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68. Blue Earth Project:女子高生たちの活動 増え続ける海洋ごみ

みなさんこんにちは。


前回は女子高生たちが自ら考え、実際に課題解決に取り組む「Blue Earth Project」についてご紹介してきました。

今回は、更に実施してきた活動内容についてご紹介していきます。


松蔭高校から始まったBlue Earth Project

さまざまな環境問題に対して、女子高生が「自分たちだから」できる身近なアクションを考え、エコ啓発キャンペーンやイベントを実施して社会に向けて発信する、プロジェクト型の新しいキャリア教育となっています。

これまでに国内外合わせて19ヶ所、1,000人以上の女子高生が参加し、「環境破壊による生物多様性の危機」「プラスチックごみの削減」「節電・新エネルギー」といったグローバルな環境問題に取り組んでいるそうです。

そんな独自性のある活動内容や、全国の高校生への展開社会的インパクトが評価され、「海ごみゼロアワード」2021年度の最優秀賞に選ばれたそうです。


社会に通用する力を付けるために

松蔭高校の嘱託教員であるNPO法人Blue Earth Projectの代表理事、谷口さんは「1995年に起きた阪神淡路大震災で、自分たちも被災しているのに、イキイキした表情で炊き出しなどをする学生たちと、その女子高生たちに感謝する人たちを見て、『女子高生が世界を変える』というフレーズが思いついた。」とのことです。

Blue Earth Projectが大切にしているのは、「伝えること」や「コミュニケーション能力を上げる」ことで、校外の社会の中で自分たちの力を試すことで、時代に臨機応変に対応する力を身につけて欲しいということです。

進路が決まった高校3年生が対象で、自由に時間が使える高校3年生の12月からスタートし、1、2月で合計200時間も費やすハードな内容ですが、卒業する頃には、参加者の大半がエコラー環境問題に詳しく、自分なりにアクションを起こせる人)になって、人として一回りも二回りも大きくなるとこことです。

今ではユースチーム「チームY(Youth)」として、高校1年生、2年生も参加できるとのことです。


活動を通して人々に提案する

実際に活動した方達は、「SDGsって何だろう?という気持ちと、参加していた先輩たちが輝いて見えた」「先輩がやっていて、面白そうだったので」と、環境問題への関心の高さと身近な人がやっていた姿勢からという理由が多いそうです。

海洋プラスチックごみの問題について知ってもらうために水族館にアポイントを取って、飼育員の方にインタビューをしたり、実際にウミガメを見て動画を撮影したり、ナレーションを入れたりと、アオウミガメの動画を作成するために仲間と役割分担をして、作成したそうです。


他の方は、海洋プラスチックごみやウミガメの問題について発信をすることになり、海岸でのゴミ拾いや、ウミガメの保護活動を行うNPOや動物園に話を聞きに行ったりしたとのことで、知らない大人の人と交渉をするのは初めてで緊張したがいい経験になったとのことです。

そうした人々との交流があることで、実際に動いたことでの学びが経験値になるんだなと感じました。

動画を作る際には、子どもたちにも分かりやすいようにアニメ風にするなど、問題を身近に感じれるように工夫したとのことです。


また、別の方は、チームの方と海洋プラスチックごみが原因で絶滅の危機にあるウミガラスをテーマに動画を制作したそうです。

ウミガラスがメジャーではないからこそ、多くの人に現状を知ってもらいたかったそうです。

実際に水族館に足を運んでウミガラスの生態や現状について聞き、内容を動画にまとめました。

YouTubeにアップする際、大事にしたポイントは、視聴する人が最初に目にするサムネイルはインパクトのあるものにし、どれだけ印象付けられるかを工夫しました。


他にも様々な活動と、それに対する知識や経験が体感として掴めるのは、今後にも繋がっていくんだろうなと感じました。


谷口さんは、「学校の枠を超えて学生たちが自由に学べるように、後押しできれば。2025年には大阪万博が開催されるので、そこに向けて他校の女子高生やNPOで活動する大学生ともっと連携を図っていきたいと考えています。」と話しています。


まとめ

今回はBlue Earth Projectで女子高生たちが活動してきたことと、その結果や体感してきたことを紹介してきました。

若い自由な発想をできる時だからこそ、様々な経験をして、社会の人たちとの交流を通して学べるのはいい体験だなと思います。

また、社会への貢献も体感として学べる場があるのは、今後の人生にとって大きな一歩だと思います。


僕も大人として、社会にできることは何があるのかを考えて実際に行動に移していきたいと思います。


それではまたどこかで。

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