初夏の庭からー香りのする先に『クチナシ』が咲いていた
こんにちは。ガーデンプランナーのhacoです。今日は午後から雨だと思っていたら、降らないのでお散歩へ。
インスタライブをしながらのお散歩は、結構距離を歩けるので時々やっています。そこで、今日出会った「クチナシ」のお話です。
クチナシとは
庭植えの樹として、昔の家の庭先などにはよく植わっていますが、本来は日本の山林にも自生していた植物だそうです。
果実は生薬、染料にも使われていましたが、なんと言ってもこの花の香りが特徴でしょう。
クチナシは三大香木の一つ
三大香木については、以前その一つ「沈丁花」のときにも書きました。もう一つは、「金木犀」ですね。
クチナシの香りは、沈丁花の香りに比べると甘くちょっと重たい香りだと感じます。金木犀も甘い香りに違いはありませんが、まったりと重たい香りはクチナシがダントツだと思います。
そうそう、小学校の通学路の途中に少し脇に逸れたところに細くなった通りがありました。
そこを通るとちょっとだけ近道になるので、いつもその道を、友人達と、ちょっとだけズルをして通って帰っていたのです。
その細い通りに植わっていたのが『クチナシ』です。
そして、みんなそのクチナシな花の強い香りが苦手で、花の季節だけ遠回りして通学していたという(笑)
クチナシの香水
クチナシの香りを元に作られた香水が有名なブランドからいくつか出ています。「そうなの?」と思われた方、クチナシは別名「ガーデニア」。ガーデニアの香りと言えば、ピンとくる方もいらっしゃるかもしれません。
念の為、「ガーデニア」とインターネットで検索すると、八重咲きの白い花が検索で上がってくるかもしれません。
そう、タイトルの画像にも使わせていただいたように、クチナシにも八重咲きの品種があって、海外(特にヨーロッパ)で品種改良が進んでいるようです。
ブルガリやエルメスの香水にも使用されているんですね。
エルメスの庭園のフレグランスシリーズ
そして、香水には全く疎いのですが、それでもエルメスの「ジュールドゥエルメス」の香りにはちょっと興味があります。
エルメスの香水の大ヒットシリーズの中に「庭園」をテーマに展開されたシリーズがあるのです。
それぞれのテーマのお庭の香りをイメージして、メインの香りを選んであるのですが、それを見てなるほど納得。
例えば、
●李氏の庭ー
サンバックジャスミン、金柑、ベルガモット
●屋根の上の庭ー
リンゴの木、洋ナシの木
なんとも、想像力を掻き立てる香りじゃないですか!!
田舎に住んでいるとね、流石にエルメスまで行こうと思うと距離もありますので、頭の中で想像だけで楽しんでおりますが、機会があったらちょっとだけその香りを試してみたいな。と思うわけです。
日本の伝統色ー支子色(クチナシ色)
クチナシは、染料としても古くから日本人に馴染みがありました。古くは奈良時代から使われていた記録があるようです。
クチナシの名前は「口無し」からきたのではないかと言われているのは、クチナシの実が熟しても開かないことからきているという説もありますが、そのクチナシの実を「染料」にしてみようと思った人は、すごいなあ。と思うのです。
その「口無し」から江戸時代には「支子色」は「言わぬ色ー不言色」とも呼ばれていたそうですよ。
そうそう、最初に、椎茸を食べてみようと思った人、最初にヤマボウシの実を食べてみようと思った人も、すごいなあ。と思いますけどね(笑)
まとめー大人になると好みが変わる
大人になると、味や香りの好みが変わると言いますが、私もクチナシの香りはいい香りだと感じるようになったのは大人になってから。
冬のお鍋の「ネギ」や、すき焼きの「春菊」が美味しいと感じるようになるのも同じなのでしょうね。
そして、通学路の話に戻りますが、「細い通り」というのは、人の家の庭だったんじゃないかと思うのです(笑)
わらわらと、ランドセルを背負った子供達が5〜6人「こんにちはー」と家の人に挨拶しながら庭を通って行く。よく怒られなかったもんだなあ。
きっと、小学校までひと山超えて3キロ超の道のりだったので、家の人も多めに見てくれていたのでしょうね。
さてさて、クチナシのお話からだいぶあっちこっちしましたが、今日はここまで。
今日も最後まで読んでくださりありがとうございました。
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