見出し画像

砂浜ピクミンを探しに東京の浜辺に行った

品川駅で赤い電車、京急各駅停車に乗って7つ目の駅、平和島。駅から旧東海道の美原通りを通って横道に逸れて小川を渡ると、大森ふるさとの浜辺公園に着く。東京ではなかなか見かけない砂浜が、こじんまりと広がっている。

いい天気。空が広い。肉眼よりも雲の存在感がすごい。

埋立地の平和島すぐそばなので、もちろん人工砂浜。太平洋側の砂浜にしては砂が白い(砂浜はもっと黄色っぽい気がする)ので、どっかから砂を持ってきたんだろう。と思って調べたら、小豆島から持ってきたそうだ。ちなみに和歌山は南紀白浜の砂は、オーストラリア生まれである(ブラタモリ情報)。

遊泳禁止の砂浜なので、家族連れが砂遊びをしている。頭が黒い鳥がふわふわ飛んでいて、浅瀬の小魚をつついていた。東京都の鳥、ユリカモメだった。新橋からよく乗ってました、最近乗ってないなぁ。

頭だけ黒いゆりかもめ。

水面をよくよく見ると、スイミーみたいに黒い小さな魚が群れを作って泳いでいた。目線を上げると、埋立地に並ぶ物流センター、倉庫などなど、四角い建物が並んでいる。おや、駅側には団地もあるぞ。リゾートビーチにも漁港にもない風景で、ちぐはぐ感がよかった。

スニーカーに入り込む砂をかき出しながら、ピクミンの苗が落ちていないかチェックする。森ピクミンも、公園ピクミンも、もうけっこう持ってるんだよなぁ。もっと海側きわきわでウロウロしたほうがいいのかな。そんなこんなやってたら、なんとか一個、砂浜ピクミンの苗をゲットした。

にゃあ。

公園を反対周りに歩いて戻る。公園の横に東京ガスのグラウンドが併設されていて、ぐるりと大回りで帰った。昔の水路跡に細い緑道があって、歩いていたら久々に蚊柱に頭を突っ込んだ。地域猫が何匹もいて、モデル並みに写真慣れしてる。スマホのカシャカシャもなんのその、前脚そろえてお澄まし顔だった。

この前に寝っ転がってたんだけど、撮影できず。
三毛がすてき。

もうすぐ緑道が終わる、と思ったらまさかの行き止まり。昔の水路と同じように、道まで行き止まりじゃなくていいじゃないの、と悪態を(心の中で)つきながら来た道を戻り、途中で横道へ。行き止まり地点は土地が高くなっていて、水路時代の地形がそのままだなぁと確認する。にしても階段くらいつけてくれりゃぁいいのに(現代と江戸時代の地図を重ねて見れるアプリ「大江戸今昔めぐり」はとても便利です、高低差を感じたら昔の地図を見ろ!)。

Google Map。赤いピンは「美原通り」。
大江戸今昔巡りのアプリ画面。うっすら現代と重なっているのがわかるだろうか…。

周辺は町工場や古い建物がわらわらと並んで、久々に大量の「トタン」を見た。チャリがギリギリ通れるかどうかの幅の道とか、町割とか、そのうち再開発で無くなっちゃうのかしら。

美原通りをよくよく見ながら駅へ戻る。寛文9年創業の海苔屋さん、創業100年の蕎麦屋さん、歴史が古い地区。100m横では第一京浜を車がゴンゴン走り抜けて、美原通りでは江戸時代の道幅のまま、おじいさんが錆びたチャリンコを漕いでいる。

平和島駅のドトールで休憩。向かいの建物にはマックとケンタッキーが並んでいた。

この記事が参加している募集

サポートがもらえるのであれば、シュールなグッズを買ったりシュールな場所に行ったり、いい図書館に行ったり美術館に行ったりしたいです。でもまだサポートの仕組みをまだよくわかっていません。