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ライトノベルの賞に応募する

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⭐︎現在(36完結)まで⭐︎ ライトノベルの賞に初めて応募する為に書きました。 ラノベの定義もわからず、小学校高学年から若い層に向けたもの、という事なので、主人公を小学五年生の男の子…
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#児相

ライトノベルの賞に応募する(19)

ライトノベルの賞に応募する(19)

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食事を用意してくれたのは、高瀬さんという人だった。3人は、僕に何かを聞くということもなく、朗らかに会話をしていた。でも僕の食事のスピードに3人とも合わせてくれている。先に食べ終えるということもなく、かといって全く食べないというわけでもない。僕はスープにだけ視線を落としていたが、その和やかな雰囲気に合わせて、次第に顔を上げられるようになった。
高瀬さんが僕に会話を向ける。
「シュ

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ライトノベルの賞に応募する(21)

ライトノベルの賞に応募する(21)

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目が覚めた時、僕は混乱した。いつもの風景と違う。最初に浮かんだのは、ここはどこだ? ということだった。眠りから意識がはっきりするにつれて、昨日の記憶が蘇って来た。そうだ、僕は警察から、なんだかよくわからないところに連れて来られて、一晩寝た。ミワは? 最初に思い浮かんだのはミワの事だった。起き上がって隣のベッドを見る。ミワが居ない。僕は焦った。枕元に昨日僕が着ていた衣類が畳まれて置

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ライトノベルの賞に応募する(22)

ライトノベルの賞に応募する(22)

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 お昼は、カレーとサラダとフルーツポンチだった。すでに机に配膳が済んでいて、僕は何もすることがなかった。指定されたのは、ミワとかなり離れた席だった。僕の背中側にミワが居て、食事中ミワの様子を伺い知ることはできなかった。なぜミワから離されるのかわからなかったし、心配だったけれど、ミワは食事は自分でもできる。給食のような雰囲気で、おかわりをしていいとのことだったので、僕は少しおかわり

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