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【不登校】どうして学校へ行けないの?うちの小4と小1の場合#2

うちの小学生2人は学校やフリースクールには行かずにホームスクーリングしています。

2人の小学生の「不登校」が始まってから数ヶ月経過しました。初めはどうして学校へ行きたくないのか、腹痛を起こしているストレスの源は何なのか?まったく分からなかったのですが、時間の経過や親の理解が進むにつれて段々と言葉にしてくれるようになりました。

今回は、当人たちそれぞれの「学校へ行きたくない理由」について書いてみます。

不登校になる理由は、本当に多様です。
子供の性格が一人ひとり違うわけですから、学校へ行けない理由も百人百通りです。
小学生・中学生・高校生といった区分によって、学業や進路などによっても大きく影響を受けると思います。
この記事の内容は、「あくまで我が家の場合」です。不登校のお子さんがそのまま当てはまる訳ではありません。こういったケースもあるのかとご参考程度に読んでいただけると嬉しいです。

好奇心旺盛!小4息子の場合


学校にいけなくなった理由を説明する上で、息子の性格にも触れておきます。HSC気質を持っているので、他人の気持ちによく気が付きます。光や温度感、嗅覚が敏感です。とても優しい反面、理屈っぽい・効率主義なところもあります。

小4息子の学校へ行きたくない理由は・・・?


順調に登校していた頃は、勉強も運動も大好き、友達ともうまくいっていました。そんな「The・男の子」みたいな息子がどうして行きたくなくなってきたのか、分かってきた部分を書きます。

・学校の勉強方法が嫌だ(居るに耐えられない)
自分は答えが分かっている問題も、クラス全体で解く事ができないと授業が進行していかない。その間、待っているのが非効率だし、退屈。
自分がなぜ?と思った事が質問したり思考することができない。授業の流れを遮る事ができない、(休み時間などに)疑問が湧いたときに質問する相手がいない。

・学校文化、同調圧力がつらい
以前、「水泳の授業が嫌だ」というので、理由を尋ねると「裸になるのが嫌だけど水着にならないといけない。嫌なんて言い出せない。」と言っていました。このような、避けるに避けられない流れに耐えるのが疲れてしまったようです。(裸になりたくないのに脱がないといけないのは冷静に考えると辛いですね・・)

また、みんなが嫌がる役を買って出たり、自分が楽しむ主役にならずに黒子役に徹するところがあります。これは自分から進んでやっている事のようですが、いつの間にか疲れてしまうようです。

・人がたくさんいるところ(特に室内)が嫌い
室内の人混みや行列の中にいる事が耐えられません。(癇癪を起こしたり、泣き始めてしまいます)これは4、5歳くらいの頃から発現したと記憶しています。母親の私もとても苦手。
現在のクラスは38人。学科によって半分の人数に分ける施策も行われていますが、どうも受け入れられないようです。

・妹に気を使っていつも我慢しているので、昼間は一人で好きなことがしたい。
3学年差の妹がいます。テレビを見る順番とかでケンカになると、必ず息子が我慢しています。そうしないと収集がつかない事や、自分が諦めないと妹がいつまでも駄々をこねる事が分かっているので、我慢したほうが得策。と思うのでしょう。
これは親も息子の我慢によって家庭の平和が保たれている部分があるので、反省です・・・。

◇ほんわか女子!小1娘の場合は

娘の性格は、怖がり(特に初めて何かやるとき)・感受性が高い・優しい・のんびり屋さんです。ほんわかしていて、例えるなら、たんぽぽの綿毛のような雰囲気の子どもです。
娘のような怖がりとのんびり屋さんには学校がキツかったようです・・・。

小1娘の学校へ行きたくない理由は・・・?

以下にいくつか理由を書いてみましたが、結局は「学校に馴染めない」の一言に集約されると思います。
小学校生活にすぐに適応できるお子さんが多いと思いますし、息子は全く問題なかったので、娘が適応できなかった事について正直驚きました。

そのうち慣れるだろうと軽く考えていましたが、不安は大きくなる一方で、ついには完全不登校となりました。

多くのお子さんが乗り越えていくハードルは、本人にとっては非常に大きな壁のようです。

・先生が怖い
保育園の時はほぼ女性の保育士さんでしたが、小学校に入ると年配の男性の先生が担任になりました。担任の先生は愛情を持って接してくださるのですが、口調が強めなので怖くなってしまったようです。(早く◯◯しろよ〜!とか)
一日中、緊張状態が続くようで、帰宅してからぐったりしていました。

・学校生活に慣れない
時間割で行動することについていけない。1日が長い・・といわゆる小1ギャップというのでしょうか。
給食を早く食べるように言われる。食べないと遊びに行けないジレンマ。休み時間は短いし、遊ぶ時間が無い。と漏らしていました。

・勉強が嫌い、ついていけない
算数の授業で、動物のイラストの数だけ数字を書く場面がありました。(うさぎが3匹いたら「3」と書く)しかし、字が汚かったのか間違えていたせいか、✗をされ、「もう一度キレイに書き直してみて」と言われたそうです。

これは学校での指導としては間違いがないと思います。しかし、のんびり屋の娘は書いただけで精一杯。「キレイに書くのは知らなかったしできないよ」としょんぼりしていました。

このような場面がいくつかあり、「勉強なんて嫌い」と宿題もやらなくなっていきました。

汚い字や間違いを直させるのは先生としては当然の指導なわけですが、正しさ・綺麗さを指導する事で返って勉強が嫌いになってしまった事は考えさせられます。

・お兄ちゃんが学校を休んでゲームや動画を楽しんでいるから
これは説明不要でしょうか。私も仕事を休んでゆっくりしたい!(泣)

以上、小4息子と小1娘の学校へ行きたくない理由をまとめてみました。書いている私も同じ完全不登校でも理由はそれぞれ違うことが良く分かります。


最後に、不登校についてのデータを紹介します。
文科省の調査です。

・小・中学校における長期欠席者数 287,747 人(前年度252,825 人)
・うち,不登校児童生徒数 196,127 人(前年度181,272 人)
・在籍児童生徒に占める不登校児童生徒の割合 2.0%(前年度1.9%)

令和2年度 児童生徒の問題行動・不登校等生徒指導上の諸課題に関する調査結果について
https://www.mext.go.jp/content/20211007-mxt_jidou01-100002753_1.pdf

同じ境遇の子どもが28万人以上いる事実。それぞれに事情があり、またご家族の方も悩んでいらっしゃる事を含めると、不登校の問題は決して小さくありません。
学校へ行けない子どもの気持ちをわかってくれる・受け入れてくれる人が増えていくことを願っています。

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