~~!悔しいわ!!まさか鏡にMr.オオワダのセリフで責められるなんて!!!」

「あなたを生んだのは誰でしょう?オオワダさんでは決してなく、あなたの母親ですよね?生まれる前にあなたがいたところ、愛のエネルギーに満ち溢れたとても温かく気持ちのいい場所はどこですか?」

「母のお腹・・・・・し、子宮のこと!?」

そうよ~キサキ~、やるじゃな~イぃ♥

「く~~!悔しいわ!!まさか鏡にMr.クロサキのセリフで褒められるなんて!!!」

「どの空間でもよいのです。すべてはシンクロ。手っ取り早いのはその愛の源、生命を誕生させるエネルギーに満ち溢れた場所・・・。環境がヒトを変えるともいいますが、まず環境がありヒトが誕生したのです。はるか昔のあなた方はこの地上に小宇宙を形成し暮らしていました。病気も争いもない完全調和社会。最近、特に増えた子宮の病気・・・何かのサインだとは思いませんか?百年前ですら、その病気はほとんど無かったんじゃないでしょうか?元よりあなた方の中にある子宮という小宇宙、愛でしかない空間。街づくり、家づくりの基本が少しは分かってまいりましたでしょうか?」

「知らないわよ!私は建築家じゃありません!!」

「あっはっは。それで良いのです。そのためにあなた方は全てが違うのです。理を知りたくば中心に。家を建てるなら建築家。掃除をするならきれい好き。食事をとるなら料理好き。できる者・得意な者・好きな者にお任せください。それぞれが好きなことをやってれば、この世界はうま~く回るようにできてます」

「ハ!?そういえば今あるこの世界・・・みんな違ってみんな悪者ってこと??」

「はい!キサキ!お前の負けぇ~~~!

「く~~!悔しいわ!!まさか鏡にMr.イサヤマのセリフで責められるなんて!!!」

「みんな違ってみんな良い。が正解」


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おしまいDEATH!


気が向いたら続く


注:ハンザワ風の創作です♥


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