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How to master manual therapy

こんにちは。

今回は、今までお伝えしてきた徒手理学療法の概要について簡単にまとめる回にしたいと思います。

先にお伝えしておきますが、次々回からは(徒手理学療法のトピックでは)実践的な内容に入っていきたいと思ってます!


これまで、徒手理学療法についての効果や適応、さまざまなコンセプトの概要について説明してきました。


それと同時に、考え方(クリニカルリーズニング)が重要であることもお伝えしてきました。

ちょっとだけ整理しましょう。

コンセプトを分類することは難しいのですが、こんな感じで3つに分けてみました。


①痛みや障害に対して何が原因かを突き止めてアプローチする方法
-Nordic system(Kaltenborn Evjenth concept)
-Maitland concept
-Paris approach
-ドイツ筋骨格医学

②痛みや障害を独自に分類する、あるいは特定の組織に原因があるとしてアプローチする方法
-McKenzie concept(痛みの要因を特定の運動を行うことで分類)
-Fascial manipulation(Fascia≒筋膜の異常にアプローチ)
-MSIアプローチ(筋機能や姿勢から分類)
(-Mulligan concept:関節のpositional faultに対してアプローチ)

③ある特定の組織の機能障害に対してアプローチする方法(上記のコンセプトに含まれていることが多いです)
・神経モビライゼーション(神経系)
・関節モビライゼーション(関節を構成する組織)
・軟部組織モビライゼーション(主に筋肉)
・ストレイン・カウンターストレイン(筋肉)
・筋膜系

色々な治療するコンセプト・治療体系がありますが、どれも根幹は考え方が全てです。

どのコンセプトを用いたとしても、考え方が誤った方向を向いているのならば、適切な治療効果は得られません。

みなさんも様々な手技や知識を学ぶでしょうが、しっかりと思考回路を磨くようにして欲しいと思います。


そして、もうひとつ徒手理学療法をお話する上で大切な考え方があります。

それは「理論を重視するか vs 反応を重視するか」ということについてです。


どういうことかは次回説明しますね。

では、また。

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