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自分の強みを知るには|Selfawareness(自己認識力)の話

こんにちは。自宅での過ごし方について「本を読もう!」と前回の記事で書きましたが、この期間ゲームに没頭してる人も多いと思います。そんな折に読者の皆さんにこんな質問を投げかけてみたいと思います。

ドラクエってやったことありますか?

はい。どーん。

われらがドラクエなので知っている人が多いと思います。

モンスターを倒すために、職業を選んで、レベルを上げて、他の職業の仲間を探して冒険を進めていくRPGです。

戦士、勇者、魔法使い、僧侶、etc...

ドラクエに限らずRPGでは基本的に職業を選ぶものが多いです。もちろんゲームなのでプライヤーが主人公のキャラクターの職業を選びます。

(僕はとりあえず物理攻撃っ!派だったのでもっぱら戦士を選んでました...)

話を脱線状態から初めてしまいましたが、本題に入ります。

現実社会で皆さんはどうやって職業を選びましたか?

もしくは選んでいる最中かもしれません。

以前の記事で、自分の人生を生きるためには、自分の内面に目を向けることが必要だ!的な事を書きました ☟

けれど、実際の日本社会では、生まれ、教育を受け、職に就くまでには、自分自身の事を分析する機会はほとんどありません。

欧州の教育制度では早いうちから、自分が何が得意でどんな職業に就きたいのかを考えさせますが、日本の教育ではSelfawareness(自己認識)に焦点は当てられておらず、やりたいことがない。好きなことが見つからない。自分にとって何が幸せか分からない。といった「軸の定まっていない」状態に陥りがちです。

しかし、終身雇用が撤廃され、働き方が多様化していくこの時代では会社ではなく、職能(スキル)こそ持続可能な個人資産になるかもしれません。

そこで今回は以下の本を参考に、自分自身を知る具体的な方法について書いていきたいと思います。【自分が何タイプか】を知ることは、早ければ早いほど良い思うので、是非、就職・転職する前にやってみて下さい。

一部分をピックアップして書くので、内容に興味がある人は買って読むことをおすすめします。

年間集客が約700万人まで減少し、このままでは倒産確実といわれていたUSJ(ユニバーサル・スタジオ・ジャパン)を、年間約1500万人のテーマパークへ再生させた稀代のマーケター、森岡毅。
彼は大学生になった我が子のために、就活・昇進・転職・起業などキャリア形成について書きためていたプライベートな文書があった。これに編集者が気づいて読んだところ、激しく感動。一般に向けて出版されることとなった。


STEP1 好きなことを書き出す

用意するもの:ペン、付箋、A4紙4枚

”強み”とは自分の「”特徴”とそれを活かす”文脈”がセット」で初めて発揮されます。例えば、”空気が読めない”と言われる特徴が、別の文脈では”場に流されず自己主張できる”ともいえるし、”考えるより先に行動する”は行動力のアピールにはなるが、計画性がないとも捉えられるため、弱みは強みの裏返しになり得ます。

自分の強みをつかみ取るのが難しいのは、これが混同してしまうためです。

そこで、”文脈”からつかみ取る方が飛躍的に楽なので、まず自分が好きなことをしている文脈を考えます。どんな人もこれまでの人生で天文学的に無数な数の「動詞」を実行してきているはずなので、その中で「好きな事」を列挙してみましょう。そして出てきたものを、数を数えるように無心で、ポストイットに書き写し、ペタペタとノートやA4程度の紙4枚(左上に、それぞれ「T」「C」「L」「それ以外」と明記しておく)に貼っていってみてください。

ここで注意する点は、「名詞」ではなく「動詞」を挙げていくということです。

× バッグが好き。海が好き。(名詞)

〇 サッカーが好き。勝つために作戦を考えるのが好き。(動詞)

なるべく具体的に掘り下げてみたほうが良いです。だんだん似通ったものが出てくる可能性もありますが、気にしちゃダメです。無心です。

50~100枚は欲しいです。20数年生きているのだからそれくらいあるはず。小さい頃のアルバムとか引っ張り出してみると思い出してくるかもしれません。

恥を忍んで、友達と酒を酌み交わしながらでもいいかもしれません。ちょうど暖かくなってきたのでビールも美味しいはずです。

STEP2 仕分ける

そんなくだらない事を言っている間に書き出し終えているでしょう。そしたら、次は出てきたものを集約して仕分けていきます。

”強み”となる特徴には様々な定義があり得ますが、定義を細分化しすぎると逆に傾向を整理するのに複雑で使いにくくなってしまうので、この本の中ではビジネスパーソンとしてのコンピテンシー(基礎能力)として大きく3つに分類されています。

それは、

①T型(Thinking)

②C型(Communication)

③L型(Leadership)

です。前のステップで出てきたものを有無を言わさず「T」「C」「L」「それ以外」と明記した4枚の紙に分類して貼ってみましょう。分類出来たら、どこに付箋が集まっているか見てみてください。

