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ハゲ小説#3 Bar HAGEです。編 06

「あなたは選ばれた。ハゲの普及に感謝する!」

もうどうでもいい。そんな気持ちで私の精神は満ち溢れていた。
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ちゅんちゅん♪ ちゅん♪


「朝?・・・・・」

私は、実家の客間に敷かれた布団の中で目を覚ました。

昨日の不思議なBar HAGEです。での出来事...。
得体の知れない11人の竹中直人。そして、12人目の竹中直人...。
思い出すと、ほんの少しの恐怖と、なぜか晴れがましいような温かみが込み上げてくる。

少し離れた居間のほうから、父親と母親の会話が聞こえる。

ひさしぶりに聞く母親の声だ。
「あの子も、もう28よ。うんち漏らすってどうなのかしら?全く!」

漏らしていた事に恥ずかしい気持ちになったが、それより母の声を聞いて
安心した気持ちのほうが、今の私には強かった。

「夢、だったんだよな?やっぱり・・・・・」

起き上がろうと枕元に目を向けた瞬間、私は驚愕した!


「!?なんだコレ!??」


そこには抜け落ちた毛髪が無残にも、白い布団シーツを真っ黒に染め上げていた!!

慌てて洗面所の鏡を目指して走り出した私に、縁側からまばゆいばかりの朝の光が降り注ぐ!



「まぶしいっ!」



その光は、あの酒場 Bar HAGEです。で感じた、温かく、そして力がみなぎってくるような神々しきものと、うり二つの光だった―――。









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1年後、2021年5月。

働き方改革関連法に追加された、リモートワーク法が6か月前に可決され、この国の仕事の「在り方」が変わりつつある現在。私は、在宅にて経理業務を処理しながら、スキマ時間でWeb上に記事を書いている。


記事のタイトルは
「ハゲによるエネルギー循環とうんちを流すまで」


髪は、1年前に捨てた。(というか生えてこない)







12人の竹中直人たちとは、今でも時折、会っている。

はるか彼方、おとめ座銀河団の中心、ケナーシ星にある素敵な酒場、
Bar HAGEです。で談笑しながら............







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ハゲ小説#3 Bar HAGEです。編 01~06 完



こじつけ、なんちゃって伏線

★Barなのに、最初からマスター(主人)がいなかった。マスターのマスター・ハゲは地球に遠征中。
マスター・ハゲの「マスター」は師匠の意味合いが強いが、Barのマスターも兼ねる。

★ポスターの女性、カトリーヌ・ドヌーブは1967年公開のフランス映画
「昼顔」の主演。上戸彩主演の「昼顔〜平日午後3時の恋人たち〜」はこれに着想を得て製作された。貼られたポスターは、ケナーシ人や他星人が地球の女性に憧れていることを示唆。
また、昼と夜の顔=太陽の回転=エネルギーの回転・循環を示唆。

★直人9がゲラゲラ笑ったのは? これは、頭に「毛」がある事が珍しく、おかしくて吹出した。ハゲとフサフサ逆パターン。

★「私」が選ばれたのは? 「私」は数字好きで計算が速く、合理的な事が超好き。なんとなく進化を早める為に打ってつけだったから。フサフサからハゲの道へ進む。

★なぜ直人は12人? キリスト使徒と合わせただけ。特に意味ない。

★アワビモモって? ケナーシに少量ある、食べれるTENGAみたいな果物。

★なぜ下品に#うんこ? タロの助氏の影響以外、考えられないw

★カットされたシーン集
1.私がBarで酒を飲むシーン
2.地球に帰る前、直人1からハゲお守りを渡されるシーン
3.私と彼女のラブシーン



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