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【相続】父が出した答え(Amazonアソシエイト審査中)

 前回の続き、父が一人暮らしや体力、体調面でも不安に感じるようになり、きょうだいとの同居を切望するようになりました。
 
 そんな中、この同居の件で長男と弟の間で諍いがありました。
 しかし、、最終的に父が同居相手として出した答えは「長男」との同居でした。
 父なりに心の葛藤や悩んだ末のことです。

その結果、私と弟、父にも暗い影を落とすことになりました。



a.父が決めた同居相手

 父との同居の話が出ていた当時は、まだ弟は既婚者でした。
当初は、父も長男の難しい性格に苦慮しながらもどこかで”やむを得ない”と自分を説得し、長男と同居の方向で話が進みます。  

 その後、弟が離婚成立したことが、長男との同居に迷いが生じます。
そして、再び長男と弟の間で、諍いが絶えなくなりました。

 それでもなんとなく長男も、父の気持ちには「弟との同居の方がいい」と思っているところは理解はしていたようです。
 弟は両親との同居期間も長く、地元では「父の名代」として田舎慣習の付き合いも今までやってきましたので、気心が知れていました。
 ですが、天邪鬼のである長男は、父から「長男である自分を選んで欲しい」のです。

それは、きょうだいの中で、長男である優位性や家の継承といった体裁やメンツの誇示に過ぎずません。 
 長男は、実家が嫌で高校卒業後は実家に帰省することがありません。
当然、田舎の慣習や近所からは、私や弟ほどの認識も存在感もありません。
長男が田舎に戻る気持ちはない、戻っても大変だというのは、誰の目にもわかりました。
 だから、長男の本心に同居はしたくない、と思うのは至極全うです。
それ以上に、父から自分を選んで欲しいという承認欲求が強かったのです。



 
 最終的には、「長男との同居」を父が選択しました。
理由は、おおまかにこの3つです。

 ①「長男」だからです。
 ②長男の機嫌を損なわないためにも長男を選ぶしかなかった。
 ③田舎慣習の「長男教」や、世間体を優先した。


 長男もこの父の決定により、本心とは裏腹に、嫌々ながらも田舎に戻ることになります。
にも拘わらず、父には、「(父との)同居をしてもいい」と言い始めたので、父本人も額面通りに受け取りました。

 こうして親子間で、直接会話を避け、きょうだい間で諍いをし、父には薄っぺらい虚栄心だけを見せた長男の言動で決まった同居です。

その後、父にとって思いもしていなかった生活が始まるのです。 



b.父の後悔


 長男と同居後、父は後悔したと感じるようになりました。
理由は、2つです。

 ①私や弟との接見を長男から禁止されるようになった。
 ②父が長男の生活費(各種税金、生活費や全ての費用)の全ての負担を強いられた。


 その理由は、私や弟が実家に出入りすると、父との同居生活の様子がバレるためです。
 結果として、私は最後の父の状況を知ることができませんでした。

 もう一つは、長男を退職させ同居させたのが理由です。

 長男は雇用形態が不明なので、失業保険が出たのかどうか定かではありません。ただ、50歳前後の男性が仕事をしない、とは父の脳裏には想定外でした。
 父は、「長男はアルバイトでいいから自分の小遣い分は働くだろう」という見込みがあったようですが、見事に長男にはそのような考えは微塵もなかったようです。

 長男から発した言葉は、「会社を退職してまで同居しろ!と言ったのは父親なのだから、それ相応の生活補償をしてもらう」という答えでした。
その後の長男は、昼夜逆転の生活になり、自堕落的、ひきこもりのような生活になりました。

 父は、自分との同居生活を求めた結果、長男を扶養にし小遣いを与え、
僅かな年金を長男に搾取されるようになりました。


 こうしてみると、父の判断は正しかったのでしょうか?
父は高齢なので判断や認知力も落ちています。しかし、きょうだいは現役、情報収集力や判断力も持ち合わせています。
何しろ、独身とは言え、まだ先の長い自分の人生があります。
これまでも、父の言いなりに行動し、結果責任は父に負わせてきました。

父が老いても、やはりその人の性根は変わりません。



そして、父がこの長男と同居を選択したことが後々、、
これから起こりうる序章にすぎないのでした。


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