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南国鹿児島の南国ぽい植物の話ー『ウコン』は『クルクマの花』を咲かせる

こんにちは。ガーデンプランナーのhacoです。お散歩をしていて最近目にするのはクルクマという美しい花です。
とは言っても、80センチほどの丈の葉と葉の間にその3分の1ほどの丈で葉の合間に埋もれて咲いているので、葉の根元のところをよく探してみる必要があります。

散歩道で見つけたクルクマ

クルクマとは

クルクマ 
ショウガ科ウコン属(クルクマ属)
多年草 
原産地.インド、熱帯アジア、アフリカ、オーストラリア

あれ?ウコンの花に似ていない?と思った方も多いはず。基本的な性質は『クルクマ』も『ウコン』も大きな意味では同じ。特にウコン属の品種の中で特に根っこにターメリックを多く含む品種をロンガ種です。

しかし、わかりやすくざっくりと区別するとすれば『ウコンは食用・薬用(根)』『クルクマは観賞用(花)』というところでしょうか。

夏の暑さが得意な植物

暑い地域の出身のため、夏場の日本の暑さは大の得意。しかし冬の寒さで地中が凍ってしまうような場所では、生育が難しい場合があります。
そういった地域では、花後11月下旬までに掘り起こして球根を10度以上の場所で保管し、翌年の5月にその球根を植え付けることもある春植え球根扱いの地域もあります。

温暖な地域では路地に植えっぱなしでも大丈夫。
鹿児島の私の住む地域では、路地に植えっぱなしになっていて、この時期のお仏壇やお墓には、仏花として庭先で咲いた花を活けていたり、道の駅で売られていたりもします。

因みにご近所には、クルクマ花の生産者さんもいらっしゃって、そちらはハウス栽培です。

薄いピンクだけでなく、観賞用品種のクルクマ`アリスマティフォリアは濃いピンク。ウコンに使用されるロンガ種の中には白花のものもあります。
葉の雰囲気もとても南国的な雰囲気なのでリゾートガーデンの中に取り入れても良いかもしれません。

ウコンはスパイスの「ターメリック」

ターメリックといえば、カレー。
そう、ウコンの生産世界一はカレーの本場インドです。インドではこのターメリックを料理だけでなく、傷薬としても利用します。

スパイスというと、刺激のあるものをイメージするでしょうが、ターメリックは意外にもスパイスの中ではマイルドな(私は粉薬っぽいと感じる)部類に入ります。
そのため、他の強いスパイスとスパイスを繋ぐ役割をすると言われています。
また、ウコンの根茎は濃い黄色(もしくは濃い橙色)をしていて、カレーのあの色はターメリックの色素が主です。

江戸時代に人気だった「鬱金色」

ウコンは染料としても使われていました。
江戸時代前期、人気だった色は大表的な赤色「緋色」。次いで「鬱金色」だったと言われています。
江戸時代の人々が、いかに派手好きだったかが垣間見れる色合いですね。しかも色の名に「金」が入ることで縁起の良い色、金運アップの色としても好まれいてたそうです。
しかし、江戸時代中期になると奢侈禁止令により使用禁止とされてしまい鬱金色は表舞台から一時期消えてしまいました。

もちろんウコンの本場、インドでも染料としても利用されています。

ウコンといえば「ウコンの力」

ウコン言えば、なんと言っても馴染み深くなったのは「ウコンの力」ですね。
「(お酒)を飲む前に(ウコンの力を)飲む」はCMでもお馴染みの言葉で、飲酒前に飲むことでアルコールの分解を良くしてくれる効果が期待でき、二日酔いの予防になるそうです。(⇦ウコンの力を飲んでいる友人の話。)
しかし、私はまだ「ウコンの力」にお世話になったことはありません(笑)

沖縄では「うっちん茶」

私の叔母が残した畑には、ウコンが植えられていました。
大きな大きな株に成長していましたが、叔母の旦那さんがお酒が好きな人だったので、お酒を飲み過ぎた日に煎じて飲ませる為に植えていたのだろう。と親戚の人たちに言われていました。

掘り起こした根を洗い、皮を取り除いて乾燥させたものを煎じたものを飲ませたのでしょう。飲み過ぎた叔父が渋い顔をして飲んでいたのだと思うと、飲み過ぎた旦那さんにそんなに手間をかけたものを飲ませてあげるなんて、私には到底真似のできない出来た奥さんだなあ。と感心しました。

沖縄では、そのウコンを煎じたものを「うっちん茶」として、昔から二日酔い防止や疲労回復などの目的だけでなく、日常的に飲まれていたようです。

↓こちらのサイトに書いていありましたが、泡盛と割って「うっちん割」として飲むのだそうで、さぞかし飲みすぎても肝臓に優しいのだろうと、、、いや、そこは加減の問題だろうか(笑)

まとめー暑気払いの無い夏

社会人になって、「暑気払いに行こうか。」と誘われて、初めてそんなものがあるのだと知りました。
それから、大阪で社会人をスタートし、名古屋に転勤になってからも、暑い時期になると「暑気払い」という名の飲み会に誘われるのです。

普通の会社の飲み会にはあまり積極的に参加したくない私でしたが、「暑気払い」と言われるとなんだかちょっとだけ心が動くのです。
そして、酒の席の前にと「ウコンの力」を飲む男性陣を冷ややかな目で見ながら、「夏の厄を落とす。」という建前のもと、上司の奢りでそこそこのお値段のワインを飲ませてもらいました(笑)

しかし、もう3年にもわたるコロナウィルスの影響で会食もめっきり減り、もう長らく「暑気払い」もできていません。
来年こそは。来年こそは。でもう3年。
「暑気払い」という言葉自体がこのままでは完全な死語になってしまうのでは無いかと危惧しております。もう死語なのか?

さて、今日はここまで。
今日も最後まで読んでくださりありがとうございました。

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