「嗚呼!! みんなの動物園」を見ていて思うこと〜動物の心と人間の心〜
最近、日テレの「嗚呼!! みんなの動物園」の保護猫特集を見るのが好きだ。
猫ちゃんそれぞれに特性があって、
サンシャイン池崎さんのおじさん行動に思わず笑ってしまったり、単純にネコちゃんワンちゃんが可愛いということもあったりするが、
最初は閉ざしていた保護ネコちゃんたちの心が、少しずつ人間の温かさに触れることでほぐれていく様子と成長を見るのが好きなのだ。
そんな保護猫ちゃんたちを見ていていつも思うのが、
「これって人間の心も同じだよね。なのにどうして人間だと『ダメなやつ』認定をされてしまうんだろう」
ということ。
人間の温かさに触れてこなかったり、外の世界に出る機会がなくて心を閉ざした動物は、次第に感情がなくなってしまうという。
気づけば、日々感情を表に出さないようにしてきた人(私)も、これと近い現象が起こってるのではないだろうか。
猫ちゃんたちの場合は、最初は人間に触れられても、「嫌だ!」という感情すら出すことができない。
それが少しずつ、「嫌だ」という感情が出てきたり、「美味しい」という感覚が出てきたりして、
「ここは安全な場所なんだ」、「他の動物や人間が気になる」「撫でられるのって気持ちいいんだ」と感情が次々に湧き上がってくる。
そのうち最初に家に来たときには考えられないほど、甘えん坊の猫になっていることも少なくない。
私たちはそんな成長していく姿や伸び伸びした姿をみて、「可愛い」「よかったね〜」と、思わず頬を緩めてしまうものだ。
でも、これは
人間だって同じだ。
安全な居場所を手に入れて、少しずつ自分の感情を出せるようになってきて、自分の好き嫌いや、やりたいことがわかってくる。
人間の場合はその安全な居場所を手に入れることが1番難しいことなのかもしれない。
(その居場所が絶対あると信じて行動していかないといけないのは結構キツイけど…)
だからもし、その人がその居場所を手に入れようと頑張ってもがいているのなら、
周りにいる人は、そんな彼らの姿を
ドラえもんのあたたかい目のように?優しく見守っていてほしい。
きっとその思いは伝わっていくはずだから。
でもそこで、
「お前はダメなやつだ」とか、
「こんなこともできないのか」とか言われたら、人間だって心を閉ざす。
言葉があるからこそ、
猫以上に人は傷つく生き物だし、
そんな言葉を使う人は、安全基地とはなり得ない。絶対に。
「人間の心」を考える時、ついつい複雑に考えてしまうこともあるけど、根源的な欲求や心のしくみは猫と同じ。
だから、この番組を見るたびに、
自分の心も人の心も猫と同じように大切に扱ってあげようと思える。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?