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エッセイのようなもの

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エッセイと呼んで良いのだろうか?
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2023年12月の記事一覧

朝4時、突然の来客。

朝4時、突然の来客。

午前4時。玄関の方からガチャガチャと音がして目を覚ます。

夫か。「今日は忘年会だ!」と大張り切りで出社した夫がこんな時間に帰宅したようだ。しかし声も聞こえる。酔っ払いのひとりごとにしてはずいぶんハキハキと。なぜ?

ベッドから起き上がり、寝室のドアを開け、「おかえりー」と声をかけてみる。すると夫はわたしを見て、ばつの悪そうな顔で「あぁ…起きたか…」とこぼし、「ほんとにごめん!!これは緊急事態なん

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忘年会がひとつもないことを懸念した結果。

忘年会がひとつもないことを懸念した結果。

11月某日。わたしは、あることに気づいて焦っていた。

もしかしたら今年は、忘年会がひとつもないんじゃないか?

飲み会が好きなわけじゃない。行けば四方八方に気を遣ってへとへとになり、どうせ後で「あんなこと言わなきゃよかったー」なんて思い出して凹むんだ。会社員だった頃、いくつかの忘年会はかったるいとさえ思っていた。だがしかし。ひとつも予定がないとなると感じ方は変わってくる。これはさみしいかもしれな

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夫にとってわたしは何なのか、わかった。

夫にとってわたしは何なのか、わかった。

なかなか衝撃的なできごとがあった。以前、夫から聞いた中学時代の思い出話の中に、文化祭の準備に不真面目に取り組んでしまったことで女子と大バトルになり謝罪までさせられたという重大事件があり、すこし前に会話の流れからその話を持ち出したところ、「覚えてない。そんなこともあったっけなあ?」と、とぼけた返事が返ってきたのである。

自分で言ってたじゃんかよ。たしか、7年前くらいに言ってた。あなたの口から聞いた

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