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11/17(金)途中下車と朝帰り。二度と会えない、存在しない。

11月17日(金)曇、雨、雹、とてつもなく寒い


昨日一昨日の日記を書こうか迷いつつ、今日の日記を書く。そういう日もある。

寝る前に少しずつ読み進めていた『にがにが日記』を、昨晩とうとう読了してしまった。書き下ろしの「おはぎ日記」で泣いてしまう。我が家のネコズ(11歳と10歳)の遠くない将来を考えて、また泣いてしまう。
岸先生がことあるごとに「かわいい」と書いていて、大きく頷きながら泣いてしまう。

電車の中で「にぎにぎ反応」を思い出す。途中の茨木の駅で客がたくさん降りていくのを見て、おはぎみたいやなと思う。おはぎも俺たちの人生から途中下車していった。いま降りていく客も、おはぎも、二度と会うことはない。

『にがにが日記』「おはぎ日記」

おはぎの話とは関係ないけれど、朝帰りの話も好きだった。

(中略)死ぬ間際に「あああれが最後の朝帰りだったな」とはじめて気づくんだろうけれど、それがいつか思い出せない。その朝帰りの最中に「これが人生で最後の朝帰りだ」と気づくことは不可能で、そしてあとから思い出すこともできず、結局「最後の朝帰り」はもう、この宇宙のどこにも存在しない。

『にがにが日記』

岸先生が書かれる文章が好きだ。わたしの中では曇り空の色。


わたしはものすごくエンタメに疎いので、サブスクで流行りの音楽を聴いたりするぐらいでちょうどいい人生。
Apple Musicを利用しているんだけど、気になった曲を検索したらすぐに聴けるところがいいなと思う。『にがにが日記』に出てきたアフリカンミュージックやチャーリーワッツを聴きながら読書を進めていた。
便利な世の中でよかった。今はApple Musicが勧めてくれる「ひとりの時間」というプレイリストを小さくかけている。


さて。金曜日だった。
今日は在宅で仕事をモリモリ進めないといけない日だったけれど、気圧の急降下のせいか猛烈な眠気に襲われてほとんど進まなかった。夕方には激しい雷と雹が降り、気温がぐんと下がった日だった。
そんな中、子どもがお風呂でいつも以上にシャワーを豪快に使い、給湯器のお湯が空っぽになってしまう事態が発生。給湯器の湯沸かし中、お風呂の追い焚きができなくなったので、子どもにカミナリを落とす。
幸い、高温差し湯はできたので、温かい湯船に入ることができた。よかった。
しかし、今日はカミナリが多い日だ。


『にがにが日記』や別冊太陽の『小泉今日子』を読んでいると、フィルムで写真が撮りたくなった。
実は手持ちのカメラはほぼフィルムで、唯一のデジカメは古いGRD4。
最近はKLASSE-Wを持ち歩く事が減り、GRD4ばかり使っている。
フィルムの種類が減って高くなった事が遠のいている原因だけど、やっぱりフィルムで撮った写真はいいんだよ。
noteの記事に使っている写真の大半は、過去にフィルムで撮ったもの。好きなんだ、フィルム写真。

いつかの大阪、鶴橋  たぶんNIKON FEで撮影



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