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人生初のMRI検査を受けた話

最初に言っておくと別に深刻な病気は何もなかったし、「同世代(アラサー)でMRI受けてる人そんなにいなさそうだから書いとくか」くらいの軽い気持ちなので、ゆるっと読んでください。

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さて、個人事業主になって、はや幾年(「いくとせ」と読んでいただきたい)。会社の健康診断が無い私は自分で健康管理をせねばならぬ。そして春に人間ドックをドドンと受けたのであった。多少の出費でも、健康には変えられぬ。ぐぬぬ。

そして引っかかったよ、アミラーゼ。

アミラーゼは、でんぷん・グリコーゲンなどの多糖類を加水分解する酵素、だそうです(ググった)。

アミラーゼはでんぷん(糖質)を分解して糖にする酵素で、主に膵臓、睡液腺、耳下腺から分泌されます。この酵素は血液に混じった状態で全身を回った後、腎臓でろ過され、尿に排泄されます。
参照:http://www.jrcla.or.jp/atoz/rexm/rexm_05_03.html

膵臓に多く存在するP型アミラーゼ、唾液腺に多く存在するS型アミラーゼの2種類があり、私はP型アミラーゼが基準値をすっ飛ばして多かった。

おいおい~~~
結果一覧の中で赤字があると心配になるじゃねぇか~~~~

おまけに、膵臓というのがひっかかる。というのも、母親が数年前に膵臓ガンになりまして(奇跡的な早期発見と手術により今は元気にしています)、肉親にガンがいると気になる、というのがありまして。精密検査をやったほうがいいよ、とのことでした。でも「すぐさま検査せなあかんで」という温度感ではなかったです。

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それとは別に自分は心療内科に通っています。そして定期的に血液検査があります。人間ドックの後にちょうど血液検査をやるタイミングがあったので、検査項目にアミラーゼを足してもらい、その結果を見てやっぱり高かったら精密検査やってみるか、としました。

それで心療内科の血液検査の結果が出て、やっぱりアミラーゼが高い。うーん、なんでだろう。別に体に不調は感じないし。モヤモヤするのも嫌なので、さっさと片付けるべく精密検査を受けることにしました。

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病院選びも面倒だったので、人間ドックを受けた病院でそのまま再検査することに。一度、改めて診察。検査結果見ながら、日常生活はどうとか、既往歴がどうとか、そして検査どうするか、お話。お酒もそんなに量は飲んでないし、太ってもいないし、やっぱり見てみないとわからないね……
ということで後日MRIを受けることになったのでした。

会計のときに、次回MRI受けるときの注意事項を説明されました。
「狭いところとか暗いところとか大丈夫ですか?」と聞かれて、「ぼのぼのはきっとダメだろうなぁ、しまっちゃうおじさんがいるからなぁ」なんて思いながら「大丈夫です(むしろ狭いところ好きです)」と応答(キリッ。磁力がかかるから、ラメが入ったアイシャドーとかのメイクも避けてね、と言われました。そんな細かいところまで反応するのか。

「朝9:00の予約なので、8:30に受付に来てください。食事は4時間前までならOKです」
「(朝5時やんけ)いや、むしろ食べないで来ます(スン…」


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MRI、やったことありますか?「めっちゃうるさい」と聞くのでYouTubeで検索したら、「MRIの音集」がいっぱい出てきました。

グワングワングワンキュイキュイキュイぴろぴろぴろぴろ…

とりあえず「狭くて暗くてうるさい」ということがわかりました。なんでもあるなぁ、YouTube。

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検査当日。空腹を抱えながら病院へ。検査着に着替えて、「最初にお薬飲んでもらいますねー」とデカい紙コップに液体をだばだば入れられました。造影剤だったかな。スタバのグランデくらいある量の透明な薬は、ほのかに甘い水みたいな?飲みにくくはない。でも以前に飲んだバリウムを思い出してしまい、無駄にえづきました。弱小メンタル…。

