庭木の生産の現場からレポートです|鹿児島県|
こんにちは。ガーデンプランナーのhacoです。
私の仕事は庭を作ること、もっと言えば「庭のある暮らし方」を提案するお仕事です。
そして、それと同時にもう一つ、ガーデンプランナーの私だからできるお仕事があります。
それは、庭に植える植物を生産されている農家さんと、お客様を繋ぐこと。です。
今回は、植木の生産者さんのお話を書こうと思います。
庭木はやさいと同じように畑に植わっています
庭に樹を植えよう。とした時に私は、そのお庭の環境とお客様に合いそうな庭木をご提案する作業をするわけですが、、、
庭木って、畑に植わっているんですよ。
当然だろ。と思われた方もいらっしゃると思いますが、知らない方、ピンとこない方もいらっしゃるんですね。
近年人気のミモザの生産圃場です
整然と、樹がお行儀よく並んで管理されている圃場は、とてもきれいです。
私は、生産の現場をウロウロするのが大好きで、植物園にでも行った気分になるんですよね。
足元は、ふかふかの健康な土なんですよ。
圃場にいたタイワンフウの落ち葉と記念撮影。
植木の産地に暮らしています
私の暮らす街のすぐ近くには、県有数の植木の生産地があります。
毎年10月~5月の2のつく日は植木市も開催されていて、植木市は、一般の方でも手続きをしていただけたら競りに参加することができます。
2のつく日なので、次は12日、22日ですね。
私も必要な植木を探しに競りに出掛けていくことがあります。
競りには、九州の他の生産地さんからも植木が入荷したり、県外からの買い付けの方もいらっしゃったりしてとても賑やかです。
樹との出逢いも「一期一会」
庭木の生産圃場の近くで暮らしているので、お客様と一緒にご自宅に植える樹を選びに行くこともあります。
園庭整備のお仕事でも、保育園や幼稚園の先生方に、園にやってくる樹を選びに来ていただいたりしました。
実際に、畑を見ていただく作業は、生産者の方にもお客様にも時間をとっていただくことになるのですが、とても良い機会だと思っています。
なぜなら、樹1本として、同じ形のものは無いからです。人間と同じです。全く同じ人なんて居ませんよね。
この樹は、この枝ぶりがとてもバランスが良い。とか。
この樹は、とても木登りがしやすそうとか。
様々な樹を見てお話しをしながら選ぶ、お客様との樹木ツアーは、庭造りのプロセスの楽しみの一つです。
選んだ樹が、いよいよ畑から新しい地へ運ばれる瞬間です。
圃場はすごく広くて、たくさんの樹種を見ることもできます。
最初図鑑やインターネットで見て、良いと思っていた樹も、実際に見てみると思っていたよりも葉が固く感じたり、もっと幹肌のきれいなものに、畑で出会ってしまったり。
あたらしい発見がたくさんあります。
生産者さんは樹の先生
生産者さんほど、樹を育てることに詳しい方はいません。
だから、その樹の特徴、ちょっとした育て方のコツを知るならば、生産者さんに聞くのが一番です。
全国各地に、庭木・植木の生産地があります。
最初に私がガーデンプランナーとしてスタートした地は大阪でした。大阪近辺だと、宝塚市が大きな生産地です。
その次の地は、愛知県名古屋市。その付近での生産地は稲沢市でした。
そして東京は、川越市に大きな生産地がありました。(はい、転々としています。)
各地で、様々な生産圃場を見せていただき、生産者さんからお話を聞く機会がありました。とても、親切にいろいろ教えてくださいます。
現場へ向かう前の掘りあげられた樹木です。
そこでは、新しい品種のテスト生産もされていたりするんですよね。
まだ市場にあまり出回っていない品種も、見せていただきました。
もう、数年も前に伺った稲沢の生産者さんは、常緑のヤマボウシを日本で初めて生産に結び付けた方で、そのお話はとても魅力的でした。
先日交流させていただいたウエキサイトという生産者さんと造園屋さんを繋ぐサイトでの生産者さんのお話もとても楽しいものでした。
生産の現場の苦労や、その地域地域の課題、またその豊富な知識量には驚かされます。
まとめ
樹木の消費量は、産地にもよりますが、海外への輸出に支えられている部分もあるそうです。産地さんによっては、後継者問題も出ているところもあります。
ガーデンプランナーの私にとって、樹を作ってくださり現場へ届けてくださる方がいらっしゃっらないと、お庭は完成しません。
本当に感謝!
料理人の人が料理をするために、食材を作る人が必要なのと同じ理屈ですね。
一つ一つの樹との出逢いに、生産してくださる方たちの姿が見えてくると、もっとお庭にも愛着が生まれるのかな。と思います。
今日も最後まで読んでくださり、ありがとうございました。
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