付箋が集まっているところが自分の強みになる属性です。

ここからはそれぞれの属性の特徴やキャリア形成の基本戦略について説明していきます。

①T(Thinking)の人:戦略性/考える力が強み

基本戦略:知的好奇心を原動力に考える力を磨き、より大きな結果を出す。その好循環でキャリアを作っていく。

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上の図を見ると分かるようにTの人は知的好奇心が満たされるものが趣味になっている事が多いです。なぜかというと、T属性は、何らかの課題に対して自分の思考力で問題解決するときの知的好奇心と達成感を満足させたいから。

考え事に耽ったり、あるテーマについてとことん議論することや、頭を使う戦略性の高いゲームで暇をつぶすのが好きです。

たいていの人が興味のある範囲でならばとことん考えられるし、考えることが好きだというかもしれません。しかし、そこの違いは、単に”好きな情報に触れるのが好き”なのか、本当に”考えることが好き”なのかにあります。例えば、ジャニーズタレントの様々な情報にアクセスしてハマっていることなんかはT属性には当てはまりません。

Tの人は図内の職種に向いている通りですが、自分が考えて突き詰める対象に”興味を持てる領域”を選ぶことが何より重要です。

この属性に当てはまるものがもう一つ、

Innovation(革新性)/Creativity(創造力)をもった人です。そういった属性の人たちは”面白い事”や”まだ誰もやったことのない斬新な事”の領域を考えるのが好きです。また、発想力が秀でているため、個人での創作活動(ライター、動画編集、イラストレーター、コピーライター、etc...)にも向いているといえます。

着眼点や発想のユニークさは他社との差別化のためどんな職種でも重要となる要素なので重宝されます。

②C(Communication)の人:伝える力/人と繋がる力が強みになる

基本戦略:人に伝える能力が特徴的なので、強い対人コミュニケーションを武器に、人と人とを繋げる事で新たな価値を生み出していく。

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Cの人は総じてコミュニケーション能力が高いのが特徴です。人と仲良く過ごす事、人とのつながりがより広く濃くなっていくことが生きるモチベーションになっていて、ゆえに「人に好かれる才能」に秀でています。

C属性は、興味が多彩で、社交的なのでファッションや身なりを気にします。深層心理では、人との繋がりと、その繋がりを広く太く持てている自分自身に価値を置いていたりします。

向いている職種は図内の通りですが、営業職全般に向いているのがこのタイプです。購買決定の最終段階で顧客心理に直接シュートを撃ち込める営業スキルは、今後様々な業種・職種が自動化されていく中でも不変の価値を持ち続けるとされています。

③L(Leadership)の人:変化を起こす力/人を動かす力が強みになる

基本戦略:高い目的意識で自分が起点となって周囲を動かし、組織に高いパフォーマンスを発揮させる能力でキャリアを切り拓いていく。

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Lの人は、人に動いてもらい、結果を出す事に長けている特徴があります。

”組織”を預けられたときに本領を発揮し、自分が直轄する組織の統率や、関連部署・キーパーソンを巻き込んで、目的に向かって集団としてのパフォーマンスを向上させる事、つまり、自分が足りない部分を補完できる人材の能力を統率しながらチームを目標に向けて動かす事ができます。

また、このタイプは自分を起点に変化を起こすことが得意です。

会社のどの階層であっても、あるいは会社に所属していなくても、自分の情報や意見を活発に発信することで、周囲の行動に影響を与え、自分の世界をより良く変えようとします。自分で考えて自分から動けるので、あれこれ指示されるよりも自分で決めることに喜びを感じる人が多いとされています。

向いている職種としては、図内に記載したようなものや起業家・経営者として才覚を現す確率が高いです。


まとめ

ここまで”自分を知る”というテーマで、大まかに「T、C、L」3つに分類し特徴を説明してきました。もちろん明確に、自分はこのタイプ!と区切ることはできず、2つの属性を持ち合わせていることが多いと思いますが、筆者は本書の中で『不正解以外はすべて正解!』と述べています。

不正解とはなにか?

不正解とは...
①自分の特徴が裏目に出る
     かつ
②自分にとって情熱がどうしても湧いてこない仕事

なぜこれが不正解かというと、自分のいくつかの特徴を弱みとして際立たせる環境だと、結果的に強みとして発揮できず、成果が上がらないため、自分の情熱が枯れていく。という風に悪循環が発生するからです。

しかし、世の中には無数の仕事や生き方が溢れています。なので、個人的には自分に決定的に向いていない仕事・環境(不正解)に身を置くくらいなら別の道を探してもいいんじゃないかなと思います。

今回は、本ベースに文章を書いたので、筆者の経験や考えベースになっています。説明に偏りがある部分もあるかもしれませんが、読んでくれている人が自分の強みを知って、大まかな道が見えるきっかけになったらいいなと思います。

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