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RevolutionからEvolutionへ

RevolutionとEvolution


タイトルにある、「RevolutionからEvolutionへ」とは、映画「LUCY(ルーシー)」の中で、デンゼル・ワシントン演じるノーマン教授が述べた言葉の逆の言葉である。彼は「EvolutionからRevolutionへ」と言っていた。これは、個人的に、とても気に入っている言葉だ。

さて、この言葉をタイトルにしたのは、今のコロナ禍において、人類が直面している事態が、革命的なものというのでなくて、進化レベルでのものだと、感じているからに他ならない。

どういうことかというと、新型コロナウイルスの登場は、人類の進化に革命的な打撃を与えはしたが、実際には、人類の進化を助長するレベルで作用したのではないか、ということである。

mRNAというものが、一般的というか、全世界的に当たり前の概念となったが、DNAとかRNAとか、そういうことだから、「進化的」だということではない。人の、人類の生存における、ある種の「概念」を、新型コロナウイルスは変えてしまったのだ。

新型コロナウイルスの出現で変化したもの

さて、新型コロナウイルスの出現で大きく変化したものといえば、やはり、人の生活そのものだろう。近代社会における生活で、いわゆる「仕事」というものが、リモートで完結できるなどと、誰が予想しただろう。大企業で、海外の先進的な会社ならまだしも、保守的な日本の会社でさえ、さらに言えば、保守的であればあるほど、リモートという形態にこだわったのだ。

実際には、ちゃんとリモートできていなくても、「そのように」体裁を整える必要にかられたりして、企業として「進化」する必要があったのだ。

飲食店でも、いわゆる大人数での「飲み会」は無くなり、桜の咲く頃に、「花見」という名の「屋外バカ騒ぎ宴会」も、消えてなくなった。

誰がこのようなことが可能になると、予想しただろう?

デルタ株からオミクロン株へ

さて、新型コロナウイルスも、ここにきてオミクロン株が出現し、全世界が注目している。まだまだその本質は見えてこないが、私は日本はほぼ大丈夫だと感じている。世界的には、まだデルタ株が全盛なのかもしれないが、このオミクロン株がそれに置き換わって、コロナ禍が終焉に向かってくれることを、切に願う。

私は、以前の記事でも書いたが、ウイルスにも集合意識というものがあると感じていて、日本の新型コロナウイルスの集合意識は、終焉ではあるが、確実な生存へと向かっていると感じているので、もう、日本では当初予想されていた2021年末に来るとされた第六波はないと、予想している。

それで、世界的にはどうかというと、まだまだ感染者数がべらぼうに多い国もあり、逆に、今の日本の状況が「異常」なレベルであると感じてしまう。

この引用した新型コロナウイルスのワクチン接種状況の地図の下の方を見ると、「接種率の比較」があり、そこに、一日あたりの新規感染者数が、リアルタイム表示されているので、ぜひ確認していただきたい。まだまだ世界的には新型コロナウイルスは蔓延しているといえるのだ。

株の入れ替わり現象

そして、新型コロナウイルスは、常に古い株から新しい株へ、その感染力が強いものへと入れ替わって来た。そう、致死率でなくて、あくまでも「感染力の強いもの」へ、相場が入れ替わってきているのだ。ここが重要なポイントだ。

つまり、デルタ株より感染力が高いのであれば、その株に、ほぼ自動的に、その相場が移動することは、間違いない。だから、今世界的に蔓延しているデルタ株は、オミクロン株に取って代わることで、その存在を消してしまうことが予想される。

あとは、ワクチンの接種状況とのスピード比べで、オミクロン株が広がるのが早いか、ワクチン接種が進むのが早いかという、ただ、その速度比べとなるだけなのだと思う。

でも日本には、その入れ替わるべきデルタ株が、ほとんど残っていないから、オミクロン株は入ってきても、入れ替わる余地がなく、結局、局地的発生のみで終わってしまうと、私は思う。そのように考えても、第六波は起こり得ないというのが、私の結論だ。

東京株はすでに発生している説

あと、これは完全な私の仮説なのだが、実はデルタ株は日本国内ではすでに変異していて、無症状の「東京株」として存在しているのではないか、というのが、私の考えである。

これは、ある意味「完全体」のウイルスと言えるのであるが、逆に、無症状ということなので、それがもはやウイルスと呼べるものであるのかどうかさえわからないが、『人体に全く害を与えないウイルス』に変異しているのであれば、今のこの日本での新型コロナウイルスが消え去ってしまっているかような状況を説明できるのではないかと思うのである。

パンデミックの本質


ところで、パンデミックというものは、過去の歴史を見ても、約2年で終わってきたというものもあり、新型コロナウイルスにおいても、同様であろうというのが、専門家の意見でもあるようだ。

ではもう安心していいのかというと、そういうことではない。というのは、いわゆるパンデミックと言われている感染症は、だいたい20年ごとに起こっているらしい。10年だったかな?そういうサイクルがあるらしい。気になる人は、調べて欲しい。

かつては、エボラウイルス、HIVウイルスなどもそうだった。エボラに代表される、致死率が極端に高い感染症は、その致死率の高さ故に、局地的発生で封じ込めることができた。HIVに関しては、その潜伏期間の長さ故に、問題になって、現在に至るわけだ。今は特効薬もあるので、以前ほど脅威とされてはいない。

だが、今後発生してくる、ウイルス・菌などによるパンデミックが、また近い将来に起こる可能性は、否定できない。

前述の、そうしたパンデミックの発生周期を考えると、2030年前後、新たに人類の脅威となる大きなパンデミックが、おそらく訪れるであろう。そのときに、今回の新型コロナウイルスのときに学んだ教訓を、忘れずにいたいものである。

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