なんとか飲み終えていざMRI。ベッドのような台に固定されて、筒状のところに入っていきます。その固定がかなりがっつり。私の場合はお腹回りの検査だったので、お腹をがっつり固定します。

「まずお腹へこませてくださーい」
「はい、固定しまーす(すごい強いゴム腹巻みたいなものをぐるぐる巻かれる)
「はい、今度は台に固定しまーす(腹の上に四角い板を載せられ、台と板に身体をサンドイッチ状態に挟んでぐいぐい固定する)

こんなにウエスト細かったかな…(白目
息がちょっとしづらかったですが、なんとかなった。

そしていよいよスタート。

音がうるさいため、防音用のヘッドホンをしてくれました。部屋(というか機械の中?)で優雅なクラシックが流れていて、このダブルサポートでかなり騒音は緩和されました。

「息止めたところも撮影するので、合図したら息をふーっと吐き切って20秒くらい止めてくださーい」とアナウンス。めっちゃ腹を固定されてる状態で息を吐き切って止める、なかなか大変だった。というかがっちり固定されてて腹が膨らまないから吸うのも大変。ぐええ。

20~30分くらい?かかって終了。だんだん呼吸も音も慣れたので、なんとかやり遂げました。固定から解放された呼吸のしやすさったら、ない。

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後日、検査結果を聞きに病院へ。自分の輪切りが次々に映し出される…。

「ここが膵臓ですねー」「ここ肝臓です」「ここが胃ね」

ペンで指しながら教えてくれるけど、全然わからん。灰色の塊の境目はどこですか。医者の目には見えるらしい。

「太ってないから臓器がぎゅっと詰まってて、境目が見づらいかもね」
なんか嬉しい(太ってない認定)。

輪切りだけじゃなくて、縦にも切られてました。面白い。
あと別の撮影方法で、水分だけ見えるようにする撮り方もしてたとか。

「肝臓や膵臓まわりの撮影画像を組み合わせて、3Dにしたのがこれです」
おお、これが私の肝臓…先生のマウスの動きに合わせてくるくる回っておる…

「これは水分が目立つ撮影なので、この白いのが胆汁ですね」
ほほう、理科でやった記憶…胆汁…

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いろいろ見たところ、「臓器に炎症は今のところ見られない」とのことでした。ほっとした。じゃあなんでアミラーゼが高いのか?というのはよくわからない。ぴえん。でも、アミラーゼにもいろいろあるらしく。アミラーゼにタンパク質?がくっつきやすい人もいるそうで、そうするとアミラーゼが送り出されるのに時間がかかるんだとか。そういう可能性もあるね、と。もっと細かくアミラーゼ自体を調べる検査もあるそうですが、今回はそこまでせずに経過観察ということにしました。

とりあえず、モヤモヤが少し払拭されたし、自分の体について深く知れた気がしたし、検査やってよかったな~と思いました。

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思ったより長くなりましたが、みなさんも自分を過信せずに健康に気をつけましょうね。

一般的な健康診断では、「アミラーゼ」を検査項目に入れていないことが多いそうです。私も会社員時代の健康診断の結果を引っ張り出してみましたが、一度も「アミラーゼ」の結果は載っていませんでした(まじか)。「今回人間ドックをやった病院ではたまたまアミラーゼまで見てくれていた」というわけです。

人体って不思議だなぁ。自分の体のことなのにこんなにわからない。自分の体を深く知るきっかけ作りとして、人間ドックや検査はしっかり受けたほうがいいなと思ったのでした。

「最近調子いいわぁ」は本当に調子がいいのか?
心と身体って、なんだか別人格みたいですね。

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運動不足のあなたに、さぁスクワットだ!!!!


サポートがもらえるのであれば、シュールなグッズを買ったりシュールな場所に行ったり、いい図書館に行ったり美術館に行ったりしたいです。でもまだサポートの仕組みをまだよくわかっていません。