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【旅の記録】ー鹿児島県出水市 万羽鶴がやってくる街

こんにちは。ガーデンプランナーのhacoです。
今回は旅の記録ではないのですが、私の住んでいる街からすぐ近くに、ぜひご紹介したい場所があるので今日はそのお話です。

冬の訪れを告げる

最近は深夜まで作業が続いて、眠る時間がどうしても遅くなってしまいます。田舎の夜はとても静かで、虫すらも眠ってしまっているのではないか。と思うほどです。

しかし、この季節になると夜中に空の方で鳥の鳴く声が聞こえます。
鶴(ナベヅル)です。
鶴の鳴く声は「クォーーークォーー」と澄んだ秋の空にとても良く響きます。この鳴き声が聴こえ始めるといよいよ冬がやってくるな。と思うのです。

出水平野は日本一の鶴の渡来地

鹿児島県出水市は、ツルの日本一の越冬地として、街の至る所にツルのオブジェを見かけることがあります。また、ツルの観測センターやツルの博物館などもあります。

日本最大のツルの渡来地である出水には、毎年10月中旬から12月頃にかけて、1万羽を超えるツルが越冬のためシベリアから渡来し、3月頃まで滞留します。
その渡来数と種類の多さは日本一と言われており、「鹿児島県のツル及びその渡来地」として国の特別天然記念物にも指定されています。

鹿児島県出水市観光ポータルサイト

一度友人を、ツルの渡来地の中でもよく餌場としている田んぼに案内したことがあるのですが、とても間近にツルが餌を啄んでる様子を見ることができるので、とても驚いていました。
そのため、急遽「ツルの観測センター」へも案内したのです。
実はツル以外にも日本で確認できる数百種の野鳥のうち、約半種が出水で見ることができるそうです。

名刺代わりに

実は私自身がツルの観測センターへ行ったのはもうずっと前の子供の頃のことで、昔と変わらないようなお土産物屋さんが並んでいて、祖父母や祖父母の友人の方に連れられて行ったことを思い出しました。
たくさんの鶴を見て、実際のところ子供心にはそれがどれほどすごい景色なのか、知る由もなく「何が面白いんだろう。」と思ったのです(笑)

それから、今になって、この街のことをご紹介したい!と思うのは、私が鹿児島を離れたのちのこと。

大阪や東京に住んでいた頃、「鹿児島の出水市が近くなんです。」と自己紹介をすると、「あ、ツルがたくさんくるところよね。」とたまにご存知の方がいらっしゃるのです。「ツルを見に行ったことがあるのよ。」とおっしゃる方も。

中には、「夕方のニュースでツルの街が出たんだけど、あなたの出身地の近くじゃない?」とご連絡をくださった方もいらっしゃいます。
中にいるとわからないことも、外から見るととても凄いことなんだなあ。とこのツルの件に関しては何度も思ったのです。

林芙美子「鶴の笛」

clubhouseの朗読のお部屋で「鶴の笛」というお話を聞いた時に、リアルにその風景を想像できたのは、林芙美子さんが鹿児島にゆかりのあった方だったからなのか、それとも私にとって身近にツルが居たからなのか。
ただ、この「鶴の笛」のお話は、とても温かいわかりやすいお話です。
できれば、この出水の地に住む子供達にも触れてほしい作品だな。と思っています。

まとめーとは言え私には

日本一のツルの渡来地で、とても凄いところなんだよ。と書いたものの、確かにそうなのだけれど、、、
あくまでも私にとっては、冬になると空をVの字になって「クォーークォーー」と鳴きながら、悠々と飛ぶツル達のという姿は、子供の頃から日常にあった光景で、寒い冬の間に雪はほとんど降らない鹿児島での、冬の風物詩といえば、、、
間違いなくこのツル達の姿なのです。

今年も静かな夜に、このツル達の声が聞けて心からいよいよ冬が来るんだと思えたことに、とても幸せだと感じたので今日書き留めておきました。
最後まで読んでくださりありがとうございました。



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